あるサークルで

[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/7/18(12:55)]

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[う〜む] 777. あるサークルで

お名前: macska
投稿日: 2005/10/20(07:55)

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身近な人にあった話です。

その人は英会話サークルに通っています。地域の公民館を会場に近所の人の希望者が集まって行われている、ごく普通のサークルです。先生はネイティブで、都合ができて自国に帰ると別のネイティブをまた頼んで教えてもらっています。

そこで今教えている先生は普通の主婦という感じの女性で、生徒への配慮が不足しててメンバーから「せっかく来ても英語を話す機会がない」とか「聞いててもなんだかわからないままに毎回終わって進歩が感じられない」と不評なのだそうです。

その先生が突然たくさんの英語児童書を持ってきて生徒に多読を勧めたんですって。私の知人は私から多読の話を聞き少しずつ実践していたので、自分が読んでいるような本が突然サークルに持ち込まれてビックリしたと言っていました。さらにその先生は「こども読書手帳」を全員に配り(メンバーは全員大人ですが、あれの方が安価だからかもしれません)、読んだら記入するように言ったそうです。

多読の方法についての話はどの程度したのか聞いてみると、辞書を引かずに読むんだという程度のことは話したようです。でもなにせ英語で話したので主旨が完全には伝わらず、真面目な男性メンバーなどは「これはしっかり調べて一冊一冊読んで録音して」なんて喜んで学習計画を話していたそうです。

この話を聞いて私は、多くの日本人に染み込んでいる「英語の勉強の仕方」についてのトラウマ的縛りを、あまり英語指導に熱心でないネイティブの人に理解できるのだろうか、と危惧を感じました。

多読の広まりを感じるとともに、その行く末のコントロールの難しさを実感した次第です。


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