[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/25(09:36)]
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お名前: 古川@SSS http://www.seg.co.jp/
投稿日: 2005/10/13(22:54)
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古川です。
〉先生は「多読三原則」のほかに、多読指導をする先生への「多読授業三原則」を提唱されています。
〉1.教えない
〉2.押し付けない
〉3.テストしない
はい。これらは重要な原則ですが、私達は原理主義ではないので、
実際の現場の状況で、各先生方が、柔軟に対処すべきだし、
実際そのように対処されていると思います。
ただし、「うまくいかなくなったとき」は「この3原則」
にもどられることをお薦めします。
〉タドキストが「多読三原則」を守って多読を進める以上に、厳しい原則です。
〉とりあえず、この三原則に則って指導をすると、marigoldさんの「先生宛ての質問」
〉〉(その1)
〉〉生徒が本を読みはじめます。数ページめくって「これつまらないからやめるねー♪」と投げ出しました。しかも、それを何冊も何冊も繰り返しました。
基本的には、耐えて、「これはどお?」を繰り返すってことですね。
本人がその気になるまで、辛抱ずよくまつのが基本です。
〉〉(その2)
〉〉生徒がいつまでもいつまでも(あなたの目から見て)幼稚な本ばかり読んでいます。
〉〉「もうちょっとレベルをあげてみたら?」とか
〉〉「もっと積極的に上のレベルの本にチャレンジしたら?」と口出ししたくなりませんか?
いろんな本を読んでみたら といってさりげなく渡すのが
よいのでは?
〉〉(その3)
〉〉本を読み終えた生徒が「楽しかった」「おもしろかった」とだけしか言いません。
〉〉教師としてそれで満足できますか?
十分できると思います。
〉〉「本当にわかったの?」「本当に楽しめた?」「どんな話だったか覚えてる?」「登場人物の中で誰が好き?」とたずねてみたくなりませんか。
それは、生徒と信頼関係ができれば、スマートな形でできますよ?
自分でよんだ本なら、「私はここが好きだったけど、○○君はどうだった?」
などと聞いてみるのも自然で良いですね。
#だから、教師はたくさんよんでいないと
〉〉(その4)
〉〉受け持ちの生徒のお母様が、「そろそろ子供に英語検定○級を受けさせたい」とおっしゃっています。
〉〉そのお母様は「うちの子供は毎日たのしそうにたくさんの英語の本を読んでいる。あれだけ沢山英語に触れているのだから英検○級くらい合格するのは当然」と思っていらっしゃるようです。
〉〉不合格だった場合、お母様にどのように説明しますか?
試験に受かりそうにないと思えば、受ける前に、「ドーピング」指導を
する方がよいのでは?
〉〉(その5)
〉〉単語の意味を聞いてくる生徒に対して「辞書をひきましょうね」と答えたくはなりませんか?
〉〉「意味のわからない単語は当分ほうっておきましょうね」
〉〉とか
〉〉「ちょっとわからないことが出たからといって、いちいち質問したり、すぐに調べたりするなんて、なんて不真面目なんでしょう。そんなんじゃ本当の英語力がつきませんよ」
〉〉ということを生徒に納得させられますか?
〉にある、
最初に説明すれば、単語の意味を聞いてくる生徒は実際問題
全くいないと思います。
とりあえず、回答まで。
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お名前: 杏樹
投稿日: 2005/10/14(01:37)
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みなさま、こんにちは。
英語教育とは縁のない私ですが・・・。
〉#だから、教師はたくさんよんでいないと
もしかするとこれが一番の問題ではないでしょうか。
多読は自分が実際にやってみないと、人には指導できないと思います。
ですから、教師に多読を普及させるには、まず教師自身に多読をしてもらう。
教師に多読を実践してもらうのが、もしかすると一番の難関かもしれません。
…と、ふと思いました。
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こんにちは。
"杏樹"さんは[url:kb:758]で書きました:
〉〉#だから、教師はたくさんよんでいないと
〉もしかするとこれが一番の問題ではないでしょうか。
〉多読は自分が実際にやってみないと、人には指導できないと思います。
〉ですから、教師に多読を普及させるには、まず教師自身に多読をしてもらう。
〉教師に多読を実践してもらうのが、もしかすると一番の難関かもしれません。
〉…と、ふと思いました。
先日SSSのご協力を得て地元で多読講演会を開催した際、近隣の中学高校へPRに行きました。「学校にもこういう英語の本があってもいいねぇ。」と、本を揃えることには積極的な姿勢が見られました。そこで、「やってみたい子どもだけで部活のような課外授業もできますけれど、特に生徒には適切な指導が必要です。まずは先生がたくさん読んで子どもたちにアドバイスできるようになってもらいたいですね」と言いました。すると、先生自身はあまり乗り気ぢゃないことが見えてきました。
結局、講演会への教師の参加はなく、でも、先生は生徒にチラシを配ってくれたので、生徒は来てくれました。また生徒の保護者も来てくれました。そこから私設ブッククラブも始められて、多読とはどういうものなのか、今は私がアドバイザーですが、関心をもってくれた保護者を中心に、その本質が僅かずつでも定着させられるかもしれないという期待を持っています。
こんな経験から、あくまでも「学校」を通じて(学校に疎外感を与えてしまわないように)、でもターゲットを先生に絞ってしまわずに生徒や保護者へもアピールしていくのがいいと思います。先生がなかなか動かない(動けない?)場合でも、子どもや保護者から変化をもたらすことができるかもしれません。
世間一般では機関や施設などから「こうしよう」あるいは「こうしてください」と一般の人々に呼びかけることが多いですが、機関や施設の人事異動などで方針が変わると内容も変わって翻弄されてしまうことが多々あります。やはりそれを享受する生徒や保護者からの要望が確たる定着の一番のポイントではないでしょうか。
しかしそれもケース・バイ・ケースだと思います。取り組もうとする地域や学校の状況を把握した上で普及の道筋を考えられたらいいと思います。そして私自身は好きな言葉「3つの"あ"」でコツコツやっていきます。"あ"せらず、"あ"きらめず、"あ"てにせず。
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杏樹さん、はじめまして。iidaです。
〉英語教育とは縁のない私ですが・・・。
〉〉#だから、教師はたくさんよんでいないと
〉もしかするとこれが一番の問題ではないでしょうか。
〉多読は自分が実際にやってみないと、人には指導できないと思います。
〉ですから、教師に多読を普及させるには、まず教師自身に多読をしてもらう。
〉教師に多読を実践してもらうのが、もしかすると一番の難関かもしれません。
〉…と、ふと思いました。
私も同感です。
多読が楽しいと思える人でないと、指導はできませんよね。子供たちは、「先生、どの本がおもしろい?どれがおすすめ?」と聞いてきますから、それに応えられるかどうかが、多読を楽しく進められるかどうかの鍵になりますね。
私は泥縄教師なので、まだまだです。行き帰りの電車の中でせっせと読んでます。
また、英語教えるからには英語力ですよね。したがって、教員の英語力アップのための有効な方法のひとつとしての多読、というアプローチもありますね。
留学する、勉強会に参加する、英会話学校に行く、など教員研修の方法はいろいろありますが、その中に「100万語読む」というの、ありだと思います。