[掲示板: 〈過去ログ〉多読と英語学習・試験に関する掲示板 -- 最新メッセージID: 1756 // 時刻: 2024/11/25(23:40)]
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お名前: 寅彦 http://shibutora.g.hatena.ne.jp/shibutora/
投稿日: 2009/11/1(10:42)
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たかぽん、こんにちは。
最近忙しくて。
多読と英語学習・試験の掲示板なので、多読とTOEICという話になるわけですが、そんなところに野球の話はどうかとも思うのですが、たかぽんの野球ネタに対抗して。
「英語ができるようになりたい、英語力を測定する試験を受けたい、そのための勉強法が知りたい、それと多読の関係が知りたい」というわけなのですが、
1.「英語ができる」の定義がみんなそれぞれに異なっているのではないか。異なっている以前に本人もよく分かっていないのではないか。
2.「受けようとしている試験が自分の求めている英語力を測定するのに相応しいかどうか」の吟味が為されていないのではないか
3.上記1と2がはっきりしていなければ、そもそも試験のための勉強をしても「英語ができる」ようにはならないのではないか
4.そんな中で、多読で英語の試験の結果がどうなるかの話をするのは危険な部分があるのではないか
と考えています。
昇進試験や単位の履修の関係でTOEICが必須であるような人は別にして。
多読とTOEICの関係に純粋に興味がある場合は別にして。(たかぽんはこれかな?)
(野球の話はどうなった)
イチローのような、打って走って守れるバランスの良い野球選手になりたいと思っている一方で、それを測定する試験が遠投でそのためのトレーニングが「やり投げ」のようなこともあるのではないかと思います。
人によっては読む聞く書く話すの四技能、あるいは訳すを加えた五技能のすべてを身につけようとしていない場合も当然にあるわけで、また、TOEICも読むと聞くの能力の評価に特化した試験であるというだけで、どれが正しいどれが間違っているというわけでは無いのですけれど、私も「いややっぱりまんべんなく四技能を身につけるべきだから英語検定を受けよう」などと考えてしまうことがあります。
寅
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お名前: たかぽん http://dandelion3939.blog38.fc2.com/
投稿日: 2009/11/1(17:20)
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寅さん、こんにちは。
〉たかぽん、こんにちは。
〉
〉最近忙しくて。
ほんま、来てくれはって、ありがとうございます。
〉多読と英語学習・試験の掲示板なので、多読とTOEICという話になるわけですが、そんなところに野球の話はどうかとも思うのですが、たかぽんの野球ネタに対抗して。
おお。受けて立ちましょう。
〉「英語ができるようになりたい、英語力を測定する試験を受けたい、そのための勉強法が知りたい、それと多読の関係が知りたい」というわけなのですが、
〉
〉1.「英語ができる」の定義がみんなそれぞれに異なっているのではないか。異なっている以前に本人もよく分かっていないのではないか。
たしかに。私のイメージも、きわめてバク然としてます。
〉2.「受けようとしている試験が自分の求めている英語力を測定するのに相応しいかどうか」の吟味が為されていないのではないか
それはあるでしょうね。
TOEICに関して言えば、明らかに、「英語をやってる誰もが目指すべきもの」ではない感じがします。
〉3.上記1と2がはっきりしていなければ、そもそも試験のための勉強をしても「英語ができる」ようにはならないのではないか
道理ですね。
〉4.そんな中で、多読で英語の試験の結果がどうなるかの話をするのは危険な部分があるのではないか
なるほど。
〉と考えています。
〉昇進試験や単位の履修の関係でTOEICが必須であるような人は別にして。
〉多読とTOEICの関係に純粋に興味がある場合は別にして。(たかぽんはこれかな?)
〉(野球の話はどうなった)
ほんとだ、野球は?(笑)
そうですね、私の場合は、世間で言われているTOEICも、べつに特別な勉強をしなくても、
好きな多読多聴で高得点取れるんじゃないか?という興味ですね。
〉イチローのような、打って走って守れるバランスの良い野球選手になりたいと思っている一方で、それを測定する試験が遠投でそのためのトレーニングが「やり投げ」のようなこともあるのではないかと思います。
なるほど! 的確な喩えですね。
いい野球選手を目指していたはずなのに、試験で点を取るために遠投の練習ばっかりやり出すと、
困った感じになりますね。
思い出したのですが、アーノルド・シュワルツェネッガーは、もともとサッカーの選手でしたが、
ウェイトトレーニングをやってたら、筋肉がつくことのほうがサッカーよりも面白くなって、
ボディビルダーになってしまった。
シャロン・ブルノーという美人ボディービルダーがおられましたが、もともとはモデルさんで、
体の線を保つために、ウェイトトレーニングを始めたんだそう。そしたらムキムキになってきて、
それが面白くてやってたら、モデルの仕事が減ってしまった。。
そしてボディービルダーになってしまった、とのことです。
〉人によっては読む聞く書く話すの四技能、あるいは訳すを加えた五技能のすべてを身につけようとしていない場合も当然にあるわけで、また、TOEICも読むと聞くの能力の評価に特化した試験であるというだけで、どれが正しいどれが間違っているというわけでは無いのですけれど、私も「いややっぱりまんべんなく四技能を身につけるべきだから英語検定を受けよう」などと考えてしまうことがあります。
そうですね。私もやっぱり、走攻守そろったプレーヤーになりたいと思いますね。
最終的なあこがれはそこでしょうか。
ただ、自分が本当はどのへんを目指しているのか、自分はどこへ行こうとしているのか、
どうなりたいのか。それを知るのは、意外と難しいかなという感じもしています。
結果、そのときそのとき面白そうと思った方向に、フラフラ〜、フラフラ〜と、
ただよっているような人生になっているのですが・・・
なかなかに難しい。お風呂に浸かって考えます。カタマデジャポ〜ン
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お名前: 寅彦 http://shibutora.g.hatena.ne.jp/shibutora/
投稿日: 2009/11/3(10:38)
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たかぽん。今度は走り高跳び!!
(「英語ができる」の定義は脇に置いておいて)TOEICの成績が良くても英語ができるとは限らないのですが、英語ができる人はTOEICの成績がよいでしょう。
ということで、(TOEIC試験対策をするのではなく)圧倒的な英語力を付けてTOEICで高得点を上げるというのが理想です。
TOEIC試験対策をして目標点をクリアするというのは、走り高跳びのような感じがします。
その一点さえクリアできれば良いという。
目指すのは、1mいくつとか2mいくつかのバーの上を、ほんの何センチの間だけ越えていることではなく、もっとずっと高くを、鳥か飛行機かスーパーマンのように、ずっと飛んでいて、そこにバーがあることなど気にしないという状況でしょうねえ。
などと考えていたら、小学校の時の体育の時間に教わった「ベリーロール」というのが belly roll だというのに今頃気づきました。
なるほどね。
very roll (うん、とっても回っているよ)でも berry roll (ブルーベリーやラズベリーがたくさん入ったロールケーキ)でも無かったわけです。
寅
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お名前: たかぽん http://dandelion3939.blog38.fc2.com/
投稿日: 2009/11/3(15:09)
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寅さん、こんんちは。
〉たかぽん。今度は走り高跳び!!
おお!!
走り高跳びするお姉さんは、みなさんスラッとしておられて、あこがれでしたねー。
20年以上経ってもいまだに破られていない世界記録(2m09cm)を作った、
ブルガリアの Kostadinova も美しかった。 (いや、そんな話でなく…)
〉(「英語ができる」の定義は脇に置いておいて)TOEICの成績が良くても英語ができるとは限らないのですが、英語ができる人はTOEICの成績がよいでしょう。
〉
〉ということで、(TOEIC試験対策をするのではなく)圧倒的な英語力を付けてTOEICで高得点を上げるというのが理想です。
おお!!激しく同意です。
十分条件と必要条件というか、大は小を兼ねるというか。
〉TOEIC試験対策をして目標点をクリアするというのは、走り高跳びのような感じがします。
〉その一点さえクリアできれば良いという。
〉目指すのは、1mいくつとか2mいくつかのバーの上を、ほんの何センチの間だけ越えていることではなく、もっとずっと高くを、鳥か飛行機かスーパーマンのように、ずっと飛んでいて、そこにバーがあることなど気にしないという状況でしょうねえ。
そう、そんな感じが理想ですね。
テストのために勉強してたってわけでないのに、いつのまにか遥かに超えていた、っていう。
いいですねえ。
〉などと考えていたら、小学校の時の体育の時間に教わった「ベリーロール」というのが belly roll だというのに今頃気づきました。
〉
〉なるほどね。
ベリーダンスのベリーなんですよね。
〉very roll (うん、とっても回っているよ)でも berry roll (ブルーベリーやラズベリーがたくさん入ったロールケーキ)でも無かったわけです。
ロールケーキが高跳び用語に入ってたら、謎ですよね。おいしそうですけど。
私は、なんで土を掘るのがボーリングなんだろう、と思ってたことがあります。
競技レベルの走り高跳びで現在一般的に行なわれている「背面跳び」ですが、
英語では flop と言うみたいです。
なんで背面跳びが flop なのかと思えますが、背面跳びで金メダルを取った
最初の人が Fosbury という人なのでした。(1968年メキシコ五輪)
Fosbury Flop。もしも James という人がやってたら James Jump になってたでしょうね。
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お名前: こるも
投稿日: 2009/11/3(22:26)
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寅彦さん、こんばんは。
たかぽさん、ちょっと横入りです。すみません。
〉などと考えていたら、小学校の時の体育の時間に教わった「ベリーロール」というのが belly roll だというのに今頃気づきました。
おおお。初めて知った。
〉very roll (うん、とっても回っているよ)でも berry roll (ブルーベリーやラズベリーがたくさん入ったロールケーキ)でも無かったわけです。
そういえば、31アイスクリームに「ベリーベリーストロベリー」ってのがありますね。
これの正しい発音の仕方を、英語の授業でやったな。
berryの種類も、ブルーベリーやラズベリーやブラックベリーやクランベリーや
ジューンベリーやジュニパーベリーやいろいろありますね。
「ベリー」ってのは、植物の種類とは無関係みたいですね。
全然試験と関係ない話で、すみません。
〉寅
こる。
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742. Betty buried the very berry in the belly.
お名前: たかぽん http://dandelion3939.blog38.fc2.com/
投稿日: 2009/11/4(23:11)
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早口で三回。特に意味はありませんが。。
こるもさん、こんばんは。
〉寅彦さん、こんばんは。
〉たかぽさん、ちょっと横入りです。すみません。
横入り大歓迎です。
〉berryの種類も、ブルーベリーやラズベリーやブラックベリーやクランベリーや
〉ジューンベリーやジュニパーベリーやいろいろありますね。
〉「ベリー」ってのは、植物の種類とは無関係みたいですね。
そうなんですか。
なんかこう、一定の「berryっぽさ」があるんでしょうね。
〉全然試験と関係ない話で、すみません。
息抜きも必要ですて。
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お名前: 寅彦 http://shibutora.g.hatena.ne.jp/shibutora/
投稿日: 2009/11/8(11:30)
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こるさん、最高。
「こるも(colmo)」がイタリア語で「頂上、頂点。最高潮、ピーク」の意味だという話は別のところでお話ししましたが、colmo であれば、同じくイタリア語の動詞 colmare の一人称単数ですね。
colmare
1. 満たす、(容器などの)縁までいっぱいにする
2. (空所などを)埋める、大量に与える
うん。多読・多聴向きのお名前です。
そのうちに樽が一杯になってあふれ出しますよ。
寅
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寅彦さん。しつこくてすみません。
〉こるさん、最高。
ほめられたのかと一瞬思い、うっかり舞い上がりそうになりました。
危ない危ない。
〉「こるも(colmo)」がイタリア語で「頂上、頂点。最高潮、ピーク」の意味だという話は別のところでお話ししましたが、colmo であれば、同じくイタリア語の動詞 colmare の一人称単数ですね。
そんな動詞があるんですね。
イタリア語、最近やっていないです。
〉colmare
〉1. 満たす、(容器などの)縁までいっぱいにする
〉2. (空所などを)埋める、大量に与える
はー。
Colma!だと命令形ですか。
〉うん。多読・多聴向きのお名前です。
〉そのうちに樽が一杯になってあふれ出しますよ。
いやです。樽いりません。
ワイン樽とかなら、うれしいけど。
英語は、たれ流しでいいんです。(樽活用形か)
〉寅
こる。
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お名前: 寅彦 http://shibutora.g.hatena.ne.jp/shibutora/
投稿日: 2009/11/7(09:13)
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TOEICで高得点で次に英検一級を受けてみたらうまく行かなかったというのは、ハンドボールが上手になったので似たような水球をやってみたらできなかったというようなものでしょうか。
両者の違いと言えば
1.試される技能の違い
TOEICが読む・聞くのインプットの二技能をテストするのに対し、英検一級は読む聞く書く話すの四技能。
以前は和文英訳、英文和訳が出て、試験問題も日本語でしたが、現在は日本語ができなくても受かるような試験らしいですね。
(私が受けたのは変更前でした)
訳すという五番目の技能をテストしなくなったというのは残念なことだと思います。五技能を試す一般的なテストが無くなってしまったわけですから。
「英語を英語のままで」という発想からは四技能のテストで良いわけですが、それであれば英検一級で無くても海外の試験を日本で実施すれば良いわけです。ケンブリッジ英検とか。
英検が文部省のお墨付きを失って、TOEICがどんどん勢力を伸ばして、焦った日本英語検定協会は、(私の記憶では)ケンブリッジ英検と提携をして英語だけで受けられる試験に作り替え、かつ、合格者が入学の際の英語の試験を免除できる提携大学のネットワークを増やし、生き残りを目指しているわけです。
まあ、「訳す」という五番目の技能が難しい技能なので、それを試すのは一級を終えてからのプロ向けの試験でよいかという判断もあるかも知れません。(日本通訳検定はつぶれてしまいましたが)
2.評価の方法
かつての通訳ガイド試験は試験問題自体は簡単なものの合格者を上位10%とすることで、(合格するのが)難しい試験となっていました。
英検一級は絶対的なレベルで難しいですが、評価も絶対レベル。
TOEICは評価は偏差値ですので、受験者全体に対して自分がどこにいるかということです。
自分より英語のできない人を100万人連れてきて受験してもらえば自分もTOEIC990点だろうかと考えたこともありました。
今では過去5年?のデータでの偏差値ということらしいので、5年間毎回100万人を動員するのではお金が続かないなあというところです。
また、「受験者全体」という母集団が日本人・韓国人を中心としている中で、自分はnon-nativeの中での順位が知りたいのか、海外に出ても、ネイティブと比べてもやっていけるレベルかどうか知りたいのかということもあるでしょう。
後者であれば、EUの統一レベルに沿ったケンブリッジ英検などが良いでしょう。
結局の所、TOEICと英検一級は別のものというだけのことで、どちらが良い、どちらが悪いと言うわけではありません。
(突然ここで話が変わる)多読によるunlearnという話があります。
(私個人は)学校英語で身に付けたものでunlearnしなければならなかったものはほとんど無いと思っています(忘れちゃったから)が、これはunlearnが必要だと思っているのは、訳語に出てくる漢字のイメージです。
different を違うとか異なるとか訳出した瞬間に、「違和感」「異物」「間違い」などと、「正しくない」というニュアンスが強烈に想起されます。
(話は戻る)というわけで、インプット能力を評価したくて、かつ、(国内での入試や採用試験に使うので)日本人の中での相対的評価が知りたいという目的であれば(受験者も評価者も)TOEICを使えば良いというだと思います。
寅
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お名前: たかぽん http://dandelion3939.blog38.fc2.com/
投稿日: 2009/11/7(13:27)
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寅さん、こんにちは。
とてもわかりやすくまとめてくださって、ありがとうございます。
〉TOEICで高得点で次に英検一級を受けてみたらうまく行かなかったというのは、ハンドボールが上手になったので似たような水球をやってみたらできなかったというようなものでしょうか。
うまいなあ。
そういえば昨日、1956年メルボルン五輪の水球競技のソ連vsハンガリーの試合が、
恐ろしくbrutalでbloodyなものになった、という話をちょうど読んでました。
私が読んでるの見てました? 閑話休題。
〉両者の違いと言えば
〉1.試される技能の違い
〉TOEICが読む・聞くのインプットの二技能をテストするのに対し、英検一級は読む聞く書く話すの四技能。
〉以前は和文英訳、英文和訳が出て、試験問題も日本語でしたが、現在は日本語ができなくても受かるような試験らしいですね。
〉(私が受けたのは変更前でした)
私が聞いてた英検一級も、和文英訳・英文和訳ありでした。
いつのまにか変わってたんですね。
〉訳すという五番目の技能をテストしなくなったというのは残念なことだと思います。五技能を試す一般的なテストが無くなってしまったわけですから。
なるほど。
〉「英語を英語のままで」という発想からは四技能のテストで良いわけですが、それであれば英検一級で無くても海外の試験を日本で実施すれば良いわけです。ケンブリッジ英検とか。
あ、ほんとだ。
〉英検が文部省のお墨付きを失って、TOEICがどんどん勢力を伸ばして、焦った日本英語検定協会は、(私の記憶では)ケンブリッジ英検と提携をして英語だけで受けられる試験に作り替え、かつ、合格者が入学の際の英語の試験を免除できる提携大学のネットワークを増やし、生き残りを目指しているわけです。
そんなことをしていたのですかっ。
(文部省のお墨付きを失ったことすら知らんかったです。。)
〉まあ、「訳す」という五番目の技能が難しい技能なので、それを試すのは一級を終えてからのプロ向けの試験でよいかという判断もあるかも知れません。(日本通訳検定はつぶれてしまいましたが)
でもそれだとやっぱり「日本の試験」という売りが無いですよね。
海外の試験でいい、ってことになる。
和英間の運用能力を問わないと、日本の試験である意味が無いように思う。
プロ試験より基準は低めでもいいので、ある程度、和英・英和能力を問うべきではないかっ。
〉2.評価の方法
〉かつての通訳ガイド試験は試験問題自体は簡単なものの合格者を上位10%とすることで、(合格するのが)難しい試験となっていました。
そうだったんですか。
ほぼ満点とらないと受からない感じ。
〉英検一級は絶対的なレベルで難しいですが、評価も絶対レベル。
ふむ。
〉TOEICは評価は偏差値ですので、受験者全体に対して自分がどこにいるかということです。
そのようですね。
〉自分より英語のできない人を100万人連れてきて受験してもらえば自分もTOEIC990点だろうかと考えたこともありました。
おお。それはいい考えだ。(か?)
〉今では過去5年?のデータでの偏差値ということらしいので、5年間毎回100万人を動員するのではお金が続かないなあというところです。
みんなの受験料を負担するとしたら、確かに毎回数十億かかりますね。
ここはひとつ、猫もしゃくしもTOEICを受験するよう、キャンペーンを張るのです。
もっともっと値下げしてもらう。
マクドナルドのように、年6場所ある大相撲にたくさん懸賞を出すのも効果的かもしれません。
日本人が皆、「年に6度の墓参りとTOEICは欠かしません」という状態になれば、しめたものです。
〉また、「受験者全体」という母集団が日本人・韓国人を中心としている中で、自分はnon-nativeの中での順位が知りたいのか、海外に出ても、ネイティブと比べてもやっていけるレベルかどうか知りたいのかということもあるでしょう。
そうですね。日本人と韓国人が中心なんですね。。
〉後者であれば、EUの統一レベルに沿ったケンブリッジ英検などが良いでしょう。
ケンブリッジ英検よさそうですね。
〉結局の所、TOEICと英検一級は別のものというだけのことで、どちらが良い、どちらが悪いと言うわけではありません。
そうですね。
〉(突然ここで話が変わる)多読によるunlearnという話があります。
〉(私個人は)学校英語で身に付けたものでunlearnしなければならなかったものはほとんど無いと思っています(忘れちゃったから)が、これはunlearnが必要だと思っているのは、訳語に出てくる漢字のイメージです。
〉different を違うとか異なるとか訳出した瞬間に、「違和感」「異物」「間違い」などと、「正しくない」というニュアンスが強烈に想起されます。
なるほど。
いま気がつきましたが、私は、漢字は外国語だ(外国語、または、やまとことばを乗せとく記号)
っていう感覚が強いからか、おっしゃるところの不都合は、あんまり無いですね。
different を「違う」「異なる」と訳出したとしても、それは「ちがう」「ことなる」と頭では捉えていて、
「違和感の違だ」というふうには思ってない。
熟語は外国語(or造語)、それ以外の漢字は、ひらがなばっかりだと読みにくいから借りてるだけ、のような感覚で。
だから、うまく、ビシッと、熟語とか使いこなせないんですね。「自分の物」になってないから。
〉(話は戻る)というわけで、インプット能力を評価したくて、かつ、(国内での入試や採用試験に使うので)日本人の中での相対的評価が知りたいという目的であれば(受験者も評価者も)TOEICを使えば良いというだと思います。
コンパクトにまとめてくださいました。そういうことでしょうね。
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お名前: 寅彦 http://shibutora.g.hatena.ne.jp/shibutora/
投稿日: 2009/11/8(10:33)
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いくつか追加の情報を
〉英検が文部省のお墨付きを失って、TOEICがどんどん勢力を伸ばして、焦った日本英語検定協会は、(私の記憶では)ケンブリッジ英検と提携をして英語だけで受けられる試験に作り替え、かつ、合格者が入学の際の英語の試験を免除できる提携大学のネットワークを増やし、生き残りを目指しているわけです。
〉まあ、「訳す」という五番目の技能が難しい技能なので、それを試すのは一級を終えてからのプロ向けの試験でよいかという判断もあるかも知れません。(日本通訳検定はつぶれてしまいましたが)
日本英語検定協会のサイト[url:http://www.eiken.or.jp/]の右下に小さく、「日本英語検定協会とは」というのがあって、ここをクリックすると事業沿革のページに飛びます。
それを見ると、1968年文部省認定、2000(平成12)年文部省令認定とあります。
ここだけ見ると、引き続き文部科学省の認定が続いているように見えますが、実際には平成14年に認定制度の廃止が決定され、平成17年度に廃止となっているようです。
昨夜駅前の本屋に行って英検の問題集を見たら「文部科学省後援」とされていました。
その足でブックオフに行って、過去の問題集を見たら2005年の版が認定、2006年の版が後援となっていました。
他方、昨年初めから認定制度の復活についての検討が開始されたとの記事も発見されました。[url:http://sankei.jp.msn.com/life/education/080119/edc0801192050008-n1.htm]
今はどうなっているのでしょう。
日本英語検定協会に問い合わせてみましょう。
〉また、「受験者全体」という母集団が日本人・韓国人を中心としている中で、自分はnon-nativeの中での順位が知りたいのか、海外に出ても、ネイティブと比べてもやっていけるレベルかどうか知りたいのかということもあるでしょう。
かつては受験者の国別のデータもTOEICのサイトに載せられていましたが削除されています。
AllAboutJapanに関連の記事があります[url:http://allabout.co.jp/study/toeic/closeup/CU20021212A/index.htm]が、そこには以下の記載があります。
(quote)
1997‐98年のTOEIC試験の受験者の63%は日本人で、29%は韓国人であった、ということです。つまり、全世界のTOEIC受験者の92%は、日本人と韓国人が占めていたということなのです。
更に、上の92%という数字は団体受験者についてのみで、公開テストの受験者を入れた数はサイトには公開されていません。この点についてTOEIC運営委員会に問い合わせたところ、「公開テストは日韓でしか行われていないため、データの集計は行っていません」という解答をいただきました。
つまり、公開テストも考慮に入れ、更に現実に近い受験者数を計算した場合、日韓の受験者が占める比率は92%から増えこそすれ減ることはない、ということです。
(unquote)
うーん。
〉後者であれば、EUの統一レベルに沿ったケンブリッジ英検などが良いでしょう。
これの説明のサイトをちょっと探してみますが、例えばフランス語ならばDELF/DALFという試験で、その説明のサイトをご覧ください[url:http://www.calosa.com/centrealliance/delfdalfjp/ousyuu.html]
あるいは英語でケンブリッジ英検のサイト[url:http://www.cambridgeesol.org/exams/exams-info/cefr.html]
〉(突然ここで話が変わる)多読によるunlearnという話があります。
〉(私個人は)学校英語で身に付けたものでunlearnしなければならなかったものはほとんど無いと思っています(忘れちゃったから)が、これはunlearnが必要だと思っているのは、訳語に出てくる漢字のイメージです。
〉different を違うとか異なるとか訳出した瞬間に、「違和感」「異物」「間違い」などと、「正しくない」というニュアンスが強烈に想起されます。
脳内音読という言葉に表れるように、黙読していても音が認識されていると言われます。
他方、文字から音声を介さずに直接理解される道筋もあるらしく、特に日本語の漢字などはその傾向が強いのではないかと思います。
寅
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お名前: たかぽん http://dandelion3939.blog38.fc2.com/
投稿日: 2009/11/8(16:03)
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寅さん、ありがとうございます。
TOEICって日韓が9割以上なんですね。。。
〉〉(突然ここで話が変わる)多読によるunlearnという話があります。
〉〉(私個人は)学校英語で身に付けたものでunlearnしなければならなかったものはほとんど無いと思っています(忘れちゃったから)が、これはunlearnが必要だと思っているのは、訳語に出てくる漢字のイメージです。
〉〉different を違うとか異なるとか訳出した瞬間に、「違和感」「異物」「間違い」などと、「正しくない」というニュアンスが強烈に想起されます。
〉
〉脳内音読という言葉に表れるように、黙読していても音が認識されていると言われます。
〉他方、文字から音声を介さずに直接理解される道筋もあるらしく、特に日本語の漢字などはその傾向が強いのではないかと思います。
そうですね。漢字を拾い見するだけで瞬時に文章の意味がわかるのは、その道筋によるものでしょうね。
英語では、私はまだまだ、これができません。最初から順に、ちゃんと読まないと、意味がわからない。
いつか、日本語ぐらいの速さで処理できるようになるのかなあ。。
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お名前: 寅彦 http://shibutora.g.hatena.ne.jp/shibutora/
投稿日: 2009/11/10(11:27)
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追記です。
〉日本英語検定協会のサイト[url:http://www.eiken.or.jp/]の右下に小さく、「日本英語検定協会とは」というのがあって、ここをクリックすると事業沿革のページに飛びます。
〉それを見ると、1968年文部省認定、2000(平成12)年文部省令認定とあります。
〉ここだけ見ると、引き続き文部科学省の認定が続いているように見えますが、実際には平成14年に認定制度の廃止が決定され、平成17年度に廃止となっているようです。
〉昨夜駅前の本屋に行って英検の問題集を見たら「文部科学省後援」とされていました。
〉その足でブックオフに行って、過去の問題集を見たら2005年の版が認定、2006年の版が後援となっていました。
〉他方、昨年初めから認定制度の復活についての検討が開始されたとの記事も発見されました。[url:http://sankei.jp.msn.com/life/education/080119/edc0801192050008-n1.htm]
〉今はどうなっているのでしょう。
〉日本英語検定協会に問い合わせてみましょう。
表記について日本英語検定協会に問い合わせをしましたが、早速以下のように沿革のページに追記いただきました。
(引用開始)
2006年(平成18)
【文部科学省後援となる】
政府方針により、平成17年度に、技能審査制度における「認定」というシステムが廃止された。
(ここまで)
寅
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754. Re: 多読多聴(+問題練習)だけでは高得点にはもう一歩か
お名前: 寅彦 http://shibutora.g.hatena.ne.jp/shibutora/
投稿日: 2009/11/8(11:22)
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そう言えばたかぽんの発言に正面からコメントしていませんでした。
>>全体の感触としては、特に「勉強」をしなくても、好きなものを多読多聴してれば、
>>TOEICで高得点を取れるようになるんじゃないか、と思いました。
>>ただ、その感触は1,000万語でも感じたであろうものか、2,000万語超えてるから感じるものか、
>>そのへんはちょっとわかりません。。。
高得点がどのあたりを指すかでまた議論も違ってくるでしょう。
数学は詳しくないのですが、偏差値であれば平均点の周辺はサンプル数が多いので点数の差が有意であるのに対して、超高得点あるいは超低得点の方はうまく測定できないのではないでしょうか。
小学生野球チームの選抜テストの課題が遠投で、平均が20メートル(スコア500点)のところに、鍛えたお父さん50メートル、プロ野球選手100メートルが参加すると二人ともスコア990点となってしまうという類の話。
まあ、それはそれとして。
1.題材について
「好きなものを多読多聴して」という一方で、問題の中身がビジネスだったりするとズレが出ます。
英語が分からないのか中身が分からないのかというところで、正しく評点が出ない可能性があります。(中身が分かったので英語が分からなくても正解が選べるというのもあるでしょう)
英語学習で好きな題材を選ぶべきと言うのは、内容ではなく英語が分からないのであるという切り分けができるようにすること、中身の興味で学習を継続させることが狙いでしょうから、TOEICも「TOEICミステリー」とか「TOEIC自己啓発もの」とか「TOEIC自然科学」とかが必要かも知れません
2.多読多聴というインプットだけで良いか
TOEICではスピーキングもライティングも無いわけで、となればインプット技能の試験と言うことですから、多読多聴というまさしくインプットのトレーニングで良いのではないかと思われます。
ところが、その人が正しくインプットできているかどうかは外部からは分かりませんので、評価はアウトプットしてもらわないとできません。
スピーキングやライティングと言ったアウトプットではなく、マークシートのアウトプットなのですけれど、そこには頭の中でのアウトプットの試行が為されているのではないかと思います。
私はTOEICは三回しか受けていませんが、二回目に受けた時は文法的に正しそうな表現が複数あってその中で一つの答を選ぶ時に、実際に唇を動かして発音していました。
すなわち、そのような言い方を実際にするかどうか、音に載せてみて違和感がないか、語呂が悪くないかということをやっていたわけです。
その意味では、「高得点」を狙うのであればやはりアウトプット強化がプラスアルファとして必要なのではないかという気がしています。
(その後に受けた三回目(オーストラリア英語やイギリス英語発音が入ってきた後の回)では、問題の傾向が変わったような気がして、ここに書いたような発音してみての語呂の良さで選ぶといった問題が見あたりませんでした。最近はどうなんでしょう)
寅
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757. Re: 多読多聴(+問題練習)だけでは高得点にはもう一歩か
お名前: たかぽん http://dandelion3939.blog38.fc2.com/
投稿日: 2009/11/8(17:08)
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寅さん、こんにちは。
〉そう言えばたかぽんの発言に正面からコメントしていませんでした。
そう言えば・・・
〉>>全体の感触としては、特に「勉強」をしなくても、好きなものを多読多聴してれば、
〉>>TOEICで高得点を取れるようになるんじゃないか、と思いました。
〉>>ただ、その感触は1,000万語でも感じたであろうものか、2,000万語超えてるから感じるものか、
〉>>そのへんはちょっとわかりません。。。
〉高得点がどのあたりを指すかでまた議論も違ってくるでしょう。
〉数学は詳しくないのですが、偏差値であれば平均点の周辺はサンプル数が多いので点数の差が有意であるのに対して、超高得点あるいは超低得点の方はうまく測定できないのではないでしょうか。
なるほど。(って、私も数学わかりませんが・・・)
〉小学生野球チームの選抜テストの課題が遠投で、平均が20メートル(スコア500点)のところに、鍛えたお父さん50メートル、プロ野球選手100メートルが参加すると二人ともスコア990点となってしまうという類の話。
お父さんやプロは参加しちゃいかんでしょう。(笑)
でも、おっしゃりたいことはわかります。偏差値ではかるテストの場合、
受験集団がどういう人たちであるかが、とても大切になってきますね。
ネイティブ、ノンネイティブ。世界でひろく行なわれているのか、そうでないのか。など。
〉まあ、それはそれとして。
お得意の(笑)
〉1.題材について
〉「好きなものを多読多聴して」という一方で、問題の中身がビジネスだったりするとズレが出ます。
〉英語が分からないのか中身が分からないのかというところで、正しく評点が出ない可能性があります。(中身が分かったので英語が分からなくても正解が選べるというのもあるでしょう)
そうですね。そうなんですが、好きなものを多読多聴してれば、基本的な英語理解力が上がる。
その上で、公式問題集などで、TOEICに出て来る内容のものに慣れれば、万全なんじゃないかと。
〉英語学習で好きな題材を選ぶべきと言うのは、内容ではなく英語が分からないのであるという切り分けができるようにすること、中身の興味で学習を継続させることが狙いでしょうから、TOEICも「TOEICミステリー」とか「TOEIC自己啓発もの」とか「TOEIC自然科学」とかが必要かも知れません
なるほど。中身でなく、英語が分かってるかどうかをはかりたいなら、いろいろなTOEICを作るか、
または、もっとバラエティーに富んだ内容にするべきでしょうね。
でもまぁ、「主にビジネス英語が理解できるか」がTOEICのようで、これは変わらないでしょうね。
〉2.多読多聴というインプットだけで良いか
〉TOEICではスピーキングもライティングも無いわけで、となればインプット技能の試験と言うことですから、多読多聴というまさしくインプットのトレーニングで良いのではないかと思われます。
〉ところが、その人が正しくインプットできているかどうかは外部からは分かりませんので、評価はアウトプットしてもらわないとできません。
〉スピーキングやライティングと言ったアウトプットではなく、マークシートのアウトプットなのですけれど、そこには頭の中でのアウトプットの試行が為されているのではないかと思います。
そうですね。どの言葉を選ぶか、というのは、アウトプットのプロセスですよね。
〉私はTOEICは三回しか受けていませんが、二回目に受けた時は文法的に正しそうな表現が複数あってその中で一つの答を選ぶ時に、実際に唇を動かして発音していました。
〉すなわち、そのような言い方を実際にするかどうか、音に載せてみて違和感がないか、語呂が悪くないかということをやっていたわけです。
私もそんなふうにして問題集を解きました。
文法というのはよく知りませんので、言ってみて自然に感じられるものを選ぶ、というふうにしました。
言ってみて不自然に感じられるのに、「でも、これは接続詞だから…」とか頭で考えると、私の場合は失敗します。
やっぱり「しっくりくるもの」を選ぶのが正解でした。
〉その意味では、「高得点」を狙うのであればやはりアウトプット強化がプラスアルファとして必要なのではないかという気がしています。
なるほど、そうかもしれません。
私の場合は、本を読むときは脳内音読で、音を聴くのも好きで、音読も好きです。
英英辞書を引くときは、例文をブツブツと音読しています。
べつに訓練しようとかは思ってなくて、好きでやっているだけですし、暗記もしてませんが、
こういったことで、知らず知らずに、文法問題とかが解けるようになっているのかなとは思います。
〉(その後に受けた三回目(オーストラリア英語やイギリス英語発音が入ってきた後の回)では、問題の傾向が変わったような気がして、ここに書いたような発音してみての語呂の良さで選ぶといった問題が見あたりませんでした。最近はどうなんでしょう)
どうなんでしょうか?