感謝&マニアック世界史のススメ(長いです)

[掲示板: 〈過去ログ〉英語で趣味を楽しむ -- 最新メッセージID: 1605 // 時刻: 2024/7/17(11:37)]

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697. 感謝&マニアック世界史のススメ(長いです)

お名前: 柊
投稿日: 2006/10/3(16:50)

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 こんにちは、たかぽんさん。リンクを張っていただき、ありがとうございます。充分、協力していただいたと思います。

 下で盛り上がっている(参加するタイミングを逃した)You wouldn't want to beにもヘンリー八世がありましたが、それを読んでもやっぱりイメージは変わらないですね。政敵を斬って斬って斬りまくる(自分ではやらず、命令する。で、首切り役人が出てくる)。
 まあ、本人の問題だけでなく、父のヘンリー七世の王位継承権が低い(というかないに等しい)ので、自分の方が正当な王位継承者だという人が、有り余るほどいたというのもあるようですけど。
 イギリス国教会成立の経緯だとか、ルターの出現というのが及ぼした影響だとか、ヘンリー八世の伝記を読むだけで理解できそうですね。

 何年に何が起きたという年号を覚えるのは苦手ですが(必要も感じないし、徳川幕府なんてドランクドラゴンのネタで覚えたし)、

(1)ヘンリー八世が妊娠したアンと結婚するためにイギリス国教会をつくって、
(2)かろうじて覚えている年号のエリザベス一世の生年が1533年で、
(3)ヘンリー八世とキャサリン・オブ・アラゴンが結婚していたのが20年以上続き、
(4)若い頃ヘンリー八世はルター批判の文書(ゴーストライター説は当然ある)を発表したことがある。この時は熱心なカトリックだった。
と、これだけ覚えていれば、ルターの教会批判は1500年代前半、それも最初の四半世紀だろう、という結論は出ます。広辞苑によると、1517年だそうです。
 ただ単にテューダー王室のことを調べていたのに、それが世界史の出来事と繋がってしまうわけで、しかも最近、臨界に達したのかいきなり閃いて繋がることが多くなり、歴史が面白くなってきました。

 いきなり古代から現代までの流れをさらうより、興味があるところをどんどん細かくやっていって、そこから過去や未来に繋がるものを探した方が、楽しいし覚えると思います。何かと繋がっている出来事しか覚えないから、覚えているものは歴史の流れの中でこういう意味を持っているとわかっているし。

 トリビアだらけだったりしますが、犬養毅首相がクーデターで殺されて、最後の言葉は「話せばわかる」だった、というのはトリビアだと思いますが(最後の言葉語録みたいな本、ありますよね)、たとえばここで、
「この時殺されたのは犬養毅個人ではなく、「話せばわかる」という思想そのものだった」
なんて、歴史の本に書いてあるのを読んだら、トリビアじゃなくなる気がします。

 弥生時代と縄文時代ってどっちが先? と何度聞いても覚えない人間がいっても、説得力がない気もしますが。
 でも、そんな知識が貯まっていったら、何年に何が起きたしか書いていない年表でもHappy Readingできるのかもしれませんね。


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699. Re: 感謝&マニアック世界史のススメ(長いです)

お名前: たかぽん
投稿日: 2006/10/4(22:28)

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柊さん、こんばんは。たかぽんです。

このごろ、リンク張りが好きになり、一種の趣味になっております…。
充分役立ったと言ってくださり、ありがとうございます。
 
 
やはり、ヘンリー八世は、「なかなかの」人物だったのですねー。

〉 まあ、本人の問題だけでなく、父のヘンリー七世の王位継承権が低い(というかないに等しい)ので、自分の方が正当な王位継承者だという人が、有り余るほどいたというのもあるようですけど。

あ〜、こういうお話、かっこいいです!
こういう話、シビレます!

〉 イギリス国教会成立の経緯だとか、ルターの出現というのが及ぼした影響だとか、ヘンリー八世の伝記を読むだけで理解できそうですね。

なるほどー。そうですよね。

(また逐行反応になってきました、すみません…)

〉 何年に何が起きたという年号を覚えるのは苦手ですが(必要も感じないし、徳川幕府なんてドランクドラゴンのネタで覚えたし)、

歴史に強い方々って、「年号なんか覚えてない」って言う人が多いですよねー。
(私は年号を覚えようとするから歴史が苦手なのかな…)

〉(1)ヘンリー八世が妊娠したアンと結婚するためにイギリス国教会をつくって、
〉(2)かろうじて覚えている年号のエリザベス一世の生年が1533年で、
〉(3)ヘンリー八世とキャサリン・オブ・アラゴンが結婚していたのが20年以上続き、
〉(4)若い頃ヘンリー八世はルター批判の文書(ゴーストライター説は当然ある)を発表したことがある。この時は熱心なカトリックだった。
〉と、これだけ覚えていれば、ルターの教会批判は1500年代前半、それも最初の四半世紀だろう、という結論は出ます。広辞苑によると、1517年だそうです。

おー! なるほどー!
年号を丸暗記するよりも、そういう、出来事の順序や関連性を知ることが大事ですよねー。
それで大体の年号の見当もついてくると。

〉 ただ単にテューダー王室のことを調べていたのに、それが世界史の出来事と繋がってしまうわけで、しかも最近、臨界に達したのかいきなり閃いて繋がることが多くなり、歴史が面白くなってきました。

あー、いいですねー! 聞いてる私もうれしくなってきます。

〉 いきなり古代から現代までの流れをさらうより、興味があるところをどんどん細かくやっていって、そこから過去や未来に繋がるものを探した方が、楽しいし覚えると思います。何かと繋がっている出来事しか覚えないから、覚えているものは歴史の流れの中でこういう意味を持っているとわかっているし。

なるほど。そうかもしれませんね。
ゴンブリッチの本から始めて、「通史をきわめよう!」などと、
大学受験生みたいな野望に燃えた瞬間があったのですが、
やっぱり世界史全部に興味があるわけでないので、けっきょくは、
好きなところばかりを読んでいます。それでいいんですよね。
好きなことだけやる「多読的歴史」ですね。(笑)

〉 トリビアだらけだったりしますが、犬養毅首相がクーデターで殺されて、最後の言葉は「話せばわかる」だった、というのはトリビアだと思いますが(最後の言葉語録みたいな本、ありますよね)、たとえばここで、
〉「この時殺されたのは犬養毅個人ではなく、「話せばわかる」という思想そのものだった」
〉なんて、歴史の本に書いてあるのを読んだら、トリビアじゃなくなる気がします。

おー! これもかっこいい!
そうですよね。歴史的な「意味」が付加されると、トリビアじゃなくなりますね。
それにしても、日本の首相は何人もテロに遭ってますねー…。

〉 弥生時代と縄文時代ってどっちが先? と何度聞いても覚えない人間がいっても、説得力がない気もしますが。
〉 でも、そんな知識が貯まっていったら、何年に何が起きたしか書いていない年表でもHappy Readingできるのかもしれませんね。

え〜、いちおう縄文→弥生ですが、興味のないことは覚えないという徹底ぶりが素敵です。(^_^)
知識が貯まったあとに「まとめ」を読むと、すごく面白いでしょうねぇ。
知ってることばかりだし、行間の裏事情も知ってるから、ひとりニヤニヤできるでしょう。
あー、私もそんな境地になりたい!
と思って、世界史全部やろうと思うのは、知らない単語を全部辞書で調べて
覚えようとするようなものですよね。。。
好きな本ばっかり読んで、楽しむことにします。

ではではHappy Reading!!


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700. Re: 感謝&マニアック世界史のススメ(長いです)

お名前: 杏樹
投稿日: 2006/10/5(01:47)

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柊さん、こんにちは。

私はたかぽんからDead Famousを借りましたがまだ読んでません。最近上海関係の本しか読んでないので…。
確かにこの本はどうやって語数を数えたらいいかわかりませんね。中国語でも図版の多い本がありますが、誰も数えてくれないのですっごいテキトーかぞえをしています。でも英語の本で書評に書こうとか思うとあまりテキトーすぎてもまずいですし…。

〉 下で盛り上がっている(参加するタイミングを逃した)You wouldn't want to beにもヘンリー八世がありましたが、それを読んでもやっぱりイメージは変わらないですね。政敵を斬って斬って斬りまくる(自分ではやらず、命令する。で、首切り役人が出てくる)。
〉 まあ、本人の問題だけでなく、父のヘンリー七世の王位継承権が低い(というかないに等しい)ので、自分の方が正当な王位継承者だという人が、有り余るほどいたというのもあるようですけど。
〉 イギリス国教会成立の経緯だとか、ルターの出現というのが及ぼした影響だとか、ヘンリー八世の伝記を読むだけで理解できそうですね。

柊さんもYou wouldn't want to beシリーズ読んだんですね。

〉 何年に何が起きたという年号を覚えるのは苦手ですが(必要も感じないし、徳川幕府なんてドランクドラゴンのネタで覚えたし)、

私も年号は覚えられません。どうも数字に弱いらしいです。

〉(1)ヘンリー八世が妊娠したアンと結婚するためにイギリス国教会をつくって、
〉(2)かろうじて覚えている年号のエリザベス一世の生年が1533年で、
〉(3)ヘンリー八世とキャサリン・オブ・アラゴンが結婚していたのが20年以上続き、
〉(4)若い頃ヘンリー八世はルター批判の文書(ゴーストライター説は当然ある)を発表したことがある。この時は熱心なカトリックだった。
〉と、これだけ覚えていれば、ルターの教会批判は1500年代前半、それも最初の四半世紀だろう、という結論は出ます。広辞苑によると、1517年だそうです。
〉 ただ単にテューダー王室のことを調べていたのに、それが世界史の出来事と繋がってしまうわけで、しかも最近、臨界に達したのかいきなり閃いて繋がることが多くなり、歴史が面白くなってきました。

そうですよねー。歴史の本を読んでいるとだんだん「あ、これは」「お、これも」と、つながりができていってそれが広がっていくんですよね。特にヘンリー8世には宗教改革が関係しますから。つながりがわかると「へえ〜、へえ〜」が増えて面白くなっていきます。

〉 いきなり古代から現代までの流れをさらうより、興味があるところをどんどん細かくやっていって、そこから過去や未来に繋がるものを探した方が、楽しいし覚えると思います。何かと繋がっている出来事しか覚えないから、覚えているものは歴史の流れの中でこういう意味を持っているとわかっているし。

そう、そう。概観って頭に入りません。自分の好きなところからじわじわ広げていくのがいいんですよね。
そもそも私が歴史のことを「知ってる」としても、きっかけはマンガだったり宝塚だったりします。そこからじわじわ広げていくことに…。エリザベス時代に最初に触れたのは「七つの黄金郷」でした。フランス革命は「ベルサイユのばら」だし…。ハプスブルク家のことを調べ始めたのも「エリザベート」のせい。
フランス史はフランスへ旅行して、ロワールの古城めぐりでガイドさんがお城にまつわるエピソードをたくさんお話してくれてから、それぞれの王様のイメージがはっきりして、どの王様がどの王様の次で…というつながりがどんどんわかっていきました。

〉 弥生時代と縄文時代ってどっちが先? と何度聞いても覚えない人間がいっても、説得力がない気もしますが。
〉 でも、そんな知識が貯まっていったら、何年に何が起きたしか書いていない年表でもHappy Readingできるのかもしれませんね。

「縄文」「弥生」どっちが先?って歴史用語だけを覚えるより、縄文式土器と弥生式土器を見たほうがいいです。で、「どっちが先だと思うー?」って自分で考えてみます。縄文式時からは狩猟採集の荒々しい時代、弥生式時からは稲作を始めた穏やかな時代のイメージを浮かべると、どちらが先か納得できます。
でも日本人が縄文→弥生というふうに発展していったのではなくて、縄文人と弥生人は別の人種だったとかいう話もあるようですが。アイヌは縄文人の末裔だという説もあります。
歴史用語だけを覚えようとしても頭に入らないのは当然で、それがどんな時代かイメージするきっかけをつかむことです。
まあ、でも興味のない時代ならイメージしたり覚えたりしなくてもいいでしょう。

それではHappy Reading!


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