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お名前: 柊
投稿日: 2011/4/3(15:24)
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古代エジプトといっても、紀元前1500年頃のハトシェプストから、紀元前後のクレオパトラの娘まで取り上げるので、えらくざっくりしてますけど、まあいいや。
ハトシェプストはエジプト史上初の女性ファラオではないかといわれています。綴りはHatshepsutかHatchepsut。フランス語だとHatshepsout。
色々謎の多い人物で記録が消されていたのですが、先日ミイラが発見され、今後書く作家は違った視点から書けるでしょうね。
My Royal StoryのEgyptian Princessは子ども向けでマイルドに。Moyra CaldecottのHatshepsut : Daughter of Amunは難しい上に、結局神様の思惑っていうのは人間の理解を超えたところにあるのかな、という感じ。Pauline GedgeのChild of the MorningはMichelle Moranが前書きを書いていました。
フランス語ではPharaonneというシリーズものと、Tchao and Depeyrotの手塚治虫風のマンガがあります。
ネフェルティティ(Nefertiti)はMichell Moranのデビュー作が、結構翻訳されていますね。タイトルは原書がNefertiti、フランス語は何かもっと長かったなあ。
古代エジプト三大美女の1人ですが、実は美女じゃなかった説もあったり。あと、ツタンカーメンの前に統治したスメンクカーラーの実態は男装したネフェルティティだったという説もあったり、謎だらけです。
その夫アケナーテンは、Moyra CaldecottにAkhenaten : Son of the SunとThe Ghost of Akhenatenがあります。
ツタンカーメンも多いですが、意外に妻のアンケセナームンが人気。アケナーテンとネフェルティティの娘ですね。日本でも「アトンの娘」というマンガがありますし、Moyra CaldecottのTutankhamun and the Daughter of Raもアンケセナームンの方の話みたいです。
Michell MoranでThe Heretic Queenというのも結構翻訳がありますが、これはラムセス2世の王妃のネフェルタリを扱ったもの。ネフェルティティと1世紀ぐらい離れているので、ネフェルティティの姪というのはかなり無理があると思うんですが、まあ、面白そうです。
ここで時代は一気に飛びます。
紀元前50年ぐらいかな。My Royal StoryにCleopatraがあります。以前Royal Diariesだったもので、フランスでも翻訳がありますね。これは二日ぐらいで読み切らないと筋がわからないので、シリーズの中では多少YLが高めですが、お薦めです。
クレオパトラはシェイクスピアから何から沢山あって、When we were godsとか、何冊も持っていますが、一冊読むと気が済んじゃって、なかなか次に手が出ない。
今狙っているのがフランス語のMoi Cleopatre Reine d’Egyptです。
そのクレオパトラはクレオパトラ7世ですが、クレオパトラ8世もしくはクレオパトラ・セレネ2世と呼ばれるのが、7世とアントニウスの娘です。
Michelle MoranのCleopatra’s Daughterは割りと大人びて現代っ子。政治風刺が強い感じです。
一方Stephanie DrayのLily of the Nileは神様対神様、文化対文化の衝突に、戦災孤児達の愛と憎しみの、激しい物語です。
さて、ニトクリスという人がいます。Nitocris, reine d’Egyptを始め、フランスでは沢山本が出ていますが、伝説上の人物ではないかという説の方が、日本語圏では強いみたいですね。クトゥルー神話では結構出てきますが、非情かつ残忍な、何だかとっても恐ろしい人みたいです。
ブライアン・ラムレイの「ニトクリスの鏡」が好きです。思わず、この短編が入っている短編集を買ったら、ペーパーバックの古本なのに5千円ぐらいしました。日本語だと、500円ぐらいで済むのに。
というわけでざっと、本当に駆け足でお届けした古代エジプトですが、本がたまったらまたやりたいと思います。では〜。
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