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491. Re: SSS = Sss is not the Soseki’s Style on reading.
お名前: 杏樹
投稿日: 2006/9/16(00:46)
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Tallinnさん、こんにちは。
しばらく留守にしていたので遅いレスになりました。もうご覧になってらっしゃらないかもしれませんが。
Tallinnさんの目的は一体なんだったのですか。
最初は具体的な本のタイトルを挙げて読めるようになるにはどれだけの量、時間がかかるかと言う質問でしたね。ですからみんなTallinnさんが目標の本が読めるようになるにはどうすればいいか考えてレスをつけてくれたんですよ。
しかしそれは方便だったのですか。
SSSの多読法を調べるのが目的だったのですか。
だったらTallinnさんに対して真面目にアドバイスをしてくれた人たちに失礼だと思います。
もしTallinnさんが本当に目標の本を読みたいと思うなら、今までのたくさんのレスの中に答えはあります。あとはやるか、やらないか、自分で決めるだけです。
しかしSSSについて議論をしたいなら最初からそのように言うべきです。そうすればまた違う答えが返ってきたでしょう。
しかしデータを集めて学習法として検証したいと思うなら、それはかなり難しいことです。それは、SSS多読をしている人がみんなバラバラのやり方をしているからです。出発時の英語力もバラバラ、好みもバラバラ、目標もバラバラ、進め方も進む早さもバラバラ。「意見がかなり分散している」のもそのためです。皆それぞれ自分が好きなようにやってるんですから。こんなに個人が好き放題している「学習法」はありませんから、Tallinnさんには理解しがたいのでしょう。データを取るとしたら、私が以前のレスで提案したアンケートあたりが限界です。
そして学習法として検証をするのが目的なら、ここで推薦されている本をまず読んでみるべきではありませんか。多読のおすすめ本は他の学習法で言えば教材に当たります。教材を見ないでその学習法を判断することが出来るでしょうか。
もしまだ検証したい気持ちがあるなら、まずレベル0から順番に読んでみてください。最初に読むにはORT(Oxford Reading Tree)が最適です。ステージ1から始めて、7〜8あたりまで読んでください。
それからSEG-BOOKSHOPで売っている多読セットでGR(Graded Reader)のセットが順番に5段階あります。それを読んでみてください。その合間にSIR(Step Into Reading)やICR(I Can Read Book)など、子供向けのレベル別の絵本のセットがいくつかありますのでそれを読んでください。
そしてレベル2〜3の児童書のセットがいくつかありますのでそれを読んでください。
そしてあくまでも多読3原則「辞書は引かない」「わからないところは飛ばす」「つまらない本は投げる」を守って読んでください。
これぐらい読めば、SSS多読がどういうものかわかるでしょう。
そこまでするおつもりがないなら、自分のお好きな方法で英語力を磨いてください。
もしくは、自分が好きな本を読めるようになりたいだけなら上記の本を読む必要はありません。自分が「すらすら」「楽しく」読める本だけを読めばいいでしょう。
蛇足ですが、今回のTallinnさんの投稿で感じたことを書きます。
今回の投稿では、英語が出来る人の視点に立って物を言っていることを感じました。
多読はたしかにSSSの専売特許ではありません。本をたくさん読みなさい、という先生もいるでしょう。しかし英語の先生が勧める「やさしい本」は、ここで多読を始めた多くの人にとっては全然やさしくないのです。また、「辞書を引いて引いて引きまくれ」と言う先生、学習書もあります。しかし辞書を引きながら読むと読むのに時間がかかるし、面倒だし、結局挫折のもとになります。
SSS多読の一番の特徴は、英語が苦手な人、落ちこぼれて劣等感を持ってる人にも「レベル0」から設定した本を読むことで、英語に触れることが出来ることです。残念ながら、英語が出来る人にはできない人の気持ちがわからないことが多いんです。
私も多読のおかげで勉強をしないで英語がかなり読めるようになりましたが(注:あくまでも「自分比」)、それで英語の本の情報交換などしている掲示板などのぞいてみると、どうしても入れないものを感じることがあります。そうしたところで情報交換している人たちは、英語が好きで、好きな本を読むためにどんな勉強をしてるとか、がんばろうとか、純粋に本の話だけでなくどうしても勉強の話がからんでくるのです。
私は英語の勉強に興味が持てません。勉強の話をしているところにはついていけません。
英語が好きで勉強している人にとってはがんばって勉強をするのが普通でも、それが出来ない人はたくさんいます。今までの学習法ではそういった人たちは切り捨てられてきました。
ここで多読をしている人たちは、仕事での必要がある人もいますが、単に「英語と仲直り」あるいは「楽しい本に出会えた」ことで満足している人が多いです。
実際日常生活で英語が必要、あるいは役に立つ部分がどれだけあるでしょうか。日本では日本語でかなりの情報が手に入ります。英語が出来ないと困るような生活をしている人は少ないはずです。ですから英語学習では必ずしも高度な英語の運用能力を求める必要はなく、自分の読みたい本を読むとか、洋画を字幕なしで楽しむとか、自分なりの目標設定でいいはずです。
Tallinnさんは、英語能力を高めることにばかり目が向いて、どれだけ学習効果があるか、のみで学習法を判断していますが、SSSの多読は「学習効果」ではなく、自分なりの目標設定を満足させる方法である、と申し上げておきます。
ついでに、「SSS」は3年前に出た「今日から読みます英語100万語!」では、「Sikkari Siteyo Sakai-sensei」の略だと言われています。
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