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お名前: パピイ
投稿日: 2006/11/8(00:08)
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みなさん、こんにちは、パピイです。
私の趣味で(あっ、趣味でいいのか!)で、この投稿を書きました。
□はじめに
ちょうど50年前の今日(1956年11月8日)、南極観測船「宗谷」が南極に向かって出航しました。
その後、苦難の航海の末、日本初の南極観測を奇跡的な成功に導き、やっと戦後の復興を
成し遂げつつある、多くの日本人に夢と希望を与えてくれたそうです。
そこで南極観測ではないのですが、南極と、その周辺の自然がいかに厳しいところであるかを
教えてくれる本を紹介します。
■The Coldest Place on Earth / Tim Vicary OBW1 ISBN:0194229394
アムンゼンの率いるノルウエー隊とスコットに率いるイギリス隊は共に南極を目指します。
二人のリーダーの違いが、一方を成功に、一方を失敗に導きますというのは簡単ですが・・・。
3年ぶりに読み返しましたが、ノンフィクションということもあり、やさしい言葉できちんと
説明されていることに、あらためて感心しました。
■冒険家シャックルトンの物語
以下、3冊は英国の冒険家シャックルトンの物語です。
彼は南極点到達がアムンゼンによって行われたことを知り、更なる冒険として南極大陸横断を
計画しましたが、南極に到着前に船が氷の海に閉じ込められて身動きが取れなくなってしまいます。
さらに氷は船を押しつぶします。さて、全員が生きて帰るためにはどうすれば?という話です。
多読で初めて知った人物ですが、アポロ13号と同じような大きな感動がありました。
◇ Ice Wreck / Lucille Recht Penner Random House USA ISBN:0307264084
穏やかな画風の挿絵からでも、十分に南極の厳しい寒さが感じられます。
シャックルトンの物語を最初に読むには手ごろだと思います。
この本は、夜行猫さんの書評登録で知りました。
それにしては、猫のMrs. Chippyが登場しませんでしたね。
◇ You Wouldn't Want to Be a Polar Explorer! / Jen Green ISBN:0531162079
初心者のための世界史クラブ〜 Part 8 〜 You Wouldn’t Want to シリーズ紹介 (その1)でも紹介しました。
全ページカラーイラスト、人物はマンガっぽいデフォルメの強い絵で、当時の様子が実感できます。
この本を読んでいましたので、次の本を読むとき細かな描写までイメージすることが出来、改めて
このシリーズの良さを再認識しました。
◇ Shipwreck at the Bottom of the World
The Extraordinary True Story of Shackleton and the Endurance / Jennifer Armstrong
ISBN:0375810498
3冊の中では、語数も多く、知らない単語も多いのですが、You Wouldn't Want toを事前に読んでいましたので、
細かな描写までイメージでき楽しく読めました。改めて、このシリーズの良さを認識しました。
また、文章だけでなく写真も多く掲載され、モノクロ写真であるがために余計に自然の厳しさが伝わってきます。
これらの写真がどのように船から持ち出されたかも説明してあり、たいへん興味深く読めました。
前述の猫のMrs. Chippyには、大きな秘密があることが、この本からわかります♪
この本は、たかぽん氏からYou Wouldn’t Want to シリーズ紹介へのレスで紹介いただきました。
□あとがき
「宗谷」という船は、タロジロの第三次南極観測の話で名前は知ってはいましたが、2年ほど前、
艦船模型を同縮尺で並べて比べて見ることができ、その小ささに驚きました。
横浜港にある「氷川丸」ぐらいかなと、かつては思っていましたが、全長もその半分程度しかありません。
私にとってそれまで、南極観測船とは、ニュース映像に登場する「ふじ」と、「しらせ」でしたので…。
歴史の本を読むとき、物のサイズまで興味を持って読むと面白い発見があるかもしれませんね。
シャックルトンの船も、たった全長144フィート(約43m)で、宗谷の約半分です。
「宗谷」それ自身の、南極観測船以外の歴史も活躍も「それって、ほんと〜!??」と言うくらい、
もし、日本が有人深宇宙探査船を作ることがある(笑)なら、「宗谷」と名付けて欲し〜い!!と思うくらい、すごいです。
この話は長くなりますので、また別の機会にでも。
次回は、You Wouldn’t Want to シリーズ紹介 (その3)を投稿します。
では〜。
▼返答