Re: TOEIC 返ってきました

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1134. Re: TOEIC 返ってきました

お名前: 杏樹
投稿日: 2011/3/25(23:13)

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pandada45さん、こんにちは。

〉やっと分かりました。
〉杏樹さんの多読がSSS多読ではなかったんですね。
〉そこが誤解のもとでしたね。

私はずっとSSSの多読をしていますけれど。
食い違っているのは「精読」の定義ではないかと。

〉SSS多読では http://www.seg.co.jp/sss/information/sss_lingo.html
〉 
〉多読 = 飛ばし読みで、(自分の好みの)多くの本を楽しんで読むこと

〉多読三原則 = 多読をするときの基本三原則
〉        1)辞書は使わない
〉        2)分からないところは飛ばす
〉        3)つまらなくなったらやめる

〉としています。
〉私の多読はSSSの多読です。

SSSの「飛ばし読み」は「わからないところは飛ばす」ということです。わかるところは飛ばさなくていいはずです。私は寅彦さんが多読と精読は対立するものではないという意見に同意しています。多読の反対は「少読」で、斜め読みをすることではありません。多読三原則は、わからないところもわかるところも本全体を飛ばし読みしなさいということではありません。本全体を飛ばし読みしたり斜め読みしたい人はそうすればいいでしょうけれど。

〉  
〉杏樹さんの「多読」は、辞書を引くし、分からないところを飛ばすことでも
〉ない、ただ「たくさん読むこと」だ。ということはわかりました。

私が考える「精読」とはこうだ、という話をしているのですが。多読と折り合っていける精読。それにわからないところは飛ばします。でもていねいに細かく読んだらわかる場合がありますので、難しい本を読むときはわからないところはていねいに読むということです。ていねいに、ゆっくり読んでいても、わからないところを考えて立ち止まったりしないでそのまま進みます。

そもそも多読三原則は英語の本が読めるようになるためにあるのです。なぜ三原則で読めるようになるかと言いますと、読めない人はまず辞書を引いたりわからないところで立ち止まって考えこんでしまうことが多いからです。そこで手間がかかって1冊の本を読むのにとても時間がかかり、読み終わらないで挫折してしまう、あるいは読み終わることができたとしても、英語の本を読むのはとても手間のかかることだと思ってしまう。しかし辞書も引かず、わからないところは飛ばせばどんどん読んでいくことができるようになります。そしてつまらない本は読まないで面白い本だけを読む。そうすれば一定のスピードで英語の本を読むことができるようになっていきます。
多読三原則はそれを守ること自体が目的なのではなくて、「英語の本が自由に読めるようになる」ことが本当の目的です。

〉両立というのは、「ていねいに」読まない読書と(飛ばし読み)と「ていね
〉いに」読む読書(精読)をうまく使い分けているということですね。
〉両方を使って結果としてたくさん読む「多読」をしていると。

まあ、そんなところです。しかし繰り返しますが、ここでは「精読」の方法について話し合っているつもりです。pandada45さんは多読とは全く違う精読をしているようですが、私は多読と折り合っていける精読を考えています。
そして、これはあくまでも多読と折り合える精読とはこういうものではないか、という考察をしているのであって、私が普段どの程度それを実行しているかは別の話です。

〉〉pandada45さんは多読と精読を分けて考えているようですので、そのあたり
〉で同意ができていないので、私の「精読」を説明しても納得できないのでは
〉ないかと思います。
〉 
〉 
〉多読と精読は別の意味ということでは分けて考えていますよ。
〉前の方で書いたように多読では飛ばし読みをしますが(多読3原則)、 
〉精読では辞書で言葉の定義を確認したりと、具体的な行動が違います。

つまり多読と精読は対立するものではない、という考えには賛同されないということですね。
多分辞書の使い方も違うんだろうと思います。
もし「辞書を引く」と言ってそれがわからない単語をこまめに引くような方法を思い浮かべていらっしゃるなら、根本的に話が食い違っていることになります。
辞書は内容を理解する助けになる道具として、読み進むのに妨げにならないように使います。そして言葉の「定義」よりも、その言葉の「概念」をつかむようにしています。おおまかに意味がつかめればそれでよしとしています。
申し上げましたように、私は多読的精読はとりあえず「ていねいに読む」ことだと思っていますが、それで一語一語確認するということは、必ずしも辞書で意味を確認することではありません。

そもそも辞書を引いても読解力は上がりません。読解力は読むことによって上がります。ですから辞書はあくまでも補助手段で、辞書に頼らないで内容をつかむことが大切です。
SSS多読をしていたら、たくさん読んで、たくさんの言葉、たくさんの事例に出会ううちにだんだん言葉の意味がつかめてくる、辞書の語義ではない言葉のニュアンスを感じ取ることができるようになってくることがわかるはずです。そんな風に言葉を覚えていきますと、それが本当に身についた言葉となります。私はその感覚を重視して本の内容をつかむようにしています。ですから辞書を引いても細かい語義や定義を求めるわけではなく、まして日本語の「訳語」は求めません。

〉杏樹さんのように
〉  
〉〉また、多読で英語の文章が「英語のままわかる」ようになりましたので、
〉 
〉と言えるようになれば、多読と精読を分けて考える必要は無くなるのかもし
〉れません。

「英語のままわかる」というのも、ひょっとして解釈が違うのでは…という気がしてきました。
多読を始めたら割合早いうちに「英語のまま」わかる感覚になってきましたので、そこに日本語を介在させると英語の感覚がつかめなくなりそうなので、できるだけ日本語の訳語、訳文には触れない、考えないようにしました。
pandada45さんぐらい読んでいれば「英語のまま」わかって読んでいるはずだと思うのですが、pandada45さんの「英語のままわかる」というのは、ひょっとしてもっと高度なレベルの英文処理能力なのかもしれません。

〉 
〉pandada45の精読の定義 (9割以上)文章の意味がわかるように読む
〉pandada45の精読の方法 わからない言葉があると辞書で調べて読む
〉 
〉これで、最初の杏樹さんの質問

〉〉pandada45さんの「精読」の具体的な方法はどんなものでしょうか。
〉〉わからない単語を片っ端から引くとか、文法解析するとか…?

〉に対する答えになったでしょうか?

はい、pandada45さんの「精読」がどんなものかはわかりました。

食い違いが起こるのは、多分本を読むのに求めているレベルや英語能力にかなり落差があるんだと思います。私は英語は本当に苦手で、多読で(どんなにレベルが低くても)英語の本を読んでいるだけで「英語の本が読めた!」とビックリして感激しているレベルです。そしておそらく私が「精読」と言っている程度の理解力では、pandada45さんには「精読」として認められないでしょう。
一語一語ていねいに読んでも、わかる時もあればやはりわからない時もあります。またレベルの高い本は、わからないところがあっても辞書を引いても必ずしも解決しません。単語の意味は分かっても、文章全体が何を言っているかわからないことがあります。そんな時は飛ばして先へ進みます。辞書を引いてもわからなくて飛ばしたり、辞書を引かなくてもていねいに読んでみたらわかったり、そういったフレキシブルな読み方こそが「SSS多読」的な精読だと思うのです。

> それでは…。

それでは…。


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