[掲示板: 〈過去ログ〉100万語通過報告 -- 最新メッセージID: 8032 // 時刻: 2024/11/23(13:53)]
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1510. Re: はじめまして。多読始めてから1年。100万語通過して、今・・・(超長文)
お名前: 酒井@SSS
投稿日: 2003/8/28(12:35)
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たこ焼さん、あらためて・・・
〉 昨年の8月28日からGRを読み始め、約1年後の今年8月20日、
〉400万語を通過しました。こんなに読めたのは、SSSの先生方や
〉掲示板のみなさんのおかげです。ありがとうございました。
いやー、長文をたっぷり楽しませてもらいました。
随所で鳥肌が立って・・・
(これ、ほかの人にもあるのだろうか? たぶんぼくだけ?
みなさんの報告を読んでいて、よく鳥肌が立つんです。
変でしょうか?)
〉 1年も表に出てこなかったのに、どうして今頃になって…
〉と思われるかもしれません。今になって報告することにした
1番の理由は、とってもとってもうれしいので、きちんと言葉にして
お礼を言いたくなったのです。
ぼくもうれしい!!
〉さらに何といっても、キラキラが欲しいのです。
まりあさんはこのところお忙しいようです。
ぶひままんブックスのこともあるし・・・
ちょっとまっててくださいね。
〉 読んできた本のデータを簡単にまとめてみました。
〉【各種GRの冊数】
〉 L0 L1 L2 L3 L4 L5 L6 計
〉PGR 15 8 37 21 9 4 1 95
〉OBW 4 23 29 20 13 5 1 95
〉OFF - 3 0 1 1 - - 5
〉CER - 5 7 9 2 1 0 24
〉計 19 39 73 51 25 10 2 219
〉 冊数では差がありませんが、PGRよりはOBWが大好きです。
〉買いだめしてある未読本を勘定に入れると、OBWの圧勝になります。
ロングマン・ペンギン社の人たちが襟を正して読んでいると思います。
〉【各レベルの冊数と語数】
〉 L0 L1 L2 L3 L4 L5 L6 L9 計 日数
〉〜100万語 13 25 42 25 14 3 0 0 122 77日
〉〜200万語 4 17 21 54 6 11 0 0 113 76日
〉〜300万語 1 15 20 39 8 5 4 0 92 102日
〉〜400万語 6 1 22 43 8 4 1 1 86 103日
〉計 24 58 105 161 36 23 5 1 413 358日
くわしい報告をありがとうございました。
しかも読みやすく2段になっている!
掲示板でもこんなことができるんだ!
1年で400万語っていうのは・・・
すごい! 時間を割くのが大変だったことでしょう。
〉L0 23700語 0.6%
〉L1 203700語 5.1%
〉L2 704300語 17.6%
〉L3 1407000語 35.1%
〉L4 694100語 17.3%
〉L5 685000語 17.1%
〉L6 203000語 5.1%
〉L9 86000語 2.1%
〉計 4006800語 100.0%
〉 100万語通過以降は、レベルをあまり意識しなくなりました。
〉本の選択はその時その時の気分に従い、とにかく楽しく読める本を、
〉Happy Readingしていただけです。結果的に、レベル3付近が
〉かなり厚くなりました。
レベル3がたしかに厚い!
けれども、400万語でレベル5以下がこんなに厚い人って・・・!?
ほかにいたかな? どうだろう? うーん、そのあたりは
集計部にいつかお願いしようかな?
〉**************************************************************
〉以下、かなり長いです。どうぞ適当に読み飛ばしてください。
〉**************************************************************
いえいえ、じっくりゆっくり読ませていただきました。
ありがとう!
〉【〜100万】
〉努力しているという感覚は全くありませんでした。
これがなにより う れ し い !!!
〉名前はよく知っているけれど、今まで読み損ねてきた名作たちを
味わえるというのが、多読の楽しみのひとつですね。
はー、ぼくもそう思います。世界の名作にあたりをつけるとでも
いいましょうか・・・ いつか原作を、って思いますよね。
〉 さて、100万語達成の成果ですが、いわゆる「英語力」に
進歩の自覚はありませんでした。語彙や読速といった、試験での
得点に直結するような指標に目立った変化はありませんでした。
しかし、この方法で大丈夫、と確信しました。
〉この確信の根拠は、英語を「言葉」として「感じ」始めたことです。
〉各々の言葉に感情の色がついてきた…とでもいいましょうか。
〉SSS以前でも、感情を込めて課題文を音読するとかして
〉英語を言葉としてとらえようとしていたのですが、今から振り返ると
〉あま〜い、あま〜い。論理記号に少し毛が生えたぐらいの捉え方だったようです。
〉このことに100万語の多読で気付かされたのです。
〉私には、とっても大きな成果でした。
ふーん、なるほど・・・
そういう表現の仕方もありますね。
英語が「論理記号」から「言葉」になったんだ・・・
〉【〜200万】
〉 確信を得たので、方法論に関しては安心して多読を進めました。
〉しかし実際の読書に関しては、100万語までGRだけで来たので、
〉はたして児童書をうまく読めるのかという不安がありました。
〉最初に選んだ本は、Magic Tree House。この選択は、大正解でした。
〉実は#1を読んだ時、知らない単語・表現が次々に出てくることに、
〉かなりショックを受けたのです。GRならばレベル5でも読み
こなせるのに、レベル3の児童書が満足に読めないとは…。
ところが、2冊3冊4冊5冊と読み重ねるにしたがって、どんどん
簡単に読めるようになりました。
100万語通過後にMTHというのは、ずいぶんマイペースですね。
すばらしいなあ!
〉 200万語通過本は、ちょっと迷いましたが、
〉Little House in the Big Woods でリーチをかけて、
〉当時掲示板で話題になっていた不幸本#1で通過。
〉この本の文体、好きです。なんと表現したらいいでしょうか?
〉納豆をしつこくコネコネして、なかなか切れない納豆の糸の
ひき具合を楽しむ… みたいな???
うんうん、そういうところ、ある!
糸の引き具合を楽しむ・・・は言い得て妙!!
〉【〜300万】
〉 210万を過ぎてから、初の停滞を経験しました。
かなりひどかったです。空き時間があるのに1週間近く読めない
ことが、2ヶ月の間に実に4回。
(「多読における停滞について」という研究をそのうちまとめよう)
〉 さて、300万語通過本は、あの Matilda。いやー、
Matildaは最高です。
〉目が文字に吸い付いてしまってなかなか離してくれませんでした。
〉確かに読み始めの十数ページで夢中になってしまい、
〉「えーっ、もうあと220ページしか残っていないのーっ!もっと読みた〜い!」
これはすごい感想! たった十数ページのところで、
あと220ページしか残っていないのーっ!っていうのは、すごい!!
〉 300万語ぐらいで何かひとつ山を越えた…というような報告を
〉いくつか見たことがありますが、私にも同様な感覚があります。
〉なんというか、英語に対するなじみ方のランクがひとつ上がったような、
〉言語脳の基本回路が少しだけど確かに変化したような…。人にもよるでしょうが、
〉300万という語数には何かあるのかもしれませんね。
多読におけるマジック・ナンバーというのを考えてみました。
10万語 (これは続くかな?)
30万語 (ひょっとして100万語行くかも!)
50万語 (折り返し)
70万語 (もう大丈夫)
100万語 (停滞のはじまり)
300万語 (英語脳?)
500万語 (「のりをこえず」と漢字で書けない!)
1111万語 (アキオ数)
〉【〜400万】
〉 とうとうハリポタ#1が読了できてしまい、ビックリしました。
〉ハリポタは小さな書店でも目立つところに積まれているので、
〉SSS以前に時々手に取っては眺めてはいました。そしてその度に
〉「む、難しくて読めない。こんな本をネイティブの小学生は
読んでいるのか…」と
〉自分の英語力に失望し、ため息をつきながら本を棚に戻していました。
〉300万語を超えた頃に、最新版の発売が話題になっているのを見て、
〉「どーせまだまだ読めないけれども、とりあえず本棚に並べておくか」
〉と思って#1〜#5を購入。本棚へ直行させる前に、落丁・乱丁がないかを
〉確認しようとパラパラと#1のページをめくったところ、「あっれー?
読める、読める」
〉というわけで、めでたく読み通せました。読了後、映画を見てみたところ、本で読んだときのほうが数段面白かった。これもうれしかったです。
うー、うれしそー! たのしそー!!
(ぼくはもうそういう単純な喜びを忘れているか?)
〉【おすすめ本1】
〉The Eagle of the Ninth (OBW4)
〉 超オススメです。
〉 今まで読んできた219冊のGRの中で、脳内快楽物質放出量No.1です。
〉就寝前に読み始めたのですが、途中でやめることができず、一気読み。
〉読了後も脳が快感で興奮してしまって、寝付けませんでした。
面白い本を読むと血圧が上がることが多いですが、あそこまで興奮した
のは珍しいです。
サトクリフさん、昨年だったかな? 亡くなりましたねえ。
そんなにおもしろいのか・・・
(ぼくはまだ読んでいない!)
〉【おすすめ本2】
〉Children’s Illustrated Encyclopedia (Dorling Kindersley)
〉ISBN: 0789464985
〉 イラスト満載の子供向け百科事典です。
〉500以上の項目がアルファベット順に並べられ、それぞれ1または
2ページで解説されています。英文はレベル4ぐらい?(読んだことある人、ご意見ください)
〉子供用とはいえさすがに百科事典、知らない語彙がゾロゾロと
出てきますが、きれいなイラスト・写真が理解を助けてくれますので、
ほとんど推測できます。
〉また、関連項目が「Find out more」に列挙されているので、
〉関心ある事柄について芋づる式に読み進めることもできます。
説得されてしまった・・・
さっそく大学の多読本棚に入れよう!
〉物語も面白いけど、ノンフィクションを読んだり事典を眺めたり
するのも好きー、〉という人もおられるかと思います。
います、います。学生が喜びそう!
〉【3原則について】
〉 これほど簡潔でしかも有効な言葉にまとめ上げるのは、
かなり大変なことで、試行錯誤も相当なされたのではないかと推察します。
その通りです。結局25年かかったといってもいいけれど、
それでは「プロジェクト?」になってしまうから・・・
そうですね、4年かかりましたね!
と軽く言っておこう
〉3原則はこの歪んだ姿勢を矯正するありがたいありがたい特効薬です。
〉日本語での体験と照らし合わせると、ごくごく当たり前のことを
言っているに過ぎないのですが、その「当たり前」になかなか気付か
ないんですよね。
そうです。まったくそうです。20年かかった・・・
(バカみたい・・・ まったく・・・)
〉ところが3原則には、英語という言葉を主観的なものへと引き寄せる
効果があるのではないでしょうか?この視点で3原則を言い直しますと、
〉(1)個々の言葉の意味なんか、オレが感じたそのままでいいんや。
〉(2)文章全体の意味も、感じたそのままでいいんや。客観的な理解?
ほんなもん、もともとあらへんわ。
〉(3)おもろいかどうか、読むか読まんかは、オレの勝手や、
オレが決めるんや。文句、アッカー。といったとこでしょうか
(なぜか関西弁、しかもケンカ腰)。
なぜ関西弁なのか? 不思議ですねえ・・・
でも、読むと、ぼくのいつもの「ケンカ腰」そのまま!
〉 3つの原則の中でも「辞書は引かない」は、特別重要だと
今の私には思えます。
〉「辞書は引かない」とは、「辞書依存から脱却する」であり、
つまりは「英語脳の独立宣言」「英語脳の自立」であり、この
「自立」はとても重要なのでは?
なるほどねえ・・・
そうなのかも、と思いますが、どうでしょう、ほかのみなさんの感想は?
〉まったくの0になるわけではなく、実は大人でもかなり能力が
残っていて、適切な方法に従えば英語脳を育てることが可能であり、
また普通の人にとっては従来の学習法よりもはるかに楽で効率的な方法
であり、自然な方法に従っているので習得された英語に歪みが少ないと
いった方法ですよね?
その通りですが、ぼくは大人にも子どもと同じくらい、あるいは
勝る能力があるのでは?と思っているのです。その能力を妨げている
ものがあるんではないのかな? それを排除する、あるいは妨げさせ
ないようにすれば、子どもと同じように第2言語も獲得できる・・・?
〉 この2つの学習法のもっとも大きな違いは、「組み立てる」か
「育てる」かだと思います。そして、養分を得た英語脳が自律的に
育つには、「自立」が必要条件だと思えるのです。自立していないと
「成長しよう」という力が湧いてこないのではないでしょうか。
辞書が自立を妨げているというわけですね?
その通りだと思います。
〉 また、もしかすると、いったん英語脳が自立すれば、依存すること
なく辞書を有効に利用できるのかもしれません。しかし、私はまだまだ
そこまで到達しておりませんので、これはあくまで予感・予想です。
どうでしょうか?
〉 以上、かなり独断と推測を含んだ考察でした。
はい、ぼくもそう思います。日本語では辞書を引いても、そう依存は
しないですよね? 英語でも同じようなつきあい方になると
思います。。
辞書依存症の人にはやはりしばらく「辞書なしでも読書を楽しめる」
ことを知ってもらう必要があると思いますが、いつかはもう一度
辞書に戻れる時がくると思いますね。
〉【素晴らしきかな、掲示板】
〉 SSSの掲示板は、本当にスゴイです。
〉 さらに、単なる英語多読の枠に収まり切らない素晴らしい書込みも
多々あります。
〉例えば、この書込みから始まるコンダラのツリーの一群や
〉[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss&c=e&id=10174]
〉ナチュラルとアンナチュラルのツリーの中のこれら、
〉[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-f-b&c=e&id=2692]
〉[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-f-b&c=e&id=2708]
〉[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-f-b&c=e&id=2715]
〉それに、深い感銘を受けた
〉[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-lib&c=e&id=905]
〉などです。これなどは、書店・図書館の掲示板という意外なところに
〉あるもんですから全くもって油断なりません。これらの書込みは
私にとって、馬齢を重ねるうちにいつの間にか歪んだ人生の背骨を、
コキッ、コキッ、とまっすぐに矯正してくれるような、そんなありがたい
お話です。
〉こうしたお宝に出会えるのも、SSS掲示板の魅力のひとつだと思います。
あらためて紹介してくださったツリーを全部読み返してみました。
いっやー! すごい!!
なんだか含蓄のかたまり、味わいまである・・・
読み返してみて思った・・・ 20年後、秋男さんがSSS初期を
振り返って(酒井はもうこの世にいない!)、円熟した味のある
エッセイを掲示板に書く、と思う!!
〉【今後】
〉 この1年は、まったくもって多読しかやってきませんでした。
次の1年は多読と生活の両立が目標?
〉 Happy Readingを1年続けて振り返ってみると、「楽しい」という
感情に以前に比べて素直になった自分を発見します。公園で楽しそうに
遊んでいるたくさんの友達を見て、自分もまぜて欲しいなぁーと思っても、
〉輪の中に素直に入っていけず、広場の片隅で指をくわえながら
〉羨ましそうにじっと見ているような人間でしたが、
〉なんだか変わってしまいました。
これもね、鳥肌が立ったよ!
〉 楽しそうな掲示板を前にして、恥ずかしがることなく、素直に
〉「私も、まぜて、まぜて」と声を大にしていいたいです。
〉今頃になって投稿する本当の理由はこれかもしれませんね。
うー、うー、感激です!
〉 というわけで、これからはちょくちょく掲示板に書込みたいと
思います。
ぼくみたいに掲示板依存症になってはいけませんよ!
適度に、のんびり、ゆっくりと!!
〉 みなさま、どうぞ、よろしく。
ながーい書き込み、ありがとう!
またね!!
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