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お名前: fiona
投稿日: 2007/9/30(02:21)
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こるもさん、今晩は。
今日は、MTH11巻を終了し、第12巻へ突入。
途中まで読んで、引っかかりました。
2人は、北極へ行くことになるのですが、まだ、早春のようで、空は"dark gray"。
途中で、こんな文章が、
"The snowdrifts looked like giant white sculptures as the sun slipped behind the frozen hills.Then a full orange moon rose in the sky."
これは、太陽が沈んで、月が昇った、と言う事ですよね。
北極点あたりでは、ありえないですし、北緯80°くらいでも多分ないと思います。
北極点では、真上が地軸上(北極星)で、そこを中心として天球は回転します。星や太陽、月は、地平線から同じ高さのところを平行に動いてみえるはずです。1日の内に、太陽が昇ったり沈んだりするのが見えるはずがない。(月も同じ)
北緯80°なら、真上から10°ずれたところが天球の回転の中心になるので、天体は、地平線と10°の角度を持った円上を動くことになります。
計算上、春分の約35〜40日前くらいになると、最も高くなるときには、太陽が地平線上にやっと顔を出すようになると考えられます。
ただ、この場合、満月は、太陽の動く(ほぼ)円上で、太陽とは180°逆の位置にあるので、地平線の下の一番低い位置。顔を出していた太陽が沈んでも入れ替わりにすぐ見えるとは思えません。
また、月は、地平線と10°の角度を持つ円上を動くので、rose(rise)と言う表現でいいのかな?どちらかと言うと、地平線上をすべるような感じで動くと思うのですが…。こう言うのでも「rise」なのでしょうか?
太陽が沈むと、入れ替わりに反対の空に満月が見えるというのは、私達の住む温帯での感覚で、北極点近くでは違っています。
ただ、北緯70°くらいになると、この本の表現でもかろうじてセーフかも。
できれば、話の中に、我々の住む温帯と、北極点近くでは天体の動きの違うことを、さり気なく盛り込んで欲しいのですけれどね。
作者は、理科には弱いのかなあ……。
理科系&SF好きのため、こういうのに変にうるさいfionaでした。
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