Re: 多読的文法の楽しみ

[掲示板: 〈過去ログ〉英語で趣味を楽しむ -- 最新メッセージID: 1605 // 時刻: 2024/11/24(05:50)]

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725. Re: 多読的文法の楽しみ

お名前: 柊
投稿日: 2006/10/25(15:59)

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 パピイさん、こんにちは。柊です。

〉これをお読みの文法ファンのみなさん、
〉先日不幸本全13巻制覇したことを公表した、パピイです。

〉両方とも、掲示板読者の中に何人いらっしゃるのだろう?と思われるくらいマイナーな
〉楽しみ方ですが、「You are not alone.」が言いたくて、この投稿を書いています。

 文法ファンのつもりはありませんが、これを読んでテンション高くなったので、素質ありかもしれません。

〉■最初に
〉三つお断りしておきます。
〉一つ目は、ここは「趣味の掲示板」ですから、文法学習法や、文法論などは出てきません。
〉そのようなことに興味のある方には、期待外れの投稿かもしれません。

〉二つ目は、この投稿では、「こんなときは、こういうふうに言う、こういう言い方はしない」、
〉また、「英語では、こんな表現を使うことがある」と文法を定義しています。

 その定義なら私にも楽しめそうです。

〉三つ目は、楽しみについての紹介ですので、それぞれの英文の詳しい説明はしていません。

 したくてもできません。

〉■多読的文法の楽しみとは、
〉それは読書をするなかで、面白い表現に出会うことです。

 こんなんありかーって、たまにありますね。

〉また、文法書で学んだことが実際どう使われているのか、
〉どの程度の頻度で使われているのかを、経験的に知ることです。

 本当に教科書通りのを見つけると、つい感動してしまう。
 酒井先生の「受験英語=人口言語論」とは少し違う意味で、私も教科書と本物が違うと思っていたので、ERを英語音声に切り替えて見ていて(わかる言葉は、一話分見た中でまず出てこなかった)、カーターが「私はドーナッツ食べるけど、食べる?」みたいなことを聞かれ(日本語で先に聞いていたので、場面の意味はわかる)「Me too」と言ったのを聞いた瞬間、本当にそうやって言うんだ、と感心したのを覚えています。

 その勢いをかって、今まで家族にだけは聞いて馬鹿にされたことをここでも聞いてみます。
「あなたは、中学校で英語の教科書を初めて見た時、これは何らかの暗号解読措置(アルファベットの次の字に置き換えていくなど)をしたら、日本語になるんじゃないかと、疑いませんでしたか?」
 この掲示板の、この投稿の流れで思ったという人がいなければ、日本で私だけかと思って、生きていこうと思います。墓の中まで持っていきます。

〉ストーリーを楽しむだけでなく、その表現や出現率まで楽しむと言う、
〉いわゆる「一粒で、二度おいしい」的な楽しみ方です。

 ストーリーがクライマックスに向かっていくと、一度おいしいで手一杯になって、表現どころか、何もかも覚えていなかったりします。中身は覚えているんですが、文章を目で追っていた覚えもなくなります。
 細かいニュアンスの違いが、まだ文章からはとらえられず、場面や他の人の反応に頼っているのだと思います。

〉◇ The+Mr+苗字の複数形+〜
〉OBW5の古典で見つけました。
〉The+苗字の複数形は、よく登場しますよね。
〉でも間にMrが入ると…、ガッテンしたとたんうれしくなりました。
〉とうぜん、The+Miss+苗字の複数形+〜もあります。

〉◇人名の前にもaは付くことがある
〉冠詞ネタは多いですね。日本語にないからなおさらですが。
〉当然、theが付くこともあります。

 姉妹合わせてBoleyns(これは私も気になったので、何度か見た覚えがある)で、どっちでもいいから片方という時がaとか(見た覚えがない)?
 The other Boleyn girlって本ならありましたが。

〉◇ Good morning.
〉これもOBWの古典からです。
〉使われ方で驚きました。だって、別れ際に言うのですから。

 A Little Princessじゃなかったですか? 滅茶苦茶badなニュースを持ってきた人が、最後にGood morningと言って、帰っていった場面は、私もびっくりしたので覚えています。

〉■まだ会えない言葉たち
〉多読暦も約3年ちょっとになりましたが、気になっているけど会えない言葉たちがあります。
〉別に探しているわけではありません。
〉いつの日にか出会うことがあればと楽しみにしています♪

〉◇ I believe in yesterday.
〉みなさんご存知と思いますが、ビートルズの名曲「イエスタディ」の一節です。
〉このinと同じ意味を持たせた表現にお会いしたい!

 対訳つきの歌詞カードを見ても、この英文がどうしてああなるのかがわからなかったんですよね。わかるまでほっときます。

〉◇ My daughter と Our daughter
〉これも同じ先生から、米国で自分の娘のことを言うとき「Our daughter」と言わないと、
〉妻と離婚または死別したと相手に思われるから注意しなさいと、教えられました。

〉先生によると、クリントン大統領が、例の不倫騒ぎのときTV記者から
〉「お嬢さんは、今回のことどう感じていますか」との質問に、「Our daughter 〜」
〉と答え、それを聞いた視聴者はほっとしたそうです。
〉もしそこで「My daughter 〜」と答えていたら、世界中に・・・。

 その一言で、がらっと変わるわけですね。そういう話をしてくれれば、「英語について書かれた日本語の本」はずいぶん面白くなるだろうに。
 そういう本を読みあさっていた頃、英文だけ飛ばして、日本語だけ読んでいました。隔世の感です。

〉MyとOurの使い分けで微妙な夫婦間の関係を表現している使い方に会いたいものです。

 やっぱり、離婚関係でしょうか。

〉■最後に
〉こんな酔狂なことを楽しんでいる人は、他にはいないだろうと思っていましたが、
〉オフ会で、同じようなこと、いやそれ以上の事をしている方とお会いできました。

〉その方から、こんな言葉を集めているよと、電子手帳を見せていただきました。
〉そこで、目を引いた単語は、“Good Bye”です。
〉「このGood Byeってなんですか。」と聞くと、
〉「それはね。ハリーポッター第一巻で・・・」と、
〉この簡単な言葉にひそむ深〜い(怖〜い)意味を教えていただきました。

 Good Byeのこわーい意味ですか。この掲示板のこわーいところは、それ知りたさに、投げた本なのに読んでしまいそうになるところです。
 森博嗣「笑わない数学者」の副題がMathematical goodbyeで、これは副題を先に思いついたけど、日本語に出来なかったと書いていたのを見て、頭の片隅に引っかかってはいます。ハリポタ読んだら、解けますかね。
 翻訳物でしたが、アルセーヌ・ルパン(モーリス・ルブランの、本家です)で、ルパンがもう二度と会いたくない人に「アデュー」と言っては、「オー・ルボワール」と返されて、ムキになって「アデュー」と言っていました。
 もう二度と会えない場合の「さよなら」と、また会おうの「さよなら」の違いだと、注がついていましたが。

 あと、個人的にはwhomに惹かれます。中学校の教科書では出てこなかった気がするのに、高校の教科書では、中学校で習ったことになっていたのが、きっかけです。
 Royal road to Fotheringhayという本で(台詞がカギ括弧になったのは、点々が上手く出せなかったからです)、
「Madame」 said Mary , drawing herself to her full height, 「it is the Queen of Scotland to whom you speak.」
「Mademoiselle,」 was the reply,「it is the Queen of France to whom you speak.」
と2連続で出てきた時は、台詞の強烈さもあって、「勝った」と思いました。おおむね、こういう時は勝った相手も、判定方法もはっきりしません。
 ええと、場面解説としては、「私はスコットランド女王なのに、何であなたはひざまずかないの」と言ったら「私がフランス王妃だからよ」と返された、という感じです。
 歴史の本で読んだエピソードだったので、余計に印象が強烈でした。

〉読んでいても気が付かないことが、まだまだたくさんありそうで、
〉この多読的文法の楽しみは、たっぷり続けられそうです。

 独眼龍さんがおっしゃるように、危ない遊びですので、私はしばらく近づかないようにします。
 とっさにこれだけ例が出てくるということは、相当気にしてしまう性質だということでしょうから、余計気をつけます。
 気をつければ気をつけるほど、どつぼにはまるのが、いつものパターンだったりしますが...。


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