[掲示板: 〈過去ログ〉100万語通過報告 -- 最新メッセージID: 8032 // 時刻: 2024/11/23(18:10)]
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お名前: 涼音
投稿日: 2003/9/7(16:06)
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涼音です。 2月6日に多読を開始し、9月6日まで、丁度7か月。 NarniaのThe Lion,The Witch and The Wardrobeで百万語を通過しましたので 一里塚として報告させて下さい。 超長文ですので、飛ばし読みの練習用にどうぞ。(って、おぃ>私) 【目標】 もともとがSF読みでした。今は当時の読書量の1/10もありませんが、学生時代は SFだけで毎月数十冊+SF系雑誌3-4冊を読むというような生活をしていて。 で、そういう生活をしていると、結構歯がゆい思いをすることが多いんですね。 例えば、こちらではCatwingsのシリーズで有名なLe Guin。当時、Le Guinって いうすごい作家が現れたらしいという情報だけが流れてきて、それ以上の情報は 勿論、邦訳も出てこない。原作を気楽に取り寄せて、読みこなせたらな〜と いつも思ってました。 で、何度も原書を手に入れて(といっても手に入れるだけでもそれなりの努力が 必要でしたが。)、で、毎度のように最初の1〜2ページで挫折。 って、挫折する筈なんですけどね。その前の高校時代、とにかく英語が苦手で どうしようもなかったひとなんで、突然そんな原書、当時読める訳がなかった んです。 ということで、今回、多読を始めての目標は、SFが読めるようになること。 特に、大好きなRobert A.Heinleinの"The Moon is a Harsh Mistress" (邦題:月は無慈悲な夜の女王)が目標本。(もう何年も本棚の飾りになっている 本です。) で、これだと、Heinleinの文章がそう簡単とも思ないですし、また1冊の分量がとてつ もなく長い本ばかりの作家なので、ちょっと遠大な計画。 ということで、第1目標をNarniaに、第2目標をLord of the Ringsにおいての 多読開始でした。 【多読のきっかけ】 中学時代までは、英語って得意だったと思うのです。(学校の授業範囲での ことですが。)しかし、高校に入って、まずGrammerで落ちこぼれ、気が付いた らReaderもまともに点がとれなくなっていて、以来すっかり英語アレルギー。 その後は、とにかく英語というものから逃げ続け、まぁ、それでも仕事柄、 技術英語だけは必要で、ひ〜、といいながら英語文献を手にしたりしていました。 変化のきっかけは、1年少し前、突然TOEIC650点の業務命令がおろされた事。 当時400点程度の私に、そんな目標はあまりに無茶で、でもまぁ、多少は努力 しているぞという姿ぐらいは見せざるを得ず、でも、試験勉強みたいなものを やっても続く訳がない。ということで、どうも世の中にはHearing Marathon のような"多聴訓練"というものもあるらしいし、通勤時間中、ただ聴いてるだけ とかだったらやってもいいかも、と思い、適当なCDを買ってきてCDを聴いて ました。しかし、正直な所、全くのアリバイ工作でしかなくて、効果があるなんて 信じてもいませんでした。 ところが、初めてから5か月ぐらいたった頃から急激に音が聞き取れるように なり、また、英語の内容、表現自体も頭に残るようになって、話は急展開。 なんだか英語に触れているのがおもしろくなり、大量に英語に触れることの 大切さに気が付きました。 考えてみれば、これまで英文を読んだり聴いたりってほんとに少ししかして なかった訳で、それで英語ができるようになる訳はないなと思うようになった のです。 で、思い出したのが、そういや、私は聴いたり話したりより、読むことが したかったんだっけ、という思い。きっと、大量に聴くのと同様に大量に 読むことによって英語力をつけるというメソッドもどこかにあるに違いない と思い、これを探し始めました。 そこですぐにSSSにたどり着けば話は早かったのですが、最初見つけだした のはアルクの通信教育講座のペーパーバックマラソン。これを申し込んだ 後、SSSの存在を知り、ペーパーバックマラソンとSSS式の両方を混ぜ合わせた ような形で私の多読は始まりました。 【読んだ本】 <データ> レベル 冊数 PGR OBW CER ALC その他 語数 0 27 17 4 0 0 6 21,830 1 22 8 0 4 0 10 47,400 2 56 14 10 4 0 28 301,380 3 21 4 0 1 4 12 218,810 4 7 0 0 0 2 5 211,000 5 3 0 0 0 3 0 77,000 6 3 0 0 0 2 1 133,000 合計 139 43 14 9 11 62 1,010,420 注)ALCはALCペーパーバックマラソンの配本12冊の内、読了11冊。 読了11冊には児童書原書2冊、一般書原書1冊を含む。 <読んだ児童書タイトル> Catwings,Catwings Return The Time Warp Trio 1,2 Too Many Dogs Watch Your Step,Mr.Rabbit! The Drinking Gourd Magic Tree House 1-12 Magic Tree House Research Guide : Space The Magic SchoolBus At the Waterworks The 20th Centuri Children's Book(半分程) Sprite's Secret 1 Stone Fox Marvin Redpost 1,2 Environmentally Yours A Green Handbook For Young People Arnold Lobel - Frog and Toad Are Friends - Days With Frog and Toad - Frog and Toad All Year - Frog and Toad Together - Uncle elephant - Owl at Home - Mouse Tales - Mouse Soup - Grasshopper on the Road Roald Dahl - The Giraffe and the Pelly and Me - The Magic Finder - Esio Trot - Boy:Tales of Chiledhood - The Magic Finder - George's Marvelous Medicine Jaqurline Wilson - Sleep Over The Famous Five 1-3 Animorphs 1 Narnia : The Lion, The With and The Wardrobe <読んだ一般書タイトル> Breakfast at Tifany's 【多読状況推移】 ・ 〜30万語 :多読初期 とにかく英語で読んで話が理解できる、というのがとてもおもしろくて 内容そっちのけで読んでいたような時期。 本当は、レベル0,1あたりの本をもっと大量に読みたいと思いつつ、なかなか 予算的に厳しく、そのレベルの本は立ち読みやら何やらで補充していました。 いまだに、このレベルの本の読みが不足しているという感じはずっと続いていて レベル0,1を読まなければ、というのがコンダラになってしまいました^^;; ・ 〜60万語 :児童書への移行 GRの乾いた文体、登場人物のキャラがたってこない本にあきがきて、児童小説へ の転換を図った時期。 なんでこんなにGRって乾いているのだろうと思った所へ、丁度平井和正氏の本を 読み、キャラを立てることの重要性を氏が非常に重要視していることを知った のでした。で、そういう視点でGRを見ると、表現力の幅が狭いGRでは、確かに キャラがなんか死んでしまっていることが多いなぁ、と思うようになって。 また、レベル3程度までのGRではあまり知らない単語は多くないため、推測読みは 経験できるけれど、将来必要になりそうな飛ばし読みは体験できそうになく、 これも体得したいな、と思ったのも児童書へ舵を切り直したきっかけでした。 児童書へ舵を切り直しつつ、またばなな本など、皆さんのお力を沢山おかり したのもこの時期でした。 ・ 〜90万語 :転機 そろそろ60万語、という頃、ペーパーバックマラソンから5か月目の配本で、 初の原書が届きます。これがRoald DahlのBoy。SSSでの評価はレベル6!!! ようやくレベル2中心からちょっとはレベル3を読んでもいいかな、という 感じになってきた私にこれはきつい。でも、大好きなDahlだし、読んでみたい と表紙を何度もなでて悩んでました。 で、自分なりに一大決心をします。Dahlの本を2冊程さらに読んでみよう。 で、その勢いにのせればひょっとしたら読めるかもしれない。それで読めなければ ここでペーパーバックマラソンの方は打ち切ろう。 本当に、大決心でした。。。。。。 レベル3のDahl本を2冊立て続けに読み、そしてBoyへ。 結果はというと、読めてしまいました^^;;; 正直な所分からない所は多いし、1-2行の飛ばし読みはざら。場所によっては 丸々1ページ飛ばし読み。 読めているのか読めているのかわからない。理解できているのかできていないのか わからない。でも確かに筋はおえている。なんか空を漂っているような読み方 でした。でも読み終わってみると、ちゃんとそれぞれのエピソードは理解して いるし、泣いたり笑ったりしていたし。きっと、これも読めたといえるのでしょう。 とっても変な読み方を体験した一冊でした。 これが読めた後は、気をよくして、本棚の飾りだった、Famous FiveやAnimorphs にも手を出し。なんか一気に読める範囲が広がったのがこの時期でした。 (もっとも、本来の総体レベルはレベル3になるかどうかという所ですので、 これらの本を読むと、英語の首のすじを違えそうになること、しばしば、です。) しかし、ペーパーバックマラソンはさらなる難関を用意してくれます。 6か月目11冊目がBreakfast at Tifany's。勿論、原書。 これは本気で理解できなくて、元々30年近く前に邦訳を読んでいることと、 映画版は大好きで10回以上は見ていること、というその辺の記憶と英文を つきあわせて、今、話はどの辺りかを理解するというような読み方でした。 さすがに、これ以上は楽しんで読むのは限界だと悟り、12冊め最終本89分署 シリーズは読むのを諦めました。 ・ 〜100万語 :飛ばし読みから雰囲気読みへ ということで、百万語通過は、またまた大きりんでNarniaです。 とりあえずの第一目標本。前半は楽だったんですけどねぇ。なんだこれFamous Fiveより簡単じゃない、なんて思ったりして。でもさすがにレベル6認定は 楽させてくれません。途中からまた空を漂うような読み方になりました。 この読み方、自分でも不思議で、今回は意識して自分がどういう読み方、 理解の仕方をしているかをちょっと客観的に観察しながら読んでみました。 結果、ちょっとおもしろい事に気が付きました。 全然知らない単語がずらりと並び、英文自体も長くて訳が分からない文。 これ、私はどうやって読んでるんだろうって、不思議でしたから。 で、自分の理解の仕方を観察すると、どうも、わからない単語でも英文でも 何かどうもその並びの雰囲気を読んでいるらしいことに気が付きました。 わからないものでも何かしらの匂いというか雰囲気は発してるんですね。 これを読んでいる。で、さらにそこに前後関係から来る文脈とかそういう 情報もまぜいれて、分からないはずの文に意味を見いだしてるんですね。 ちょっと驚きの読み方でした。これは、既に飛ばし読みですらないし、 なんと名付けるべきか、雰囲気読みとでもいうべきでしょうか。 【印象に残った作品】 - Island for Sale(PGR1) 私の読んだGR level1の中でのイチオシ。挿絵の雰囲気も手伝ってなんかほのぼの かわいいんですよ〜。お城の城主が金策に困ってそれを売りに出すという話ですが これが実話だというのも、なんか不思議。 素敵なお話でした。 - Fly Away Home(PGR2) 皆さんの評価通りの素敵な話。頑張れ、頑張れ、とつぶやきながら読んでました。 映画も見たくなって、丁度TVで放映したのでこれも見て、またほれ直した作品。 - Dances with Wolves(ALC4) 通常手に入れられない筈の本ですので紹介していいものか悩みますが、これは よかった。映画を見ていなかった私が見たくなって、最近出たDVDを買ってしまった 作品です。 南北戦争時代のアメリカでのインディアンとの交流の話。。。。。と書くと陳腐 だなぁ。なんか、色んな感情が複雑に絡み合い、うわ〜、読んだ〜、と思わせて くれた本。 - The Giraffe and the Pelly and Me なんか、すごい設定で、思いっきり笑いました。こんな3人組ほしい〜〜 これまでに読んだDahlの本では一番好きです。(でも、まだChocolate Factory もMatildaもひかえてるから、この順位を長く保つのは難しそう。。) - Rogue Trader(PGR3) GRでは数少ない経済物。Amazonでは手に入らないで入手するのにあちこち 回りました(笑) なんというか、こんな実話、あっていいのか?というか、主人公はきっと何か はめられただけでは?というか、うむ〜な話。 - The Piano(OBW2) ほのぼの話。心が乾いている方にお勧め。 - The Famous Five 古き良き時代の少年少女アドベンチャー小説というところでしょうか。3冊まで 読みましたが、確か20冊以上はあるこのシリーズ、ずっとこういう話なんでしょう か? - Grasshopper on the Road(ICR2) Frog and Toadもとてもほのぼの系でいいのですが、大人になってからLobelを 読むならこっちの方が好み、かな。 現代批評ともとれる辛口な視点がいい味を出してます。 - The Lion,The Witch and The Wardrobe 邦訳を読んでから多分30年ぐらいたってて、設定以外は殆ど忘れていましたが、 こんな話なんですね。児童書とは思えないくらい、血なまぐさい話だし。 敵役のWhite WitchがLilythと巨人との子孫という設定だった所でぶっとびました。 やはり、異文化理解というか、欧米の本を読むためには聖書ならびにその周辺の 伝承知識は必須だわ、と思った次第。(聖書はこども向けのものを大昔にひと 通り読んでいるのでなんとかなるかと思ってましたが、その周辺の伝承の話は 知らないから。アダムにはイブの前妻があってそれがリリスだとか、そういう レベルの話は日本じゃ普通は知らないですからねぇ。いや、某アニメで有名に なりましたが。) 【一般評価が高いのに今ひとつだった作品】 こんなの書いていいのかなぁ〜?と思いつつ、まぁ、こう感じた人も居る ってことで。 - The Railway Children(PGR2) - Heidi(PGR2) どちらも、内容がすかすかしていて、楽しめませんでした。特にHeidiなんかは デルフリ村に来たと思ったらすぐに出て行って、街に行ったらすぐ戻ってきて、 あれっと思う間もなく立ち上がり、、、、、という感じで、なんか感情をのせる 間もなく話が進んでしまって不満でした。 児童書読むなら原書にしたい、と思わせてしまった本です。 - The Coldest Place On Earth(OBW1) 何か、ノンフィクションって苦手なのかもしれません。どこを楽しめばいいのか 理解できない本でした。 【所感】 もともと、始めた当初、五百万語から千万語ぐらい読めばなんとかなるかなと 思いつつ初めているので、まぁ、一里塚にたどり着いたかなという感じです。 とはいえ、他の方が短期間で百万語を達成していくのを横目で見て、どうして もあせりはありました。 あせった所で自分は自分、これ以上のペースですすめることは無理なのだし、 と自分にいいきかせながらの一里塚という感じです。 で、その一里塚。英語ができるようになった実感は全くという程ありませんが、 でも読んでいる間に相当色んな表現を吸収してきたのは確かだし、そもそも 始めた当初に空を漂うような読み方とはいえ、Animorphosだったり、Narnia だったりが読めたとも思えません。そうして見るときっと進化はしているので しょう。 多読を始めてよかったなと思ったことは、実は英語そのものより、自分の世界が ちょっとひろがったことかもしれません。今までだったらもう読もうと思いも しなかったような本にも出会い、感動し、あ、これ、映画で見てみたいなんて 思って、GooseやDance with WolvesやMatilda、Little Princessなんかも 見たりとか。多読に出会わなければ、こういう映画を見ることもなかったで しょう。(あ、Matilda,Little Princessはまだ原書を読んでませんが、もう これは絶対読むぞ、と決めてます。) これから、ですが、ちょっと大きりんをしすぎまして、首の筋を違えてます ので、また少し基本に戻ろうかな、などと殊勝なことも考えてます。 とはいえ、レベル4以上には魅力的な本も多いですからねぇ。また無謀にも 首をつっこんでいくかもしれません。 読みたい本を読んでいる状態になれれば一番幸せですね。 手を出してしまった児童書、結構シリーズものが多くて、実はこれらを全部 片付けるだけでも三百万語以上はある、という事実に気が付いて、ちょっと 頭がくらくらしてます。私の目標だったHeileinにたどり着くのは一体、いつ〜 ??という感じです。 でも、まぁ、これもいいのでしょう。もうHeinleinの著作が増えることは あり得ない(これはとっても残念なこと)のだし、いつかは追い付くんでしょうね。 TOEICの点との関係も少し書きたい所ですが、一番最近受けたものの結果が まだ出ていないこともありますし、これはまた別途報告といたします。 (う〜、でも、今回の受験はボロボロだったからなぁ。結果だけ見ると 多読を始めると点数がさがります、ってな結論になりかねん^^;;) では、どなたさまも、はっぴ〜、り〜でぃんぐ
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