Re: 授業の評価に関して、ご相談です

[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/9/29(06:08)]

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948. Re: 授業の評価に関して、ご相談です

お名前: つむぎ
投稿日: 2006/5/12(22:18)

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>古川さん

ありがとうございます!ご紹介の論文、プリントアウトしましたので
週末に読ませていただきます(^^)

>Oh! Mah! Ah!さん
何度もご返信ありがとうございました。嬉しかったです。
そうですね、もう少しおおらかになりたいと思います。
Oh! Mah! Ah!さんも来年以降も授業時間がとれますように、お祈りしています。


>酒井先生
ご返信ありがとうございます。反応が遅くなってしまって申し訳ありません。
実はちょうど2年前の今ごろ、先生の授業を見学させていただいたんですよ!
学生さんがとてもよく先生になついていたのが印象的でした。
私は当時は都内で非常勤で教えていましたが、今は地方に来ています。

>つむぎさんは、なぜ語数を評価に反映させたいと思うのだろう?
>そこを知らせてくださいますか?

はい。授業で評価する以上、何らかのできれば客観的な基準が必要だと思いました。
その際まず考えられるのは、出席、語数、実力テストあたりでしょうか。

語数を評価することには、学生が正直に記録すればという前提でですが、
主に以下の二つのメリットがあるのではないかと思います。

1、学生の努力自体を評価できる

レベルは無視して語数で評価すれば、英語が苦手が学生でもがんばればそのこと自体が
評価されることになります。実力テストでこれが測れればよいのですが、
それだけで成績をつけられると思えるほど多読でついた力を測れ、かつ手軽なテストを
個人的に知らないので、実際がんばったけれどテストが伸びなかったということが
起こりそうで、外部テストだけで成績評価することに踏み切れずにいます。

2.たくさん本を読もうという動機になりうる。

これはいわゆる「外的動機」というもので、純粋に本を読みたいとか実力をつけたい
といった気持ちによる「内的動機」ほどは望ましくないですが、実質7ヶ月の
授業という短い期間である程度成果を出すには、もともとの動機が成績であっても
それで多読の良さとか効果を実感してもらえば、その後続けてもらいやすいのかなと
思います。

出席で評価した場合、授業には出たけれどおしゃべりばかりしていたり、寝ていた
ということがありえます(それはそれでよいという考えももちろん理解できますが)。
また借りて読もうという動機としては、語数で評価するのよりも弱いと思われます。

もちろん出席や実力テストも評価基準として使えないというわけではなく、
私自身も語数以外の半分の成績基準を出席と実力テストとしています。

だたし以上のような考えは、学生の申請している語数が実際のものという
前提でなりたっているので、不正を行なう学生が増えれば、古川さんもおっしゃるように
語数による評価はむしろアンフェアなシステムになりかねないのですよね…。

私の授業では、多読をとおして自立的学習態度のようなものを身につけてもらいたいという
気持ちから、ちょくちょく自己評価や今の感じなどを簡単に書いてもらったり
しているのですが、そういうコメントや授業中の態度を見ることで、
語数はかなり増えているけれど不正はしていないと確信ができる学生もけっこういました。
また逆に、不正をしているとわかる学生も何人かいましたが、全体としては
少数派だと感じていました。ナイーブ過ぎると言われてしまいそうですが…。
でも今でも、一般的にどうかは別として、実際に自分が見てきたクラスに関しては、
記録された語数がそれほどひどい偽りのものだったとも思っていないのです。

ただし、やはり語数を成績に直接結びつけることが、不正を助長するものだと
いうことはこちらに相談させていただいたおかげでかなりよく理解できましたし、
成績についてももっとおおらかに考えてよいのかなと思うようになりました。
なので来年度以降の成績評価については、考えなおす必要があると感じています。
今年1年 学生の様子を見たり、掲示板・学会・交流会などでSSSの皆さんとお話し
させていただきながら、じっくり考えたいです。

長くなってしまってすみません。ご質問のお答えになっていればよいのですが…。

▲返答元

▼返答


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