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1510. ミステリ研? SF研? : シャーロック・ホームズ!
お名前: 柊
投稿日: 2011/4/3(15:29)
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初っぱなからなんですが、一番好きな英語圏の探偵はエラリー・クイーンです。シャーロック・ホームズはまだ全作、日本語でも読破していません。でも、そんなファンでもいいじゃないかというゆるーい感じでお付き合い下さい。
シャーロック・ホームズが面白いと思ったのは、どっちが先かなあ?
日本語で柳広司の「吾が輩はシャーロック・ホームズである」という、夏目漱石が主人公の本を読んで、「古き良きヴィクトリア朝の大英帝国」が何を搾取して成り立っていたのかを知って見方が変わったのが先か。
それともPGRのA Scandal in Bohemiaのカセット・テープ付きを買ったら、ホームズの声がめちゃくちゃ格好良くてファンになったのが先か。
ケイレブ・カー(Caleb Carr)「メアリ女王の個人秘書殺人事件」を去年読んで、ファン熱に火がつきました。メアリ・ステュアートものでもあったので興味があったのと、私の好きなマイクロフトお兄さんも出てきたのが良かったです。
エノーラ・ホームズ(Enola Holmes)シリーズはてっきり日本発だと思ったら、英語圏でしたね。日本でアニメ絵のついた文庫を見かけたので、そこで書いたのだと思った。シャーロックのさらに下に妹がいた!という設定です。
さて、ここまではミステリ研でした。それでは、SF研、スタート!
「Gaslight Grimoire」という怖そうなタイトルのアンソロジーがあります。「Gaslight Grotesque」になると本気でホラーで怖いですけど、グリモワールの方は、SFあるいはファンタジーな設定のホームズものです。
ワトソン博士が語り手のものが多いので、一体ホームズは何回「初めてで唯一の非科学的事件」に遭遇したのかと思ってしまいますけど。
幽霊狩人カーナッキと競演したり、ワトソン夫人が語り手で依頼人がピーター・パンだったり、ドイルの「ロスト・ワールド」の世界に迷い込んだり。
Loren D. Estlemanも2作書いていますね。「The Adventure of the Sanguinary Count」は「シャーロック・ホームズ対ドラキュラ」という翻訳で読みました。ヴァン・ヘルシング博士がドラキュラと戦ったとき、実はホームズも手伝ってたんだよ、という話です。
今読んでいるのが「Dr. Jekyll and Mr. Holmes」です。ジキル博士の弁護士から依頼を受けたホームズは、ハイド氏が何者か見抜けるのか?という話で、Titan Books社のThe Further Adventures of Sherlock Holmesと題したシリーズの一冊です。このシリーズ、今度The Angel of Operaが出るので、楽しみです。著者は色々ですが、スマトラの虎とかインドの星とか、興味がふくらむタイトルが一杯。
フランス語で見つけたFantome de l’Operaは英語のThe Canary Trainerの訳だとわかってちょっとがっかり。目標本にしようと思ったのに。
それからちょっと趣が違うのが「Holmes - Dracula File」です。ドラキュラ・シリーズの一冊らしいのですが、ホームズとドラキュラ伯爵がタッグを組んで同じ事件に取り組むというもの。
ホームズが吸血鬼と戦うものは、色んな人が何冊も書いていますが、協力しちゃうのは珍しいと思います。
切り裂きジャックものも何作かあるようですね。
今狙っているのはドイツ語ですが、「Sherlock Holmes im Reich des Cthulhu」。クトゥルー神話の世界となると、さすがホームズでも手強いと思いますよ。
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