[掲示板: 〈過去ログ〉100万語通過報告 -- 最新メッセージID: 8032 // 時刻: 2024/11/24(03:02)]
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お名前: かいんど
投稿日: 2004/3/15(12:25)
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こんにちは かいんど@100万語通過 です。 昨年12月10日から多読を始めておよそ3ケ月、先日(3/11)ついに100万語を通過しましたので報告します。 ■通過本 どれにしようか悩みましたが、Louis Sacharの噂の本「There's a Boy in the Girls' Bathroom」(レベル4)にしました。今まで レベル3以上はほとんど読んでいなかったので、投げ出すことになったらどうしようかと少し悩みましたが、まあ何とかなるさと読 み始めました。そしたらこれがなんと以外に読めたんですね。うれしかったです。 ■なんで英語なんか勉強してるの と、女房によく云われるんです。 「NOVAにも行くんですってね」 「ああ。かなり割引があるから・・・。」(かなり苦しい言い訳) 「懲りずによく続くわね(・・どうせ物にもならないくせに・・)」 「・・・・・・」 仕事で必要としているわけでもなし、TOEICで高得点をとる野望があるわけでもなし、英語のプロになるわけでもないのに、な んで好き好んで、学生時代にあれほど苦しめられた英語を、今更勉強しているんだろうか。 字幕なしで洋画を楽しみたい、辞書なしでPBを読みたい、楽しく気持ちよく会話をしたいなどの「ふつうの理由」はもちろんある と思うんですが、その根っこには英語コンプレックスがあるような気がしますね。そのウイルスがなんと40代に突然、「リベンジ 症候群」という「奇病」に突然変異し、50代の今でもその猛威に悩まされ続けています(笑)。 でもって購入した学習本は数知れず。女房曰く「ちょっとした本屋さんでも出来そう」なくらいの量です。 悪魔の学習本、欲しい方はタダでお譲りします(笑)。 でも、誰もいらないでしょうね、こんなもの。 100万語突破記念に、きっぱり処分するかなあ。 ■多読をはじめたきっかけ このままやっていても結局、「メビウスの輪」に迷い込んだあわれな無限ループの旅人のまま終わるのではないかという不安(笑) に悩まされてきました。 「日本語で考える英語学習」では「本物の英語力」は身につかないのではないだろうかと薄々は感じていましたが、さりとて「英語 で考える英語学習」の方法もわからず悶々としていました。 そんな時、英語学習サイトを検索していたら偶然にも、このサイトに出会いました。 SSS方式の斬新なアイディアは、まさに「目から鱗が落ちる」思いでした。 辞書なしでPBが読めるようになるわけないだろう。ニャロメーって感じでした(笑)。 はじめの頃は、ほとんど疑惑の塊でしたね(笑)。 騙されついでにと思って酒井先生の著書を2冊も読んでしまい(失礼)、今ではすっかり多読に「洗脳」されてます(笑)。 多読を開始し次々と洋書が届き始めると 「こんどの教材、ずいぶん薄ぺらな本ばっかしね」 「ああ。いや。教材じゃなくて、本だよ、本。」 「もう置く場所ないわよ」 「・・・・・・」 ■経過履歴 ___________________________________________ 0〜10万語 10〜20万語 20〜30万語 30〜40万語 40〜50万語 (11日間) (12日間) (6日間) (11日間) (7日間) ___________________________________________ GR L0 107冊 0冊 0冊 0冊 0冊 L1 25冊 1冊 3冊 0冊 10冊 L2 2冊 14冊 12冊 13冊 10冊 L3 0冊 0冊 0冊 0冊 0冊 児童書 0冊 8冊 0冊 1冊 3冊 合計 134冊 23冊 15冊 14冊 23冊 ___________________________________________________________ 50〜60万語 60〜70万語 70〜80万語 80〜90万語 90〜100万語 合計 (12日間) (7日間) (11日間) (9日間) (7日間) (93日間) ___________________________________________________________ GR L0 0冊 再11冊 0冊 0冊 10冊 24冊 141冊 再11冊 L1 0冊 再10冊 0冊 0冊 9冊 2冊 50冊 再10冊 L2 8冊 10冊 再1冊 0冊 再16冊 0冊 再7冊 0冊 69冊 再24冊 L3 0冊 2冊 0冊 0冊 0冊 2冊 児童書 3冊 0冊 0冊 4冊 22冊 41冊 合計 32冊 13冊 16冊 30冊 48冊 303冊 再45冊 延べ冊数 348冊 ___________________________________________________________ ちょっと分析 ・あきらかに私はGR派でした(笑)。ちなみにGR率は86%です。 ・L3のGRが読めなくてL0〜L2のGRを再読しました。再読率は13%です。 ・90万語を超えた頃から、急に児童書が増えてきました。読めるようになりました。うれしいです。 ■変化したこと 読むこと これは本当に劇的な変化をしました。 今まで 「日本語の下に透けて見える英語」 多読後 「ほとんど丸ごと英語」 ただ、まだまだ「日本語」ようにストーンと腑に落ちる感じが味わえません。 「日本語」ように「納得」出来るようになるには、かなりのinput、outputの量が必要なんでしょうね。 まあ、気長に歩いて行きましょう。 いずれにしても「英語脳」が少しずつ育ってきているのではないかと思います。多読を継続すれば、確実に「英語で読む 力」がアップすることを確信しました。SSS方式の多読をして本当によかったと感激しています。 開発された皆様や多読先輩諸氏に心から感謝しております。ありがとうございました。 聞くこと 洋画などを見たとき、聞き取れる言葉が多くなりました。英語脳が少しずつ形成されてきているのかなと思います。しか し、まだまだ読んでいる時のような「イメージが膨らむ」ということが少ないと思います。「やさしいものをたくさん聞 く」しかないのかなと思います。 話すこと 英会話学校での会話が以前に比べてスムーズに出来るようになりました。停滞していたレベルもお蔭様でアップできまし た。でも、会話学校に行かないと「英語を話す」気持ちにはなりません(笑)。おもわず「英語が口をつく」ようになれ ばなあと思いますが、日本にいればそれほど強い願望も湧きませんから、この力は大して伸びないかもしれませんね。 書くこと 全く進歩なし。特別な「訓練」が必要だと思います。「やさしい、いいお手本」を「たくさんまね書き」すれば、基礎力 がつくのではないかと思っております。2周目でちょっとした実験をして見たいと思います。 ■2周目の目標 新規本 L3のGRとL1〜L3の絵本や児童書をいっぱい読みたいと思います。 再読本 L0〜L2を「音写」(ぶつぶつ音読しながら、また情景を浮かべながら書き写す)して「書く力」の基礎を築きたいと 思います。「書く力」と「読む力」の相乗効果を期待しています。どんな効果があったかは、そのうち報告します。 また、L0〜L2の「シャドーイング」も引き続き行いたいと思います。 ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。 それではHappy Reading! ========================================================================================================================== 以下、印象に残った本の読後感想です。 Oxford Reading Treeシリーズ きれいな挿絵とやさしい英語が楽しく語りかけてくれます。童心に帰ったような気持ちにさせてくれますね。何度でも再読出来そ うなとてもいい本だと思います。シャドーイングにも手頃ですね。 Frog and Toad シリーズ なんともほのぼのとしたお話で何回読んでも面白いですね。Toadのしぐさに思わず笑ってしまいました。著者自身による挿絵や朗 読もたいへんすばらしく、シャドーイングでよく利用しています。 New York Cafe 多読の世界では「うわさの本」です。あまり深読みしないほうが面白い本ですね。考えすぎると訳がわからなくなります(笑)。 THE COLDEST PLACE ON EARTH これもSSSでは評判の本ですよね。一回目は面白く感じられなかったので途中で投げ出しました。原因は、文章が難しいという 事ではなく、単に事実を羅列しているとしか思えなかったからだと思います。ところが、再読時は、難局に立ち向かう隊員たちの 様々な喜怒哀楽を感じ取れ、ワクワクしながら読めました。いい本でした。再読に感謝。 SIX SKETCHES 英語のジョークはほとんど読んだことがなかったのですが、これは結構笑えましたね。レベル毎に1,2冊あればなあと思います。 BIRDS ヒッチコックの映画も怖かったですが、この本でも「鳥の怖さ」を充分に堪能出来ます。グイグイと引き込まれ、一気に読んでし まいました。 FLY AWAY HOME 評判の本です。主人公エイミーに育てられたグースが空を飛べた時のシーンはぐっときましたね。英語脳で感動出来ました。 Grace Darling 嵐で難破した船を救助する灯台守の娘Graceのセリフを思い切り低音のダミ声で脳内音読していました(笑)。おすすめの一冊です。 The Giving Tree 何のためらいもなく与え続ける「木」と、何の気遣いもせず次々と求め続ける「少年」。かつては「少年」だったものも、いつか は「木」にならなければならない。これが自然界に生あるものの宿命としたらと考えると・・・。 我が家の場合 「おやじ! 金くれー!!」 「自分で稼げ。このくそボケ!!」 Marvin Redpostシリーズ Marvinの心の動きが実にいききと伝わってきました。Louis Sacharは噂どおりにすばらしい作家ですね。他の本も是非読みたいと 思いました。50万語通過時と90万語直前で読みましたが、後者の方が格段に楽しく読めましたね。知っている語彙数はあまり 変わらないはずですが、同じ単語や同じような文章でも、読んだ時に「言葉や文章が持っているイメージを感じとる力」が違って きたのかなと思います。 The Enormous Crocodile 90万語の頃に読み始めました。L1、L2のGRに少し飽きが来て、新しい世界が欲しくなりました。 Dahl初挑戦の本です。知らない単語にいっぱい出くわすのですが、わくわくしながら読めました。また、Quentin Blakeの挿絵が 一層物語りを盛り上げてくれました。 The Magic Finger Dahl挑戦2冊目の本です。ちょっぴり風刺が利いていて、楽しくすいすいと読めました。今のところDahlとは相性が良さそうな予 感がしてます。Dahlの本は評判だけで一杯買い込んでしまっていましたので少しほっとしてます(笑)。 The Giraffe and the Pelly and Me キリンとペリカンとさる、そして少年の愉快な「窓ふきやさん」。ほのぼのとしたストーリ展開にこころが和みましたね。最後に 少年の夢が叶う場面は、読んでいるこちらまで心うきうき楽しくなりましたね。 Fantastic Mr. Fox 意地悪な農夫のキツネ捕獲作戦。なんとも奇想天外な展開にグイグイと引きこまれていきました。ほんとDahlは面白いですね。 There's a Boy in the Girls' Bathroom 記念すべき通過本です。問題児Bradley君が実にいじらしく、読んでいて胸がきゅーんとなりましたね。カウンセラーCarlaとの交 流を通して、少しずつ少しずつ変わっていくBradley君。最後の場面はもう言葉を失いました。すばらしかったです。感動しました。 やっぱりLouis Sacharはすばらしい作家ですね。
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