[掲示板: 〈過去ログ〉100万語通過報告 -- 最新メッセージID: 8032 // 時刻: 2024/11/23(10:23)]
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お名前: naong
投稿日: 2004/2/29(19:40)
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みなさん、こんにちは。
naongです。
8/27から多読を始めて、2/25に100万語を通過しましたのでご報告します。
6ヶ月で320冊(+4.6ミチル)読みました。
100万語読み終わったときは、やったー!という気持ち半分、これからこれから、という気持ち半分でした。
多読を始める前は100万語がとても遠い到達点に見えたのに、いざそこまで来てみるとこの先にはまだまだいろんな道がずっとずっと見えないくらい遠くまであって、いままでの道のりはそのための足慣らしだったんだなぁというかんじです。
いまは、この先何があるんかなぁ、楽しみやなぁ、ぼちぼち歩こか、という気分です。
■多読前
□学生時代
ここで白状しますが、じつは、学校英語・受験英語をしっかり勉強してきました。
成績もよかった方です。
でも大学入学後は改めて勉強することもなく、そのまま社会人になりました。
□2年前まで
仕事で英語を使うことはないしTOEICを受けるノルマもないし、日常生活で英語はまったく必要ない。
それでも、やっぱり英語ができた方がいいよなぁと漠然と思っていました。
たとえば海外旅行に行ってきた直後。
次に行くときはぺらぺらしゃべっている自分を夢見て、NHKラジオ講座のテキストを買ってくるけれど、日常生活には必要ないし、留学する予定も引っ越す予定もないから、その気持ちもすぐにしぼんでしまう。
忘れた頃にまた旅行に行って、、、あるいは雑誌か何かに影響されて、、、の繰り返しでした。
□2年前
何か目標を作れば続けられるかもと思い、TOEICを受けることにしました。
対策問題集・参考書の類は一切買わなかったけれど、英語学習関連のサイト(日本語主体の)を見まくってました。
それから2、3ヶ月後にテストを受けたけれど、テストが終わった時点で興味がなくなってしまい、またもや継続できませんでした。
このときのスコアは520 (L295 / R225) でした。
いまから思えば、テストを受ける前は、点数が出ればそれを伸ばすことが学習動機になるかと思ったのですが、じっさい受けてみて、そういうことに興味がないと気付いたんだと思います。
うまく表現できませんが、「伸ばす」と「伸びる」はちがって、わたしは「伸びる」ようなことがしたいと思いました。
でもそのためには具体的に何をしたらいいかが分からず、ただ「TOEICはもういいや」と思って勉強もやめてしまいました。
□1年前
だんなさんの留学についていった友だちを訪ねにアメリカへ行くことになり、また勉強を始めました。
このときは英語学習者向けの英語のサイトを主に見ていました。
これはけっこう続いて4、5ヶ月くらい。
でも、ちょうど職場の異動と重なって余裕がなくなり、忙しさにかまけて勉強しなくなりました。
太った猫に誘われて「やさしい」児童書を数冊買ったけれど、ぜんぜんやさしくなくて投げ出したのがこの少し前です。
子どもの頃からずっと本を読むのが好きでいまでもたくさん読んでいるのに、そういえば児童書の有名どころを読んだ覚えがないなと思って『トムは真夜中の庭で』などを読んでいたところなので、それなら英語で読めば一石二鳥ではないかと思ったのでした。
わたしにとって「英語を使って何かする」姿がやっと具体的になったのがこの頃でした。
□半年前
2年前からこの頃までの間のどこかで「100万語」「ペーパーバック」というキーワードを目にしたのだと思います。
ふとそれを思い出して、『快読!100万語』を図書館で借りてきました。
読み始めてすぐ、本を読むのが好きで、ちょうどやさしい児童書が読みたかったわたしにはぴったりの方法じゃないかと思いました。
読み終わってすぐに本屋へ行き、GRを5冊くらい買ってきてからいまに至ります。
■100万語までの道のり
1ヶ月目+++++++++(86,810語)
2ヶ月目++++++++++++++++(157,730語)
3ヶ月目+++++++++++++++++++++(209,082語)
4ヶ月目+++++++++++++++++(171,087語)
5ヶ月目+++++++++++++++(148,615語)
6ヶ月目+++++++++++++++++++++++(228,793語)
最初の1ヶ月目が極端に少ないのは、1冊1冊の語数が少ないからというのもありますが、意図的でもあります。
というのは、わたしはとても熱しやすく冷めやすい性格なので、最初にがんばりすぎて失速したくなかったのです。
『快読!100万語』を読んだとき、この方法は自分にとても合っているんじゃないかと感じました。
それを、いつものように三日坊主で終わらせたくなかったので、最初はがんばらないように読みすぎないようにしてました。
それから、これは続けられると確信して加速がついたものの、日常生活でごたごたして読める気分じゃなかったのと年末年始忙しかったのとで失速、かと思いきや、100万語が近づいてきた高揚感で一気に加速、そのまま100万語へ。
上のグラフの軸を反対にしてみるとこんなかんじ↓
〜10万語 +++++++++++++++++++++++++++++++++++(35日)
〜20万語 ++++++++++++++++++++(20日)
〜30万語 +++++++++++++(13日)
〜40万語 +++++++++++++++(15日)
〜50万語 +++++++++++++++++++(19日)
〜60万語 ++++++++++++++++++(18日)
〜70万語 +++++++++++++++++++++(21日)
〜80万語 ++++++++++++++++(16日)
〜90万語 ++++++++++++++++++(18日)
〜100万語 +++++++++(9日)
■100万語までに読んだ本の内訳
□レベル別
Lv0 94冊
Lv1 55冊
Lv2 108冊
Lv3 53冊
Lv4 10冊
合計 320冊
□GR 55冊
CER 6冊(0 : 0冊/1 : 2冊/2 : 3冊/3 : 1冊)
MGR 8冊(0 : 0冊/1 : 0冊/2 : 3冊/3 : 5冊)
OBW 18冊(0 : 1冊/1 : 3冊/2 : 6冊/3 : 8冊)
OFF 7冊(0 : 0冊/1 : 1冊/2 : 3冊/3 : 3冊)
PGR 16冊(0 : 1冊/1 : 2冊/2 : 6冊/3 : 7冊)
GRのLv0は2冊、Lv1は8冊しか読んでいません。
とくにLv0はどうしても話がおもしろいと思えなくて、おもしろくない話を自分で買うのも読むのもイヤだったからです。
だから、始めた頃は絵本を読むことが多かったです。
Lv2から急に読み始めたのは、内容がぐんとおもしろくなったからです。
古典のretoldものを読んだり、児童書に飽きて大人向けの話が読みたくなったときに読んだりしてました。
□ネイティブの子ども向けGR 62冊
AAR 1冊(0 : 0冊/1 : 0冊/2 : 0冊/3 : 1冊)
HLR 11冊(0 : 0冊/1 : 3冊/2 : 5冊/3 : 0冊/4 : 3冊)
ICR 35冊(0 : 6冊/1 : 10冊/2 : 14冊/3 : 4冊/Chapter : 1冊)
PER 7冊(0 : 0冊/1 : 0冊/2 : 5冊/3 : 2冊)
SIR 8冊(0 : 1冊/1 : 1冊/2 : 2冊/3 : 3冊/4 : 1冊)
上に書いた理由から、GRのLv0,1の代わりに、ネイティブの子ども向けGRの方をたくさん読みました。
とくにICRはお気に入りで、総語数は少ないけれど「物語の力」が強く、とても惹きつけられます。
いまでも何冊もパンダ用に置いてあります。
□絵本 136冊
改めて計算してみると、絵本をたくさん読んでますねぇ。
50万語を過ぎてからORTを読むようになったのでこれだけで何十冊とありますが、それでも思ってたより多いです。
だいたい図書館で借りて読みましたが、自分で買ったもの、買う予定のものも数えると思ったよりありそうです。
自分で買うものは色使いやイラストがめっちゃ好み、というものが多いです。
□児童書 66冊
シリーズものにはまりやすい上にいろんなものを読みたくなる性格なので、けっこう読み散らしてます。
いまのところ冊数で一番多いのが Magic Tree House の8冊(さらに4冊待機中)、次いで Nate the Great の5冊(5冊待機中)です。
Marvin Redpost、The Cobble Street Cousinsは全巻購入済み、The Littles、Julian、Stanley Lambchop Adventuresもそのつもり、Captain Underpants、A to Z Misteriesもやばいかもしれません。
□一般書 1冊
一般書は、American Pie を70万語過ぎに読んだきりですが、いまPBを少しずつ読んでます。
Amy Tanの Joy Luck Club で、前述のアメリカに住んでた友だちオススメの作家です。
中国からの移民である母親にも読めるように、Amy Tanは簡単な英語で書いているそうです。
何年も前に一度邦訳で読んだときはあまりおもしろくなかったのですが、せっかくオススメされたし、去年の洋書バーゲンで見かけたときに表紙がとても好みだったので買ってみました。
それをひっぱりだしてきたのが100万語通過の3日前。
100万語読んだら本当にPBも読めるようになってるのかな、ということを確かめたい気持ちもあって、なんとなーく読み始めてみてそのまま読んでます。
まだまだ流れるようには読めませんが、読みながらなんらかの情景、イメージが浮かんでいる限りは楽しんで読めそうなので、ぼちぼちいきます。
途中で投げる可能性も大きいですけど、それもありあり!と思いながら楽しんでます。
■100万語通過本
通過本にはSharon Creechの Love That Dog を選びました。
じつはこの本、多読を始める前アメリカに行ったときに書店でたまたま見つけて買ってきた本です。
表紙と全体のデザインに惹かれて買いました。
そして、多読前に唯一辞書なしで読み通して楽しめた本でもあります。
でも、このときは多読を知らなかったので、一度読み終わった後に今度は英和辞典で分からない単語をひきながら読んでしまいました。
そしたらぜんぜんおもしろくなくてくやしかったので、三度目に音読して読み通し、よっしゃ!と満足したという思い出深い本です。
たまたまこれのカセットも見つけたので、100万語通過時にはぜひこれを聴き読みしようと決めました。
多読前、多読後を比較できる本でもあるので、どれだけちがうかを比べてみたい気持ちもありました。
じっさい読んでみて、期待したような劇的な変化はなかったので正直がくっときたけれど、以前読んだときと何かが違うと感じました。
まず、英語の本を読むぞーという気負いがないし、日本語を介する度合いもぐんと減りました。
これは明らかに100万語の成果だと思います。
■100万語読み終えて
シリーズものを読んでいると、第1巻はあまりよく分からなかったのに、巻数が進むにつれてだんだん分かってきて楽しめる、ということがあります。
そういうときに「前より読めてる」といううれしい変化を感じます。
それと、読んだ本の内容や読んでる部分の意味を日本語に正確に訳すことはできないけど、「なんかこんなかんじ」という自分にしか分からないけど、でもはっきりとしたイメージが自分の中に少しずつ溜まってきているようなかんじがします。
音の意味はまだ分かりません。
それでも、たとえばFMを聴いたりCDを聴いてるとき、いままでは切れ目なくひっかかりなくつるつるーと流れていくだけだったのが、バラバラの音として聴こえてくるようになりました。
これも自分の中では大きな変化です。
カタンと音を立てて大きな飛躍、にはまだまだインプットの量が足りないようですが、じわじわ坂を登っているような感触はあるので、このままいけばいいと思っています。
■今後に向けて
いまは「めざせ1000万語」という気持ちです。
未読本は山積みになってるし、今後読みたい本もいっぱいあるので、ずーっと読んでたらそのうち到達するんじゃないかなーと楽観的に考えてます。
未読本の中にはまだまだ読めなさそうな本もいっぱいありますが、そのうち読めるだろーと気楽に熟成中です。
シャドーイングはまだまだ無理そうです。
呼ばれるときが来るまで放っておこうと思いますが、聴くことには興味があるのですこしずつ始めています。
LRには少しキリンの方がやりやすいけど、聴くのはまだまだパンダじゃないと分かりません。
車通勤なので仕事の行き帰りに車内で聴いたり聴かなかったりしているのを続けて(?)いきまます。
和書の読書量ががくっと減りました。
いままでちょっとでも読んでみたいと思ったら見境なく読んでましたが、そういう読み方をするのは洋書に任せて、和書は本当に読みたいものだけ厳選して読んでいこうと思います。
いまはそんな気分です。
気が変わることもあるかもしれませんが、そんなこともあるかもねーぐらいにらくーに構えてます。
WOWOWもDVDみたいに字幕選択できるようになったらいいのになー、と今後の願望。
■最後に
書きたいことがいっぱいいっぱいあって長くなってしまいました。
ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました。
100万語は通過点に過ぎない、なんて書きましたが、「100万語」という数字は客観的に見てかなりでかい数字だと思っています。
その大きさを重荷に感じることなくいままで楽しく読んでこられたのは、酒井先生、SSSの方々を始め、掲示板のみなさんと書評のおかげです。
どうもありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いします。
それではみなさん、Happy Reading!
↑「はっぴー」と打てばこう出てくるように登録したのはいつだったかな、、、というくらい多読がなじんできました
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