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お名前: 杏樹
投稿日: 2004/11/28(20:31)
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みなさま、こんにちは。
中国語が一段落してから世界史関係の本をせっせと読みました。
タドキスト大会までに一同報告しようと思い、児童書編「2」をお届けします。
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まず今回見つけたオススメ!
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★UNDERSTANDING PEOPLE IN THE PAST (Heinemann)★
というシリーズです。
本文がゴシック体なので最初は読みにくく感じるかもしれませんが、内容はやさしくて、カラー図版がページごとに入っていてわかりやすいです。Glossaryもついていて、本文ではその言葉がすべて太字になっているので、なれない歴史用語が出てきても大丈夫。
そのうち読んだのは
・「THE VIKINGS」(7524語)
中世の北欧のバイキング。なぜ彼らは世界各地に出かけていったのか。どのように航海したのか。北欧神話からバイキング船の構造、バイキング社会のしくみまで、こんなやさしい英語でわかりやすく書けるのか、と感心するほどわかりやすく説明してくれます。レベル2ぐらいで読めそうです。
・「The Renaissance」(7708語)
ルネサンスといえば、ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ビンチなどの美術関係で語られることが多いですが、ここでは当時の社会全体がどのようなものだったのかをさまざまな面から解説してくれます。この時代はたんに「文芸復興」というだけでなく、グーテンベルクの活版印刷、航海術の発達による大航海時代、そして宗教改革、とヨーロッパ社会があらゆる面で大きく変化した時代だったのです。家庭生活や衣服や教育など当時の生活についてもいろいろ書かれています。
「THE VIKINGS」より少し難しく感じました。
このシリーズの他の本は以下の通りです。
「The Ancient Cinese」
「The Ancient Egyptians」
「The Ancient Greeks」
「The Ancient Romans」
「Ancient West African Kingdoms: Ghana, Mali, Songhai」
「The Aztecs」
「The Incas」
「The Indus Valley」
「The Maya」
「The Middle Ages」
「The Sumerians」
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個人的に気に入った本
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★「THE SILK ROUTE」 7,000MILES OF HISTORY (本文1778語+解説1588語=3366語)
大げさなタイトルですが、薄い絵本です。レベル2ぐらいでしょうか。
西暦700年、唐の都長安を出たキャラバンがコンスタンチノープルに達するまでの旅程を描いてあります。長安を出て、タクラマカン砂漠を越えて、パミールを越えて、盗賊の危険にさらされながらダマスクス、そしてビザンチウム(コンスタンチノープル)へ…。
私の専門ど真ん中!これがこんなやさしい絵本にできるなんてー!絵もていねいに書かれており、特にバグダードの賑わいはとっても細かい!西洋人が書いたにしては中国もそんなにヘンじゃないし。(ただ、西洋人は木造建築を苦手なのかも…)。ただ、敦煌の絵はとってもそれらしく描かれてはいるのですが、敦煌の石窟寺は造営当時はそれぞれの窟の入り口にに中国建築の門がついてたんですねえ。
本文の後ろに細かい字でこの時代のキーワードについて解説があります。
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The Lands, Peoples, and Cultures Series
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「1」でお知らせしたシリーズの別の本を読んでみました。
前はCultuuersばかりだったので、今回は違うのに挑戦しました。
★「IRELAND The Land」
Cultureとどう違うのかと思いましたが、本当に地理的解説が中心でした。
目次を拾ってみますと
The Emerald Isle
Captal Cities
From Land and Sea
Industry, Past and Present
などです。Captal Citiesが複数形なのは、北アイルランドのベルファストとアイルランド共和国のダブリンの両方を取り上げているからです。
★「FRANCE the People」
まずフランスの歴史的有名人、そして現在のフランス人の生活など。
Family Life
Going to School
Time to Play!
Shopping
などです。
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物語(フィクション)
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歴史的背景を持つお話の本を探してみました。
★「THE APPLE AND THE ARROW」(13000語)
このタイトルに、表紙にはリンゴを頭にのっけた少年…そう、ウィリアム・テルです。
でもウィリアム・テルの名前は聞いたことがあってもどういう人なのかあまり知りませんよね。私も知りませんでした。しかも「ウィリアム・テル」は少年のほうではなくて、矢を射るお父さんのほうだった!
ウォルター少年はお父さんのような立派なBOWMANになりたいと思っています。当時のスイスはオーストリアの支配下にありました。ある時ウォルターはお父さんと出かけますが、お父さんはオーストリアからの統治者に敬意を払わなかったため捕らえられます。そしてお父さんが有名なBOWMANのウィリアム・テルだと知って、ウォルターの頭にリンゴを載せてそれを射てみよと命じます。
"Shoot, Father, Shoot! Iam not afraid!"
ウォルターはけなげに答えます。
しかし…。
ウィリアム・テルってスイス建国の英雄だったんですね。それが息子の目を通して書かれています。
一見絵本のように大判で、絵も豊富ですが、内容はレベル5ぐらいかも…。
★「Dancing for Danger」(14000語)
200年前のアイルランドはイギリスの支配下にあり、アイルランドの言葉や文化を伝えることを禁じられました。しかし人々はこっそり子どもたちにアイルランド文化を伝えるための学校を作っていました。Meggyはそこに通っていましたが、ある時イギリス兵にみつかってしまいます。
弟をかばい、先生を助ける勇気あるMeggyの行動にハラハラドキドキしながら読みました。
レベルは4ぐらいでしょうか。
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今回のスペシャル企画
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★「ANCIENT CHINA」(14000語)
「1」で報告したFIND OUT ABOUTシリーズです。「1」では「The CELTS」を読みました。本が届くまで同じシリーズだとは気がつきませんでした。
図版が豊富ですが、字が細かいのは同じです。
中国に関するトピックを見開きにひとつ取り上げて解説しています。なにしろ五千年の歴史ですから、説明や取り上げられている図版が何千年の幅を行き来します。年代とか「何百年前」と書いている場合もあれば、単に○Dinastyとだけしか書いてない場合もあり、その時は最初のほうに年表がありますから、それを参照すればいいのですが…少々面倒ですね。
「The CELTS」と同じく工作も載っています。扇子にそろばんに、大雁塔まで作ってしまうなんてー。
私的にはおもしろかったのですが、あまりお勧めはできないと思いました。というのは、中国の地名や人名や固有名詞が英文字で書かれているので、日本人的には漢字がないとピンと来ないのでわかりにくいのではないかということです。現在の中国語のローマ字表記で書かれていますので、私は見当がつきやすくていいんですけど。(ジーン・フリッツの「HOMESICK」がわかりにくかったので。)
…と、思ったのですが、中国史の事を何も知らなかったら、漢字で書こうが、英文字だろうがピンと来ないのは同じではなかろうか…?
とすると、この本を読んでも別に差し支えはないのでは…?
といういことで、他の人の感想を聞いてみたくなりました。
そこで今回のスペシャル企画です。
「ANCIENT CHINA」の本を希望者にお貸しします。
条件として
●中国史や中国語の知識に乏しいこと。
●読んだらこの掲示板で感想を書いてくれること。
希望する方はレスをつけて応募してください。1番乗りの人にお貸しします。
感想を書く際、どうしても「これは漢字で何と書くの?」と思うところがあれば、お返事します。
(でもわからないところもあったんです…。調べたらわかるかもしれませんが、調べてないので)
レベルは4ぐらいだと思います。文章そのものは3ぐらいかもしれませんが、字が細かいのと、内容の性質上未知単語が多いので、レベル3が楽に読めるぐらいでないと難しいのではないかと思います。
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おまけ。
ORTのStage7「Chinese Adventure」は大ブーイング!でした。
ひどすぎる…。特に服装なんてメチャクチャ。ちゃんと調べられないなら、中国なんて取り上げないで欲しいです。私が資料提供してあげたい!
せめて上の「ANCIENT CHINA」ぐらい読んでくれたらねえ。
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それではこのへんで。
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