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お名前: 杏樹
投稿日: 2011/3/21(23:29)
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pandada45さん、こんにちは。
〉 杏樹さんの精読は「レベルが高く」て「難しい本」を「ていねいに読む」
〉 なのですね。
〉 「レベルが高く」というのはYLのことですよね。
「高い」はYLですが、必ずしも「レベルが高く」て「難しい本」ということではなくとりあえあず「ていねいに読む」ということです。やさしい本だとどんどん読み進んでいきますので、結果的に難しくて分かりにくい本を読むときにていねいに読むことになるだけです。実際「わかりにくいな」と思ったときにていねいに読み直してみると理解度が上がります。
〉
〉 「難しい本」というのは日本語訳を読んでも難しい、例えば自分の専門外
〉 の分野や、より専門的な内容の本ということでしょうか?
〉
〉 「もしドラ」は多読、「マネジメント」精読といった感じでしょうか?
「難しい本」とは単純に自分にとってのYLです。専門外の分野は興味がなかったら読みませんし、専門書でも自分の興味の分野ならむしろ文学書よりも読みやすいことがあります。
〉
〉 The Essential Drucker:
〉 The Best of Sixty Years of Peter Drucker's Essential Writings
〉 on Management を読みましたが、ビッグワードは多いし、主語と述語の間に
〉 たくさんの修飾語が入るので英文としても難しいんですが、日本語にしても
〉 難しいですよね。
〉
〉 「ていねいに読む」とはどんな感じなんでしょうか?対象が難しい本で
〉 しょうから、私のイメージでは文章を読んでからいろいろ考えるといった
〉 感じです。例えば前述のドラッカーの例ですと、引用ですが
〉
〉 The basic definition of business, and of its purpose and mission,
〉 have to be translated into objectives. Otherwise, they remain
〉 insights, good intentions, and brilliat epigrams that never become
〉 achievement.
〉 1. Objectives must derived from "what our business is, what it will
〉 be, and what it should be."
〉
〉 (The Essential Drucker: The Best of Sixty Years of Peter Drucker's
〉 Essential Writings から引用、3章 THE PURPOSE AND OBJECTIVES OF A
〉 BUSINESS )
〉
〉 私の精読は上の文章を読んでから
〉
〉 例えばある英語関連団体のミッションは
〉 日本人の国際的コミュニケーション能力の向上
〉 その団体の目標は、より効果的な英語習得方法の開発、実践、展開
〉 かな?
〉 それでは、自分の働く会社とか自分自身とはではなんだろう
〉 といったことを考えながら読むことです。
〉
〉 杏樹さんはどんな感じでしょうか?
私は外国語の本でも最終的に日本語の本と同じような感じで読みたいと思っています。私は仕事で必要な本というものは特にありませんので、本を読むのはすべて趣味です。自分が興味があれば立ち止まって考えることもありますが、それは本の内容についてであって、「言葉の意味」ということはありません。英語でも同じです。特に多読を覚えてからは、本を理解するのには一定のスピードで読んだ方がいいという感じになりましたので、理解度を保つのにちょうどいい速度で読むことを心がけています。
また、多読で英語の文章が「英語のままわかる」ようになりましたので、日本語に直したりはしません。「翻訳するならどんな言葉が日本語として適切か」と思うことはありますが。
「よみやすい」本ほど日本語に近い感覚で「すらすら」と読めます。しかしそのスピードでYLの高い本を読むと理解度が追い付かないことがありますので、「総体的」にスピードが落ちます。意味を確認しながら読む、という感じです。特に言葉の意味を考えるというより、文章全体の意味。それに一定のスピードで読んでわからなかったら、立ち止まって考えてもあまりわかるようになりません。
ただし、辞書は時々使います。「この単語の意味がわかったらいいな」と思ったときなど。英英辞典で言葉の概念をつかんで、それから文章全体を読みます。それでわかる時もあれば、やはりわからない時もあります。わからなかったらこだわらないで前に進みます。
〉 ただ私の精読では次の文章のように簡単なものでも、知らない単語は調べて
〉 います。
〉 As I mentioned earlier, Lou is the plant controller. He's a paunchy,
〉 older man who is about two years away from retirement. In the best
〉 accountants' tradition, he wears horn-rimmed bifocal glasses.
〉(引用: THE GOAL : Eliyahu M. Goldratt and Jeff Cox)
〉
〉 体型とか持ち物で人物(この場合はLouという人)の印象が変わります
〉 から、多読では読み飛ばしてしまうpaunchy とか horn-rimmed も
〉 調べました 。
それは読んだ時点でどの程度意味を確認したいか、ですね。
以前私が辞書を引いて効果があるのは「わかる文章の中で知らない単語があったとき」と言ったら話がかみ合いませんでした。
それはつまり
He's a paunchy
という文ならpaunchyという言葉さえ調べればこの文章は簡単に意味が分かります。そういう時なら辞書は有用です。
horn-rimmedはメガネのフレームのことだと見当がつきますが、その時どんなフレームか知りたかったら辞書を引きます。メガネのことだとわかったらそれでいい、と思ったらそのまま読み進みます。
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