[掲示板: 〈過去ログ〉英語で趣味を楽しむ -- 最新メッセージID: 1605 // 時刻: 2024/11/23(12:41)]
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175. Re: fiddle さん、akoさん、チクワさん
お名前: fiddle
投稿日: 2004/5/25(12:18)
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akoさん、杏樹さん、チクワさん、こんにちは、fiddleです。
〉〉そもそも、(屋根の上の)fiddle さんというHNからして、ヨーロッパ史に関心がおありの方なのでは?と思っておりますが、いかがでしょう。
〉fiddleさんはバイオリンを弾くからですよね。本物のfiddlerです。屋根の上で弾くのは危ないのでやめたほうがいいでしょう。
この歳になって高い所に登ると○○と言われそうですしね。
世界史全般好きですが(高2のときの世界史の先生が好きだったもので)、みなさんの博覧強記ぶりに、
ただひたすら「へぇ」を連発しているといったところでしょうか。興味だけはあちこちあるのですが。
"Fiddler on the Roof"は、舞台も映画も観たことはないのですが、多読を始めてすぐのころに
行きつけの古本屋でシナリオ(もちろん英語)を見つけ、fiddleを名乗るからには読まずばなるまいと
買ったはいいものの、まだ熟成中です。
〉〉〉〉◆Trunk Stories◆(6冊の総語数1841語)
〉〉〉〉なおイギリスで海賊が一番活躍したのは、エリザベス1世(16世紀。シェイクスピアの)時代。
〉〉〉〉彼らの海賊行為は、「民間人の非合法戦闘行為」ではなく、女王公認だったんですよぉ〜。
〉〉〉フランシス・ドレークですね。(「七つの黄金郷」より)
〉〉山本鈴美香ですね? それ読んでないんです〜〜 大変!
〉完結してないので読まないほうがいいです。「続きは〜〜〜〜?!」と思い続けて幾年月…。そろそろ待っても無駄らしいとあきらめかけている今日この頃。
エリザベス1世とメアリー女王、フェリペ2世にバチカン、海賊、ジプシー、新大陸の黄金と、話が何処まで大きくなるのか
わくわくしながら読んでいましたが、途中で止まってしまい残念至極です。
去年、未発表の第4部冒頭30ページ分の鉛筆書きのネーム、というのが出ましたが、また欲求不満になりそうなので
まだ読んでいません。
〉〉〉〉◆More Stories Pack A シリーズから◆
〉〉〉〉「Underground Adventure」(292語)
〉〉〉〉地底の洞窟に住む小人たちが出てきます。
〉〉〉elfとdwarfとどう違うんでしょう。
〉ICR2に「Two Silly Trolls」という本があります。Trollって巨人だと思ってたんですが、この絵本のTrollは小人だとか…???ますますイメージが混乱したりして。
そういえば、gnomeというのも地中に住む小人ですよね。ますます混乱。
〉〉〉小人というと、私は、よい小人の話も読んでいるはずなのに、
〉〉〉悪い小人のイメージが湧いてきます。これはいったいどこからくるのかなと、
〉〉〉しばし考えたのですが、どうやらワーグナーの楽劇「ニーベルンゲンの指輪」から来ているようです。
〉〉〉ここに登場する小人のアルベリヒは、ラインの川の乙女達に相手にしてもらえず、怒ってラインの黄金を奪い、その黄金から世界を支配する指輪を作ります。
〉〉〉そして、神々の長ヴォ−タンたちに黄金と指輪を奪われるときに、
〉〉〉その指輪を手にした者は死ぬと、呪いをかけたのです。
〉〉〉(簡単すぎるあらすじですみません)
〉〉とんでもない! 興奮して読みました!!!
〉〉要点を短くまとめると、焦点に鋭く切り込む場合がありますね。
〉〉まとめていただいた部分を読んで、指輪の呪いの「もと」は、
〉〉女性に無視された男性の復讐の心理?とも読めて、
〉〉小説や物語が誕生する原始的な動機の一つを見たような思いです。
〉〉ちょっと視点を変えて、読み直してみようという気になりました。
〉fiddleさんはさすがにクラシックに話が向くようですね。私も詳しくはないんですが、ワーグナーの音楽は壮大でなんだかわかりませんが惹かれるものがあります。
〉akoさん、ちょっと補足しますと、北欧神話では「神々の黄昏(ラグナロク)」が訪れて、神々も世界も滅びに向かいます。「ニーベルングの指輪」も最後が「神々の黄昏」というタイトルで終末を迎えます。指輪の呪いが世界を破滅に導くという壮大な物語になっています。
杏樹さん、補足ありがとうございます。
前の投稿で私が「あらすじ」と書いたのは大きな間違いです。あれは楽劇全体の冒頭部にあたるところで、
そのあと「ワルキューレ」やら「恐れを知らぬ英雄」やらが出てきて最後は愛に依る自己犠牲によって
指輪の呪いが浄化され、神々が没落していくという話になっております(ああ、また簡単にまとめてしまった…)。
最初に出てくるラインの黄金は、愛を捨てた者だけがそこから指輪を作ることができるといわれていて、
権力と富の象徴です。
小人のアルベリヒは、はじめは愛を求めるけれども、ラインの乙女達に袖にされ権力を選ぶわけです。
愛と権力(富)が対立して物語を動かしていくというところは、akoさんのご指摘のように、
物語の原始的な動機の一つですね。
〉〉〉ここに登場する神々もそうとう自分勝手なひどいやつらばかりなので、
〉〉〉小人だけが「悪」ではないのですが、
〉〉〉ここで小人=悪いというイメージが私に植え付けられたようです。
〉〉なるほど、そういう出会いもあるのですね。
〉〉ギリシア神話もそうですが、多神教の場合は、人に災いをもたらす神もいますものね。もちろんこれは、誘惑に弱い人間への懲罰の意味もあるのかしら。
多神教の神と一神教の神では、同じ神という言葉でもまったく別のものと考えたほうがよさそうです。
面白いですね。
〉〉ところで、トールキンは、ニーベルンゲンを下敷きにしていると思うのですがいかがでしょう。何か思い当たることがありましたら教えて下さい。
〉〉北欧やゲルマンの神話は、ギリシア神話ほどは知られていませんが、
〉〉心ひかれます。
〉指輪物語に話が及ぶと黙ってられません。トールキンは北欧やケルト・ゲルマンの神話・伝説をかなり研究したはずです。指輪物語に出てくるルーン文字は北欧の文字ですし。「ニーベルンゲンの歌」はドイツの国民的叙事詩でゲルマンの神話にもつながっていますから、関連もあるでしょう。
〉でもトールキンはもともと言語学者で、自分で「エルフ語」という言葉を作ってしまい、それを使う世界として作り出したのが指輪物語の世界だということです。文字と言語を作り出してしまうなんて信じられないんですが、その世界がまた詳しい歴史や系図があって、とても一人の人間の頭から出てきたものとは思えません。だからこそハマるとずぶずぶいってしまうんです。
そうなんですよね。学者としての緻密さと、作家、詩人としてのいきいきとした想像力と、
両方併せ持ってこそ、指輪物語の世界を構築できたんですね。
学者としてのトールキンは「ベーオウルフ」の研究で知られているらしいので、ニーベルンゲンをはじめ、
それの由来する北欧系ゲルマン神話についてはお手の物だったのではないでしょうか。
オクスフォードの教壇で、トールキンが中世の吟遊詩人のように「ベーオウルフ」を吟じていたという話を読んだことがあります。
〉で、ここからはチクワさんへ。
〉トムテって聞いたことがあるな〜と思いましたが…
〉「北欧」というパン屋さんでした。大阪ローカルなのか、全国展開してるのか知りませんが…。ここの紙袋に北欧にトムテという小人がいる、という話が書いてあったんです。「文字があると無意識に読んでしまう」クセのある私は「北欧」でパンを買って食べながら無意識に紙袋の文字を読んでいたのでした。パンをおいしくしてくれる「いい小人」だという話だったような…うろ覚えですみません。
〉リンドグレンの絵本があるなら読んでみたいです。
トムテって、私は聞いたことありませんでしたが、「北欧」というと、首都圏でもチェーン展開している
あのパン屋さんでしょうか。新宿駅にも店が出ています。今度ブッククラブに行ったときに偵察してきますね。
それでは。
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