Re: どうすればいいでしょうか。

[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/25(02:20)]

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962. Re: どうすればいいでしょうか。

お名前: えすてる
投稿日: 2006/6/18(00:49)

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新任さん、こんばんは。

昨年から進学校ではない高校で多読授業をやっている、えすてるです。

〉本を読まずに、ずっとしゃべっている生徒がいます。注意をしてもそのときだけで、私が別の生徒のところに行くと、また話だします。
〉教師1年目ということで、指導力不足なのも影響していると思います。楽しく多読に参加してもらおうと、解放的に授業を進めてきた結果なのかもしれません。

私がびっくりしたのは、ここです!教師1年目にして多読授業をしているなんて、すごい!!!しかも「楽しく多読に参加してもらおう」という気持ち、とってもすてきだと思います。

何年生対象、また必修・選択の別、人数、週にどのくらい、など詳しい授業のようすがわからないし、参考になるかまったく自信はありませんが、私の学校の様子を書いてみますね。

私は教師○○年目ですが、去年は新任さんと同じことで悩みました。しゃべる生徒、携帯をいじったり日本語の本に気を取られたりする生徒・・、いろんな生徒がいました。
「楽しく読んでほしい」のはもちろんですが、私の勤務校はもともと授業ルールを生徒たちと確認しあっているので、ときどき授業開始時に「読んでいる人の邪魔になるようなことはしないで!この時間は私語・携帯・日本語の本はダメだよー!」と叫ぶ?ようにしています。少しは効果があります。

ただ、集中できずにしゃべってしまう子には理由がある場合もあるんですね。だから、最初の何回かの授業では、一人一人呼んで「英語は好きか嫌いか、どんなところが苦手か」などを聞き取り調査?しました。
その後も時々「インタビュー」と称して、一人一人呼んで「今、どんな本読んでるの?」「スイスイ読めてる?」などと確認したりしています。

そのほか、AETの協力を得て、別室で5〜6人のグループレッスン(ゲームや会話など)を15分くらいずつ、1時間に数グループくらいしてもらっています。グループ分けを工夫すると、座学が苦手な子、英語が苦手な子にも好評です。最初は嫌がっていた生徒もいましたが、ひたすら毎週読むのが続くよりも、時々目先が変わっていいみたいです。
また英語が嫌い&苦手な子が多い学校なので、どうしようもなく苦手な子は多読の合間に呼んで、フォニックスの本で字と音がつながるように個人指導したりしました。(本人たちはすごく喜んでくれました)

〉中学生なので、50分間英語の本を読むというのが苦痛なのでしょうか。

中学生でなくても、50分間集中して読み続けるのは大変だと思います。うちの学校では、本選びが落ち着いて「シーンとなる」まで10分くらいかかります。そして終わりに近づくと時間を気にする人たちが出てくるので、正味30分、と思っています。30分にしても普段にぎやかな生徒たちがシーンとなって英語の本を読んでいるなんてすごいことだ〜と感動しています。

それから、英語でなくても今どきの子どもたちの大半は「本を読むこと」自体に慣れていない子も多いので(マンガも読めない子も増えているそうです)、「じっと座って静かに本を読む」という、慣れない行為に落ち着かなくてしゃべってしまうのかもしれないですね。英語に慣れて、本を読むことに慣れていけるような仕掛けを考えていく必要があるのかなあといつも感じています。読み聴かせもいいかもしれないですよね。

〉前回から、実施場所を教室から図書館に変更したのですが、逆効果だったように思います。(図書館にある他の本に気をとられてしまい、余計に集中力散漫になっていました)

これも私も去年感じたことでした。初めは教室でやっていたのですが、広い机と本が背表紙でなく表紙を見せておけるスペースがあるので図書館に移りました。開放的な雰囲気があるためか、私語、日本語の本の読書が気になりました。でもよく聞くと、生徒たちは大きな机に本を何冊も積んで、お互いにすすめあったり、感想を言い合ったりもしていたし、年度末の授業アンケートでは「教室よりも本を読む雰囲気があっていい」という意見が大半でした。
お年頃の子どもたちなので、悩みがあったり、部活で疲れていたり、友人関係でトラブルがあったりして、そういうものを授業にそのまま持ち込んでくる子も少なくありません。
集中できない子にそれとなく「疲れてる?」などと声をかけてみると「ごめん、先生、今日はいろいろあってさー。次回はちゃんとやるから」などと答えてくれることもありますよね。全体の様子を見つつ、ひとりひとりをできる限りサポートして、見守っていけるといいなあと思っています。

では、また。
新任さんも、生徒さんたちもHappy Reading!


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