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お名前: marigold http://www.marigoldgarden.net/
投稿日: 2004/10/29(22:21)
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絶版洋書の入手について(失敗談)
読みたい本が絶版で、この先発行される見込みが無さそうだったので、なんとか古本で入手できないかと思いました。
それで、Amazon.comのusedと、Abebooks[url:http://abebooks.com]というオンライン古書店を利用してみました。
一応、希望の本を入手できましたし、手続き上のトラブルは全く有りませんでした。
ただ、もう少し知識があれば要領良く安く入手できたかもしれない、ということで「失敗談」を書きます。
話が長くなるので、先に結論を言いますと、
「Amazon.comのusedを利用したが、Abebooksを利用した方が良かったかなー」ということです。
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欲しい本は、続きものの全5巻本でした。
Amazon.comの「used」でたくさん出ていたので、同じ出品者へ全巻注文しました。
実は出品者が多すぎて、どれを選べば良いかがさっぱりわからなかったので、あまり深く考えずに注文しました。
その業者が、Abebooksです。
そのときはよく知りませんでしたが、Abebooksというのは、世界中の古書店が参加している連合体みたいなものでした。
注文後の流れは次のとおりです。
(1)Amazon.comにて注文。(支払はAmazon.comへ)
(2)Amazon.com→Abebooksへ連絡
(3)Abebooks→古書店へ連絡(在庫確認・注文確定)
(4)古書店→注文者へ本を直送
自分では一つの業者へ注文したつもりでしたが、Abebooksは仲介するだけで、実際は5件の古書店からばらばらに本が送られることとなりました。
本は結局全部無事に届いたので良かったのですが、後になって「失敗したー」と思いました。
あ、業者の対応はAmazon.comもAbebooksもその先の古書店もどれも問題はなかったです。こっちの知識不足だったということで。
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失敗というのは、次のようなことです。
1. 金額
Amazon.comのマーケットプレイスで、同じ出品者へ複数冊注文しても、一冊ごとに送料・手数料(9ドルくらい)かかります。
1ドルの本を「あらー、安いわー」と嬉しがって5冊注文したら、本そのものの合計は5ドルでも、それに送料が45ドルかかるので、合計50ドルです。
2. 本の到着日
Amazonから最初に来たメールには、「発送はだいたい21 - 42 営業日だよ」、と書かれていたのでそんなものかと思ってのんびり待つつもりでした。
ところが4冊の本はほぼ一週間程度で届きました。各業者が航空便で送ってくれたから早く着いたのです。
海外からなのにこんなに早いのか、とびっくりしました。
しかし、一件の本屋だけは、船便で送ってきました。だからその本だけは到着に1か月かかりました。
えーっと、つまり続きもの小説で、2巻-5巻が先に来て、1巻だけが全然届かないという状況でした。
それでちょっと困りました。
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どうすれば良かったかというと、
Amazon.comを通さずに、直接Abebooksのサイトから、5巻全部を所蔵している古書店を探してまとめて購入すれば送料はもっと安くなったようです。(Abebooksを通さずに古書店と直接取引すると、交渉次第でさらに安くなる場合もあるそうですが、そこまで英語力がないのでやりません。)
それで、その後はAbebooksを利用するようにしています。
支払方法についてですが、Amazon.comではJCBが使えましたが、AbebooksではJCBは使えませんでした。セゾンカードを作ったときにについてたVISAを使いました。
それから、支払手続は、
(1) Abebooksが引き落とし→古書店へ支払う
(2) Abebooksが古書店へ私のクレジットカード情報を渡し、古書店が引き落とす。
と二通でした。どちらになるかは、古書店によって違います。(1)だといいんですが、(2)だと得体の知れない業者にこっちの情報が渡ってしまうので、気持ち悪いです。
どうしても欲しい本をそこしか持っていない場合は、「後でトラブルがありませんように」と祈りつつ、注文しています。(いいのかそれで?)
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これまで利用した感想とか気づいたことなど。
1. 古書で安いといっても、海外からの送料を考えると、同じ本で新本がAmazon.co.jpにあれば、それを買う方が結局安くつくのでは?
2. 古書なので、黄ばんでいたり汚れていたりします。そういうのが嫌いな人は利用しない方がいいかもしれないです。
3. あるとき、欲しい本が手頃な価格で出てたので、業者の記述をきちんと読まずに注文したら、所在地が南アフリカの本屋でした。本が到着したときには「よくぞ、こんな遠くから」と感動しました。
4. 18禁本はあまり無いです。有ってもとんでもない高値がついてます。
5. AbebooksのGlossaryのページは便利です。
6. 以前は、丸善で「Books in print」を見て、欲しい本が掲載されていないと、「無い→『out of print』 だから入手できない」と溜息をついていました。
それが今では、家のパソコンから注文してわずか一週間程度で、この世界のどこかの得体の知れない古本屋から古書が届くので、インターネットって有難いなとつくづく思いました。
7. 今までのところは、取引上のトラブルは有りませんでしたが、どんな業者がいるかわかりませんし、この先トラブルに遭遇したりするかもしれません。
いつもドキドキしながら注文しています。
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その他
1. 「赤い靴」[url:http://www.akaikutsu.com/]という日本のオンライン古書店のデータベースはAbebooksと同じものを使っているようです。同じ著者・タイトルの本を検索したら同じような記述のデータが出てきました。しかし15ドル以上の本のデータしか出てきません。Abebooksだともっと安い本のデータがたくさん出てきました。
2. Amazon.co.jpのマーケットプレイスには希覯本でもなんでもないペーパーバックに一万円近い高値をつける出品者(業者)がいます。Amazon.comやAmazon.co.ukで検索したら同じ本が新本で普通の値段で販売されていることがあります。
以上、長々と失礼しました。
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