世界史クラブ活動報告〜GR編〜(長いで〜)

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[報告] 148. 世界史クラブ活動報告〜GR編〜(長いで〜)

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/5/3(23:31)

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「活動報告」と大きく出てみましたが、一人で作業しただけ…

「入門者の広場」のひょうたんから駒が出てできてしまった「世界史クラブ」。まだ部員は2名ですが、強力な応援者を得て「趣味の広場」で活動を開始することになりました。
そこでとりあえずGRから歴史がらみの本を拾ってみました。

まず、入門者の広場でチクワさんにも回答したとおり、世界史を知ることは世界の国を知ることにもつながります。そこで外国のことを知ることができる本も入れてみました。
また、「歴史」とまではいかなくても、昔の時代を扱って、その時代の雰囲気が感じられるようなものも集めてみました。
タイトルだけ拾って未見、未読のものもあります。その中で書評ではあまり評判がよろしくないものもありますが、人の好みはそれぞれですし、星が少なくてもおもしろいという人もありますので、批評抜きで載せてみました。

そうしたら、最近「DK ELT READERS」というシリーズを見つけました。
これはノンフィクションのGRです。自然科学系の本が多いようですが、歴史関連も少々あります。
書評では新しいシステムの方ではタイトルのみの登録で中身がありませんが、旧システムで検索すると出てきます。オールカラーで挿絵や図版が豊富で、説明も丁寧で、ノンフィクションが読みたい人全般におすすめできそうです。

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◆まずこの「DK ELT」の歴史系◆
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★ELEMENTARY B(800語レベル)
「Joan of Arc」(ジャンヌ・ダルク)
当時の武器や戦い方の説明、ジャンヌが啓示を受けた聖人の説明などもあります。
神様の声を直接聞いたのではなくて、いろいろな聖人・聖女が出てくるんですねー。

「Titanic Story」

★INTERMEDIATE(1300語レベル)

「AMELIA EARHARt」
飛行機の初期の時代、アメリア・イヤハートという女性飛行士がいました。
草創期の飛行機やパイロットの様子がわかります。

「Pirate Tales」

★Upper INTERMEDIATE(2000語レベル)

「Knight and Castles」
「Mummy Mysteries」
「Shakespeare's Theatre」
「Story of Troy」
「Martin Luther King」

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◆ここからはおなじみのGRから◆
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★PGR0
「Tinker's Island」
18世紀、Tinker父娘はロンドンからオーストラリアへ向かう船に乗ります。
しかし船が途中で遭難してしまいます。
「Tinker's Farm」
 上の続編。

「Toroy Stone」
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★MGR2
「This is Cambridge」
「This is Oxford」
「This is London」
「This is New York」
「This is San Francisco」
以上「世界を知る」入門書。本によってはなじみのない人は挫折することがあるかもしれませんが、語数が進んでレベルが上がれば読みやすくなると思います。読みにくかったらとりあえず投げて寝かせておきましょう。

「The Black Tulip」
アレクサンドル・デュマの「黒いチューリップ」
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★OFF1
「Diana, Princess of Wales」
「Kings and Queens of Britain」
「England」
「New York」
「Scotland」
「Washington D.C.」
「Titanic!」
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★OBW1
「Christmas in Prague」
現代ものですが、社会主義時代の東欧(ここではチェコのプラハ)の悲劇の一端が感じられます。

「The Coldest Place on Earth」
史上初の南極点到達を目指す男たちの奮闘。

「Eva Peron」
アルゼンチンのペロン大統領夫人、エヴァ・ペロンのことです。
(実はミュージカル「エビータ」しか知らん…)

「Mary, Queen of Scots」
スコットランド女王メアリーの話。でもこれはフィクションです。
メアリーを少々美化しているような気がします。

「Mutiny on the Bounty」
「バウンティ号の反乱」という映画にもなった、大航海時代の話。
太平洋を航海する船で反乱が起こります。

「Pocahontas」
ディズニーの「ポカホンタス」のモデルになったネイティブ・アメリカンの娘、ポカホンタスの伝記。
けっこう「へぇ〜」の世界です。ディズニーとぜんぜん違う…。

「Witches of Pendle」
フィクションですが、魔女狩り時代のヨーロッパの雰囲気が感じられます。
暗いので好き嫌いがあると思います。
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★PGR2
「Nelson Mandela」
現代史も知っておきましょう。アパルトヘイト政策の時代に、南アフリカで黒人の人権向上に力を尽くしたネルソン・マンデラの伝記。

「Persuasion」
ジェーン・オースティンの小説のリライト。昔のイギリス貴族社会の雰囲気をどうぞ。
人物関係がややこしいので、人物表を書くとわかりやすくなります。

「Last of the Mohicans」
映画にもなった「ラスト・オブ・モヒカン」。
18世紀、北アメリカでイギリス・フランス軍とインディアンが戦っていた時代の話。

「The Three Musketeers」
アレクサンドル・デュマの「三銃士」のリライト。ルイ14世時代のフランス宮廷の雰囲気をどうぞ。
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★OFF2
「Ireland」
「Oxford」
「Seasons and Celebrations」
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★OBW2
「Henry VIII and his Six Wives」
エリザベス1世の父親で、イングランド国王ヘンリー8世の話。
タイトルどおり6回も奥さんを変えたんですねえ。

「The Love of a King」
「王冠をかけた恋」で有名な、イギリスのエドワード8世とシンプソン夫人の話。
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★CER2
「Jojo's Story」
「歴史」ではありませんが、なぜ戦争がなくならないか…世界情勢を理解する助けになるでしょう。
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★OFF3
「Martin Luther King」
黒人差別の廃止を訴えたキング牧師の伝記。

「The Olympic Games」
オリンピックは古代ギリシアが発祥なので、そのへんの歴史の記述もあると思います。
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★OBW3
「The Bronte Story」
「ジェーン・エア」のシャーロット・ブロンテ、「嵐が丘」のエミリー・ブロンテ、
そして日本ではあまり知られていない三女のアン・ブロンテの三姉妹プラス弟の短い生涯を、
父親の回想で語ります。OBWの人気作家、Tim Vicaryの名作。

「The Crown of Violet」
古代ギリシア、詩人を目指す少年の物語。
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★PGR3
「Amistad」
アフリカで奴隷狩りにあった黒人奴隷が解放を目指して戦う物語。映画になりました。

「Braveheart」
中世スコットランドの独立運動のリーダー、ウォレスの物語。映画になりました。

「The Canterbury Tales」
中世に書かれたチョーサーの「カンタベリー物語」のリトールド。

「The Prince of Egypt」
アニメ「プリンス・オブ・エジプト」のリライト。実は「十戒」のモーセの前半生の物語。

「Titanic!」
「Princess Diana」
「The Royal Family」
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★MGR4
「The Good Earth」
パール・バックの「大地」のリトールド。近代化へ向かう中国の雰囲気が感じられます。
具体的な年代や地名が示されないので「雰囲気」だけですが。

「River God」
古代エジプトの話。
「The Seventh Scroll」
上の続編。
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★OBW4
「The Eagle of the Ninth」
ローズマリー・サトクリフの「第九軍団のワシ」のリトールド。古代ローマ、
行方不明になった父の消息を求めてブリテンへ旅をする少年の物語。

「Mr Midshipman Hornblower」
18世紀末〜19世紀初の海洋冒険物語。

「The Silver Sword」
第二次大戦下、ポーランドの子供たちが親を訪ねて野越え山越え…。
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★PGR4
「Gladiator」
古代ローマの剣闘士の話を映画にした「グラディエーター」のリライト。

「Gone With the Wind」1,2
「風と共に去りぬ」のリトールド。南北戦争を敗北した南部側から見られます。
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★OBW6
「Dublin People」
ジェイムス・ジョイスの「ダブリン市民」。
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★PGR6
「Anna Karenina」
トルストイの「アンナ・カレーニナ」で帝政ロシアの雰囲気を。

「Les miserables」
「レ・ミゼラブル」。7月革命当時のフランスの雰囲気を。

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◆古典・名作は各出版社いろいろなレベルでリトールドされています。それらをまとめてみました。
レベルに合わせてお読みください。全部は読んでいないのであたり・はずれはわかりませんが…。
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「Jane Eyre」 ★MGR2★PGR3★PGR5★OBW6
シャーロット・ブロンテの「ジェーン・エア」。昔のイギリスの雰囲気を。
PGR3で読みましたが、はしょりすぎでした。

「Little Women」 ★GR1★MGR2★OBW4
オルコットの「若草物語」。南北戦争時代の「銃後」の女たちの生活。

「A Tale of Two Cities」 ★MGR2★OBW4★PGR5
ディケンズの「二都物語」。「二都」とはパリとロンドンのこと。
フランス革命に翻弄される男女の物語。ただし革命の詳しい経過はそれほど出てきません。

「Washington Square」 ★MGR2★PGR2★OBW4
「ワシントン・スクエア」がそれほど名作かどうかはわかりませんが、19世紀ごろのアメリカの
上流社会を知ることができます。

「The Cantaville Ghost」 ★PGR2★OBW2★MGR3★PGR4
オスカー・ワイルドのリトールド。アメリカ人とイギリス人のカルチャーギャップが笑えます。

「The Scarlet Letter」 ★PGR2★OBW4
ナサニエル・ホーソーンの「緋文字」。初期アメリカ移民社会の雰囲気がわかります。

「Silas Marner」 ★PGR3★MGR4★OBW4
ジョージ・エリオットの「サイラス・マーナー」のリトールド。
昔のイギリスの田舎の暮らしが感じられます。

「Oliver Twist」 ★MGR4★PGR4★OBW6★PGR6
ディケンズの「オリバー・ツイスト」。孤児のオリバーはトラブルを起こして孤児院を逃げ出し、ロンドンへやってきます。そして子供のスリ集団に拾われます。19世紀ごろのイギリスの底辺社会を知ることができます。
このお話は「オリバー!」というタイトルでミュージカル化され、映画にもなりました。主演は「小さな恋のメロディ」に出る前のマーク・レスターでした。「ウン・パ・パ」という歌はこのミュージカルの歌です。

「David Copperfield」 ★PGR3★OBW5
ディケンズの「デイヴィッド・コパーフィールド」。自伝的要素の強い作品。

「Wuthering Heights」 ★MGR4★OBW5★PGR5
エミリーブロンテの「嵐が丘」。イギリスの荒野の厳しい風を感じてください。

「Great Expectations」 ★MGR5★OBW5★PGR6
ディケンズの「大いなる遺産」。
イギリスでGentlmanという地位がどういうものかがわかるような気がします。

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◆イギリス人がおなじみの伝説的人物といえばアーサー王と円卓の騎士。
名前ぐらいは覚えておいた方がいいでしょう。アーサー王関連では以下の本があります。
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「King Arthur」 ★OBW0
「King Arthur & Knights」 ★PGR2
PGR2だけ読みましたが、少々はしょりすぎで、アーサーの出生の事情など重要な事実をカットしているのが気になりました。

変り種では
「Conneticut Yankee at King Arthur's Court 」★OBW0
マーク・トウェインの「アーサー王宮廷のヤンキー」のリトールド。なにしろOBW0なので、どういうダイジェストの仕方をしているか大いに不安ですが…。(未見)。タイトルどおり現代のアメリカ人がアーサー王の時代にタイムスリップする話。映画もあり。

◆あと有名人では
「Robin Hood」 ★BW0★PGR2
「ロビン・フッド」という名前は聞いたことがあっても、その実態は知らない人も多いのでは。
中世イングランド、リチャード1世獅子心王の時代。リチャードは十字軍へ遠征に行って留守中なのがポイント。国王の留守中に悪がはびこっても、帰ってくると解決します。

◆シェイクスピアもイギリスを理解するのに重要です。

「William Shakespeare」   OBW2
「Romio and Juliet」   PGR3
「Stories from Shakespeare」 PGR3
「Tales From Shakespeare」 PGR5
「More Tales From Shakespeare」PGR5

以上です。
(ペギー双葉山さんの「レポートの書き方講座」を参考にさせていただきました。ありがとうございます…といってもペギーさんのすばらしい構成にはとても及びませんでした)。


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