[掲示板: 〈過去ログ〉英語で趣味を楽しむ -- 最新メッセージID: 1605 // 時刻: 2024/11/23(03:47)]
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お名前: 杏樹
投稿日: 2004/8/14(00:38)
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akoさん、こんにちは。
〉杏樹さん、akoです。(最初のレスをつけられず残念!!)
黒チクワトガケさんの高笑いが聞こえたりして。
〉タイトルはもちろん世界史のユリウス・カエサル由来です。
相変わらず熱いですねえ。
〉ついにやりましたね、初の児童書編!
〉先日の名古屋オフで実物を拝見した本がたくさん含まれていて、
〉まるで目の前で、それらの本を並べて杏樹さんとじかにお話しているような錯覚を起こしながら読みました。
うれし〜。
〉〉・「Mummies and Pyramids」
〉〉ピラミッドは奴隷がムチ打たれながら「働け!」と言って作られていた、というイメージから変化して、最近は自由な賃金労働者だったという説が広まっています。
〉こういう話こそ、世界史好きの醍醐味です。
〉過去の出来事の評価というのは、場所によって変わるだけじゃなくて、
〉時代によっても変わるもの、変わってきたものですものね。
〉前にも話に出ましたが、ナポレオンが英雄と見なされる国もあれば、
〉ナポレオンは悪い侵略者、と見なされる国がある。
〉そういう場所による評価の違いがあるのと同じで、
〉時代によっても、ある出来事の評価って、変わってきてるんですよねぇ。
〉古代エジプトのその話なんかは、まさに好例。面白い!
「世界ふしぎ発見!」でも見たんですが、出勤簿が出土したんですね。しっかりお休みを取っていて現代の賃金労働者のような働き方だったことが判明したとか。しかもピラミッドは「お墓ではない」という説まである!
それから、フランス革命でもバスティーユ攻撃は後世に語り継がれるような輝かしいものではなかったという話もあります。民衆の憎悪の的だったゆえに攻撃された、というのはただの伝説に過ぎず、単に武器を求めて民衆がなだれ込んだだけ。しかもたいした抵抗もなく明け渡されたという説も…。
〉ついでに古代ローマにも似たような話がありますね。
〉ムチ打たれた気の毒な奴隷もいたでしょうけれど、
〉職種によっては、非常にいい生活をした奴隷がいますね。
〉例えば、ローマ貴族のおウチは、個人邸宅内に家庭教師とか医師とか料理人とか、それぞれの専門職の人間を住まわせていましたが、
〉そういう人たちって、身分は奴隷ですもんね。
〉誰ンちで奴隷になるなら、いい思いができる、とか言われてたりして。
〉あたしンち、あたしンち、あたしンち!
〉今のakoよりず〜〜っといい生活だったのかも……
古代ローマ人ってきっといい生活してたんだろうなーと思います。
〉とにかく、学校教育の世界史をまともに信用していると、知らないうちに固定観念が刷り込まれて、
〉あとで騙されたって騒いでももう遅い、みたいなエライことになってしまいますからね!!
〉何か、英語教育の話と似てますね!! ここだけ気合い入ったりして。
でも歴史が苦手、という人はたいてい学校の勉強でいやになってるみたいですよ。それこそ英語の勉強のように。なんでも学校でよくできなかった教科はトラウマになってしまうんですね。
〉〉・「Pirates」
〉〉海賊の意外と厳しい人生や、有名な海賊のお話など興味深い事実がいっぱいです。
〉海賊をどう見るか、ということも、まさに奴隷問題と同じ!
〉海賊は、世間からハズれた犯罪者だなんて思っていたら大間違いですモンね!
〉ま、どんな時代にも無法者の犯罪集団はいたでしょうけど。
〉大半の海賊は、それとはかなり違うモンですものぉぉ(海賊をかばっている)
いや、でも海賊はやはり犯罪者ですよ〜。人のものを暴力で奪って生活してるんですから。
〉日本語は、十把一絡げに「海賊」という和訳で、
〉イギリスのエリザベス朝時代も北欧ヴァイキング時代も、一緒くたですからね。(ぷんぷん)
〉かなり誤解を招くように思います。
たしかに、一緒くたはイヤです。
〉そういうの、英語でダイレクトに歴史を読めたら、日本人の世界史認識も変わるのか!? あるいは英語で読めても、アングロサクソンのバイアスを刷り込まれるだけなのか!? 謎は深まるばかり! だから世界史やめらんない。
日本人の世界観の中にだけいるよりは、世界は広まると思います。バイアスを警戒しなくてはならないのは、どこの国の本でも同じでしょう。
〉〉古代メソポタミアに伝わる「ギルガメシュ叙事詩」を3冊の絵本にしたものです。
〉世界史必読本ですね。西洋史は過去へ戻ると、どうしても、中東と切り離せなくなります。
〉キリスト教が広まる以前の中東のことを知っておくと、
〉現在問題になっている、キリスト教とイスラム教の関係のことも、客観的に見ることができるように思います。(あくまで「思います」)
〉この叙事詩の中の闘いというのは、神の交代に関わる重大な変化の時代だそうです。(現在、学習中の神話カンケイの領域)
おお、そうなのですか。神の交替…へぇ〜、へぇ〜。
神話関係を学習中なのですか?経過をお聞きしたいです。私は児童書報告を終えてやっと中国語多読を復活してます。その中で「山海経」の子供向けリトールドを読み終わりました。これは中国の創世神話が書かれたものです。意外と荒唐無稽な、いかにも「神話の世界」らしいお話が展開されて、なかなか興味深いです。
〉ぎるがめっしゅナイト! ←す、すみません。夜更かしの多い一部地域の人にしかわかりません。。。。世界史と関係ないので、小さく
カノッサの屈辱、というのもあったような…。
〉〉★「Eleanor」★
〉ルーズベルトの奥さんの?ですか?
〉〉知らずに読んで最後に「そうだったのか!」と思ったのでここではナイショ。
〉お! 了解。質問取り消します!
もうおそいですよ…。私は実在の人物だということさえ知らずに読んでしまったもので。
〉〉★「HOMESICK」Jean Fritz著★
〉〉著者の自伝的な内容です。著者の父親は宣教師で、1920年代に中国へ行きます。その時の経験を書いたものです。著者が住んでいたのは漢口で、現在の武漢です。
〉「宗家の三姉妹」を思い出した紹介でした。
〉「ラストエンペラー」で出てくる清朝末期の皇帝、溥儀のイギリス人家庭教師の人物などもそうですが、これらの作品を併読すると、当時、中国に渡った西洋人の様子が複合的に理解できるように思いました。
「宋家」ですね。
ちょっと興味深かったのは、アメリカへ帰った主人公が、学校で「中国にいた子」として奇異の目で見られるところです。当時のアメリカ人のことですから、中国のこともよく知りもしないで偏見を持っていて、主人公が本当のことを伝えようとしても聞く耳持たない先生とか。
〉〉★「Around the World in a Hundred Years」Jean Fritz著★
〉〉ヨーロッパ人はどのように新大陸を発見したのか?
〉〉新しい陸地や島の発見によって、当時の世界観が変化していく様子を感じ取ることができます。
〉欧州人が、世界をどう見たか!興味津々!
〉まさに欧州の世界認識が、19世紀からこのかた、21世紀の今をさえも大きく左右(それどころか日本の英語教育や世界史教育のゆがみの原因さえも)を左右しているんだから、大変だ〜
〉将来の必読本ができました! ご紹介、ありがとうございます!
ぜひ目標にしてくださいませ。私もむずかしくてよくわからないところが多かったんですが、それでもヨーロッパ人の世界観が変化していく様子は面白く感じられました。
〉〉私が興味のない国や地域は出てきません。
〉え〜わぁ(突然関西弁)。こういう風にハッキリ言う人って。 気持ちい〜
〉杏樹さんのように、自分の関心領域がハッキリしている、というのは、大きな強みですね。
こういうことでほめられるとは…。つまり「偏っている」ということなんですけどねえ。
〉akoは関心の焦点がいつも同時多発で拡散傾向にあるので、羨ましくもあります。改めて敬服します。
〉しかし同時に、そういう自分を変えようとも思ってないですよ。
〉同じ歴史好きとして、違うタイプの歴史好きがいるということで、世界史クラブが豊かになると考えています。
〉 HOORAY for「われわれの違い!」
akoさんこそすばらしい!「変えようと思ってない」…違う考え方の人と交流すると考えが広がりますし、違う意見を交換できていいですよね。
〉〉「IRELAND The Culture」(7800語)
〉〉★「Find out About THE CELTS」Fiona Macdonald著★(17700語)
〉見せていただいて、感激、気絶寸前本でした。
ほほほほほ。私も購入してみて「大当たり〜」でした。「Culture」だけでなく「Land」「People」も読んでみたいんですが…。
〉〉ヨーロッパの古代民族、ケルト。紀元前800年ごろにヨーロッパ中部に独自の文化を育み、西暦1世紀にはローマに征服され次第に追いやられてブリテンへ…。そんなケルトの文化や社会を豊富な出土品や遺跡の写真で詳しく紹介した本です。
〉ケルト、アイルランドのことは、知れば知るほど、英・米のことに直結しますから面白いですね。
〉アメリカ人に何千万人のアイルランド系がいるかとか、アイルランド系大統領のことなど知るのも面白いですし、イギリスであれば、スコットランドやウェールズがケルト系から来ていることを知ると、どうして、イギリスのサッカーチームは、「イギリス」という統一チームが無いのかってことも、わかりますし。
〉過去を知っていると、これからも絶対できないだろう…と確信も持てる…
「イギリス」って日本語ですもんね。United Kingdomつまりイングランドとスコットランドとウェールズと北アイルランドの連合王国…。同じ島国とはいっても、日本と違ってさまざまな民族が出入りしてきた歴史がありますから。国王も元を正せばノルマン人ですし。
で、akoさんは「キング・アーサー」はごらんになりましたか。「映画の広場」で「アーサー王伝説じゃない!」って騒いできたんですが、歴史としてみれば興味深いものがあります。ブリテン島でローマ人とサクソン人とケルト人が入り乱れ…。
〉ako担当の児童書関係で行きますと、LLLに登場する主人公のお母さんに、Mrs.McDonald さんていう人が出てきますが、この姓はケルト系(スコットランド系かアイリッシュ系かは不明)なんですよね。ドナルドの息子(Mc)という意味なんだそうですが、初めて知った時は、なんだそれ、ディズニーのギャグかと思ってしまった。
〉とにかくケルト関係を知っていると、英・米のことが深まっていいです。
Mcはスコットランドではないでしょうか。アイルランドではO'です。オニールとか、オコナーとか。スカーレット・オハラの「オハラ」もそうです。でもアイルランドにもMcがつく人はいたっけ…。
〉〉★「VICTORIA」★(5700語)
〉〉ヴィクトリア女王の人生よりも、当時の社会のさまざまな様相に関する記述に重点が置かれているので、まさしく「歴史」。世界初の万国博覧会、「日の沈まぬ帝国」の植民地分布、クリミア戦争とナイチンゲールなど…。
〉この人を核にした歴史本を読むと、世界のいろいろな地域が出てきますから、イギリス史だけでは済まないっすね。世界史嫌いには大変な時代ですが、好きな人間には、…う〜ん、たまらない時代…なんです。
あちこち結びつくと面白いんですよ。語数が少ないので内容はそれほど深くはありませんが。
〉〉★「SEVEN WONDERS OF THE ANCIENT WORLD」Mary Hoffman著★(3430語)
〉〉「世界の七不思議」を求めて旅立つのです。
〉この1行だけで、akoはいきなりako少年となってトリップしてしまいますぅぅ
〉そしてまた少年は旅立つ… それは海のトリトン。
〉コドモの頃、ナントカの空中庭園だのナントカの巨大灯台とか、もう、そういう言葉って、聞いただけで空想(妄想)が広がり、何だろう何だろうと気になって気になって、当時、NHK『未来への遺産』に幻影とかいって単に女優さんが雰囲気作りで出演してただけのものまで、アテネの古代遺跡に行けば実在するんだ!と信じてました…。
〉成人してアテネに行ったら、パルテノン神殿は工事中でした(爆!)
あの、あまり誇大妄想を広げないように…。この本ならakoさんにも近いうちの目標になるのでは。
でもせっかく海外へ行ったのに…お気の毒です。
私は最初中国へ行ったときに中国歴史博物館へ行ったら2階部分が工事中で見られませんでした。1階は南北朝時代で終わりなので、いよいよこれから自分にとっての本題(唐の時代が一番好きなので)…と思ったら突然見学ルートが終わってショクを受けました。数年後また行ったらまだ工事中。やっとリベンジを果たしたのは10年あまり後…。
〉〉★「If You Were There in 1942」Barbara Brenner著★
〉この題を見たとき、突然、英語アタマに戻り、「あっ!多読効果!」と思っちゃいました!
〉この半年、akoはレベルゼロや1ばかり読んでいますが、「If You Were ...」っていう表現、何度も見ましたから。
〉初めのうちは、「これって難しい英語だよな。けっ。どーせわかんねーよ」ぐらいに思うのが関の山で、文字だけでは何の感興も湧かなかったんですが、今は、「おおお、想像力をかきたてられる、ああいう感じ〜」と、
〉このたった3語の文字から、「感じる」ことができました。
〉世界史クラブで英語多読はイケル!
〉ご紹介、ありがとうございました。
akoさんってものすごく効率のいい身の付け方をしてませんか。10万語でここまで英語のニュアンスを感じ取れるなんて。特にGRでは文法事項に制限がかかってますから、制限のない絵本をじゃんじゃん読んでるとこれだけ英語が理解できるようになる、という見本のようなものですね。そういえばこの「If…」ってかなり高度な表現ではないでしょうか?
〉〉自分のシュミに走ってるだけか、それとも一般的に面白いのか、よくわからないところがありますので。
〉非常に同意です。
〉世界史クラブ部員としては、多読に有益な部活にしたいです。
〉もちろん、その次として、英語を通じて、世界史を好きになる人が出てくだされば、部活冥利。みなさま〜 ご一緒に歴史を楽しみましょう〜〜〜
少しずつ興味を持って、本まで見つけてくれる人が現れてきています。
〉ako現在、ICR編、ORT編(下)、LLL編、SIR編、などなどを作成したくてウズウズ。
〉世界史クラブのおかげで多読するのが楽しくて、今日も一人、ブッククラブに6時間こもっちゃいました。
すごい…カンヅメ状態ですね。報告を楽しみにしています。でもコンダラにはならないように。
〉再度、世界史クラブで英語多読はイケル!
〉杏樹さんにはいつも書いているような気もしますが、今回も凄く触発されました。
〉凄い本の数々、ご紹介ありがとうございました。
akoさんという仲間がいればこそ、がんばることができるんですよ。一人で本を探してても寂しいですから。akoさんにはまだ難しくて読めないかもしれませんが、それでも「こんな本があるよ〜」といえば面白がって反応してくれるので、そういう人がいるのが励みになります。akoさんがいなければ、こんなに未知の本を探そうという意欲は出ないところでした。
それではまた…。
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