[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/24(23:34)]
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お名前: kana
投稿日: 2006/7/1(09:31)
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わたしは今教師一年目で高校の常勤講師をしているものです。
わたしの勤務している高校は総合学科で、担当している授業の一つに「英語小説講読研究」というものがあります。
今まではいきなり授業も担当し、教材を一冊選んでといわれてもなにがいいのかわからないまま悩んだ末、Magic Tree Houseという会社の本を一冊生徒に購入しました。
一学期間は本が海外からの発送ということで間に合わず、一学期は葉っぱのフレディの原本を読んでいました。これが意外に好評で一冊読み終わらすことがすごくうれしかったようです。
それでこれからいよいろこの新しい本にというところなんですが教え方に悩んでいてこの方法を見つけました。生徒の目線に立って好きなものを読ませる。という考えにわたしはとても賛成です。
特にこの小説の授業は「総合的な学習の時間」の中の一授業で、生徒は専門学校、短> 大、就職する子たち。共通点は英語は好き。ぜひ多読を実践させたい。
しかしいきなりやるには全く支援もない。お金もないので大量に購入するには生徒からお金を集めるしかない。またこの授業には毎学期期末テスト(筆記)が必須とされているのです。
このやり方を実践したいと思いつつ、いろいろ打破しなくてはならないことがありジレンマを感じています。好きに読ませたい。でも予算も無いし、全員共通のテストもある。
ただいいことは生徒は16人のみ。担当教師はわたし一人。一年目ということもあり、思いっきり好きなことをやっていいといわれています。
ただ自由というのは縛りがあることよりはるかに難しい。。。
そこでメールをしました。少ない本の中でも多読をさせられないかと。その中でテストは全員共通の教材をテストに出すのはどうかと。
なにか手を貸していただけたらと思います。よろしくお願いします。
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お名前: Yoshi
投稿日: 2006/7/1(10:48)
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こんにちは、Yoshiと申します。
私は、英語のプロでもなく、講師でもありませんので、
意見を述べられるほどの者ではございませんが、ふと
ひらめいたことがあったので、おじゃまさせていただき
ました。
まず、教材の本の件ですが、授業時間中、幸いにも人数も
16人と目の届く範囲なのではと、ですから近くの大学の
図書館とか、公共の図書館に連れていって、読むって
いうのはどうでしょう...?
最近は、多読がひとつのトレンドになっているようで、
公共の図書館にも英語の絵本、ペーパーバックやGRまで
けっこうたくさんあったりしますし、また大学の図書館
でもこの頃は地域住民に開放しているところもあると
聞きます。
その辺のところをお調べになって、協力を求められては
いかがでしょうか。
それと、学期末テストは〜困りましたね...。
どうしてもやらなくてはならないのでしたら、TOEICを
そのかわりに受けさせるっていうのはどうでしょうか?
以前、TOEICを受けていたとき、多くの高校生を引率して
きている先生を見かけたことがありました。
高校生のほとんどが制服を着ていたので、そうとわかりました。
以外にもけっこう楽しそうにしていたのが印象に残っており、
これだと授業で皆が同じ本を読まなくてもいいことになります
し、英語は英語でのテストになりますから、まだましかなと
思うのです。
なにぶん専門でもない私の意見が参考になるとも思えませんが、
むか〜し、英語の先生になりたいと思ったことがありまして、
少しでもお手伝いができたのなら、幸せに思います。
ではでは。
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Yoshiさんありがとうございます。
近くの公共図書館というのはすごくいいアイデアですね。確かに最近絵本ですが英語を読むきっかけになりそうな本がたくさんありますよね。本といえば図書館なのに、視野が狭くなっていました。
そしてTOEIC。ぜひ参考にさせていただきます。というのは試験期間の一時間にテストを受けるという形が必須でどこかにうけにいくのは厳しいのです。しかし問題をそういう形式でやるのもいいと思うのでぜひ前向きに検討したいと思います。
ありがとうございます。またぜひよろしくおねがいします。
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お名前: yksi
投稿日: 2006/7/1(15:14)
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kanaさん こんにちわ yksiと申します。
多読を授業で実践するには、クリアすべき問題があると思いますが、1)図書の確保、2)評価 は、比較的大きな問題だと思います。私見を述べさせてくださいますでしょうか?
1)図書の確保
極めてやさしい本を豊富に準備することは決定的に重要です。
我々の勤務校(高専です)では、
・Holes (YL5): SSSと出会う前に選んだ図書(やさしい!!児童小説)
・PGR0〜1(YL0.8〜1.0)
・ORT3〜5(YL0.3〜0.5)
と英文の読みやすさを三段階下げて、ようやくスムーズに多読授業を始めることができるようになりました。
近くに多退読用図書を完備した図書館等が無い場合、なんらかの手段で、図書を揃えることが大切だと思います。
また、Magic Tree Houseは、我々のところでは、多読3年目の(授業で40時間以上多読をしている)学生の3割くらいが、ようやく読みはじめることのできる(難易度の高い)本ですので、御注意下さい。
2)評価
なるべく、学生、生徒の努力と評価結果は、切り離した方が無難な気がします。多読活動が評価に直結するとなると、評価のために読む(または読んだことにしておく)ことになってしまい、活動を邪魔する傾向があるようですので。
8月下旬に(新宿で)、多読学会で授業実践報告会がありますので、参加されると参考になると思います。
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お名前: kana
投稿日: 2006/7/1(18:30)
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お返事ありがとうございます。
〉 極めてやさしい本を豊富に準備することは決定的に重要です。
〉我々の勤務校(高専です)では、
〉・Holes (YL5): SSSと出会う前に選んだ図書(やさしい!!児童小説)
〉・PGR0〜1(YL0.8〜1.0)
〉・ORT3〜5(YL0.3〜0.5)
〉と英文の読みやすさを三段階下げて、ようやくスムーズに多読授業を始めることができるようになりました。
なるほど。。。一応何冊かはOxfordの本を持ってはいるのではあるのですが一時間と持たない気がして。。。
まずは本の確保がどれだけできるかそこからですよね。いろいろ当たってみます。図書館費、英語費から出してもらえないか聞いてみます。
>Magic Tree Houseは、我々のところでは、多読3年目の(授業で40時間以上多読をしている)学生の3割くらいが、ようやく読みはじめることのできる(難易度の高い)本ですので、御注意下さい。
やはり難しいのでしょうか。ホームページで見つけてみたのですがあの本は生徒たちにとって自分でもっている初めての洋書というある意味形を残すために買ったのもあります。
生徒は高3なので毎日精読に追われ、文法に追われ、日本語でも内容をまとめるのが難しいらしく、ここでは何もきにせずよんでもらいたいというのもあります。
しかしどうしても評価は必要で、そこが一番悩みます。
まずは本の確保に当たってみます!ありがとうございます。
またぜひ日が合えば多読学会に参加したいと思う次第です。これからもよろしくお願いします。
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お名前: yksi
投稿日: 2006/7/1(21:47)
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"kana"さんは[url:kb:996]で書きました:
〉お返事ありがとうございます。
〉〉 極めてやさしい本を豊富に準備することは決定的に重要です。
〉〉我々の勤務校(高専です)では、
〉〉・Holes (YL5): SSSと出会う前に選んだ図書(やさしい!!児童小説)
〉〉・PGR0〜1(YL0.8〜1.0)
〉〉・ORT3〜5(YL0.3〜0.5)
〉〉と英文の読みやすさを三段階下げて、ようやくスムーズに多読授業を始めることができるようになりました。
〉なるほど。。。一応何冊かはOxfordの本を持ってはいるのではあるのですが一時間と持たない気がして。。。
〉まずは本の確保がどれだけできるかそこからですよね。いろいろ当たってみます。図書館費、英語費から出してもらえないか聞いてみます。
ORT3〜5だけでは、2〜3回で終わってしまうかもしれませんが、ORT6〜9が加わると、たぶん、6〜8回まで持ちます。平均人数が15人程度の少人数であれば、1セットのみでも、うまく回せば、なんとか回し読みでいけるような気がします。
〉>Magic Tree Houseは、我々のところでは、多読3年目の(授業で40時間以上多読をしている)学生の3割くらいが、ようやく読みはじめることのできる(難易度の高い)本ですので、御注意下さい。
〉やはり難しいのでしょうか。ホームページで見つけてみたのですがあの本は生徒たちにとって自分でもっている初めての洋書というある意味形を残すために買ったのもあります。
酒井先生はMagic Tree Houseを離陸本と呼んでいます。電通大の学生が毎週90分の多読授業を受けて、1年以内にMagic Tree Houseを読み始めることができれば成功との位置付けです(違いましたっけ?)また、第2外国語用の教材として考えると、Magic Tree Houseの難易度を、よく理解できます。私は大学(20年以上前ですが)で、第3外国語としてフランス語を4単位くらい取った記憶がありますが、仏語版 Magic Tree Houseは、全く読めません(内容を詳しく知っているので、読めなくても、挿し絵に助けられて最後まで目を通すことはできますが、少なくとも、あまり楽しめません)。
〉生徒は高3なので毎日精読に追われ、文法に追われ、日本語でも内容をまとめるのが難しいらしく、ここでは何もきにせずよんでもらいたいというのもあります。
〉しかしどうしても評価は必要で、そこが一番悩みます。
うちの職場では、定期試験には、未読本の読解試験を行っています。
30分〜60分(毎分80〜100語)の未読英文を読ませ、英文回収直後に、あらすじから話しの展開、少し細かい記述までを10問日本語で質問し、日本語で答えさせて、採点します。1回は練習が必要かもしれませんが、英文の難易度と制限時間が適切であれば、よく読んでいる学生は合格点が取れる試験になります(逆に、普段読んでいない学生は、時間内に読み切れず、極端に低得点になることもある)。
少なくとも、試験の前日に日本語訳を覚える必要がないので、よいと思います。
読書意欲(学習意欲)の高い社会人と異なり、クラスで行う多読は、極端にやさしい英文で行わないと(どうしても、日本語に翻訳してしまいますから)、学生は楽しめないと感じます。
〉まずは本の確保に当たってみます!ありがとうございます。
〉またぜひ日が合えば多読学会に参加したいと思う次第です。これからもよろしくお願いします。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
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本の確保はほんと重要ですよね。とりあえず一学期は残り50分×5回なのでそれがもてば。。。夏休みになれば時間はまだあるし、集められるかと。
Magic Tree Houseはすごく難しいんですね。アメリカの小学生にすごく人気と聞いて購入しました。昨年はジャックと豆の木を読んだみたいなのですが一年間ずっとその一冊、たまに文法のテキストをやったと聞きました。内容は今回選んだのと同じくらいかと。
未読本の読解試験とは。。。すごい!期末試験一本なためとてもそれは不安が募りますが実践できているんですものね。確かにうちの学生もすごく日本語訳を欲しがります。だから確かにいいのかもしれません。
ありがとうございます!
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お名前: のんた
投稿日: 2006/7/1(23:04)
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こんにちは、はじめまして。のんたと申します。
私も、英語を教えるのは始めての1年目、
選択授業、高校3年生で、生徒が16名です。
なので、なんだか、親近感を感じて出てまいりました。
1学期の授業の様子を、この会議室の959に書かせていただいておりますので、よろしかったら、ご覧ください。
私も評価には、とても悩んでおります。これからの課題です。
とりあえず、1学期は、意欲と語数と冊数などで、つけましたが。
英語教師でもないので、私の経験でしか、いえないのですが、
せっかく、好きなようにやってよいといわれているのでしたら、
絵本を取り入れることをお勧めします。
今は、図書館でも洋書絵本をかなりの数を置いているところも
あるようですから、毎回数冊借りていくというのもできるかと。
私は、趣味で絵本を収集しているので、自分の家から毎回10冊くらい
持って行っては、生徒のキャラにあわせて、読んであげたり、渡したり
しています。
精読に疲れた生徒さんの心を癒すのに持って来いかも、です。
あと、「sss方式多読」は、kanaさん自身は、されているのでしょうか。
もし、多読を授業に取り入れようとなさるなら、
ぜひ、SSSでいうところのレベル0、絵だけのレベルから、
100万語くらいまでをレベル1〜3や絵本で読むことをお勧めします。
自分がそのレベルをたくさん読んでいると、各生徒への本の選択に迷いませんし、自分も今までの受験英語には、まったくなかった発見や感動が得られ、それを、生徒に伝えたくてたまらなくなります。
絵本や写真の幼児向け本などには、異文化の発見がたくさんあり、
こちらが思うよりも生徒の気づきも多く、異文化に身近なレベルで体感的に触れられるのです。
私のようなレベルが言うのは、想像でしかないのですが、
きっと、もっと難しい現代英語小説を読む助けとなり土台となる
基礎的な身近な感覚や知識を得るには、この方法がもっとも有効
なのではないかと思うのです。
なので、十分、「英語小説購読研究」という主旨に沿うものと思います。
あとは、多読学会に入会して、ORTやLLLの貸出に応募するのが
お勧めです。(私も大変お世話になっております)
また、海外から本を購入されているとのことですが、SEGブックショップを利用されてはいかがでしょうか。
私の学校ではもっぱら、SEGブックショップにお世話になってまして、
在庫があるものなら、即届きます。
英語の専門家でもないのに、生意気なことを書いてしまい恐縮です。
今後ともよろしくお願いいたします。
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選択授業、高校三年生、16名なんて!それはすごく(2)大きな共通点ですね!
お返事ありがとうございます。
評価はすごく難しいです。一年目には何がなんだか学ぶことだらけです
〉 あと、「sss方式多読」は、kanaさん自身は、されているのでしょうか。
わたし自身はこのことを知らずに多読をしていました。というのも教室で大きな声で英語を読むということに自信を持ちたくてそれを今通っている英会話の先生に相談したらOxfordの絵本を何冊かく下さり、それらを使って大きな声で発音してみてといわれ、始めました。しかし今回この方法を熟読して、やり方を正したいと思います。
ありがとうございます。学会のほうにも参加できたらと思います。
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お名前: ミグ
投稿日: 2006/7/3(00:28)
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はじめまして、ミグと申します。
本の確保についてですが、公立図書館の団体貸出が利用できるかもしれません。
洋書の団体貸出自体は聞いた事ないですが、幼稚園や保育園が絵本を団体貸出制
度を利用して借りている例を何度か目撃した事があります。
同じ制度で公立図書館(県立でも市町村立でも)から洋書絵本を借りる事ができ
るかもしれません☆
参考まで
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書き込みありがとうございます!団体貸し出しがあるとは!初耳です!確認してみます。ありがとうございます。