Re: 皆様のレスをお読みして

[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/7/18(13:00)]

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[賛成] 773. Re: 皆様のレスをお読みして

お名前: 酒井@快読100万語!
投稿日: 2005/10/18(21:54)

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marigoldさん、こんばんは! そして、ひさしぶり!!
また??方面でお会いしましょう!!!

marigoldさんの今回の最初の投稿からずっと読んでいました。
早く返信したかったけれど、ぼくにとってはとても大事な話題なので、
簡単には返事ができなかった・・・

marigoldさんの気持ちは痛いほど伝わってきました。
実際、この掲示板に投稿してくださる先生方は別として、
marigoldさんのおそれるように生徒を「多読嫌い」に
させてしまう先生はこれからどんどん出てくるでしょうね。

〉素晴らしいレスばかりいただき、非常にうれしく思います。
〉最初にも書きましたが、ここに投稿されている先生方は多読の真髄をよく理解していらっしゃると思います。
〉ですから、質問事項はここの先生方を試すとかいうつもりは一切なく(そもそも誰かからテストされたり、自分が人をテストすることは私は嫌いですから)、世間一般の旧来の教育観に固まった先生方にこれをつきつけたらどう思われるんだろう、ショック大きすぎるんじゃない? という気持ちで書きました。

つい最近、ある有名進学校ではなんとOBWの3を月1冊くらいの
ペースで全訳させるところがあると聞いたばかりです。
大量に全訳させることが「多読」だと思っているのだと考えられます。
おそろしいことです。まちがいなく「多読嫌い」になるでしょうね。

旧来の教育観にかたまった先生方が「多読」をどう解釈するかの
よい(わるい?)例ですね。

〉ですが、みなさんのレスを読み、「ああなるほど!」とか「そういえばそうだな!」と思うことたくさんあり、刺激にもなりました。
〉ありがとうございました。

〉スヌーピーさん [url:kb:756]

〉〉でも、ここの掲示板で「Student-centered」という考え方を教えて頂いて、英語指導というものを、違った視点から見られるようになりました。
〉〉この多読三原則に反した教え方を生徒側から見れば
〉〉「教師側の押し付けてきた内容(多読指導の場合、生徒の好みではなく、教師側の選んだ本)を教え込まれ、テストされる」
〉〉ということになります。
〉〉この教え方がいかに、生徒の「英語を吸収しよう」という気持ちを萎えさせてきたか、私にはやっと分かりました。

〉これを理解している先生が増えたらどんなによいでしょう。
〉スヌーピーさんのような先生に多読指導を受けるなら、安心ですね。

〉古河さん [url:kb:757]

〉〉#だから、教師はたくさんよんでいないと

〉この、さりげなく追記された文章の、なんと奥深いこと!

〉杏樹さん [url:kb:758]

〉〉多読は自分が実際にやってみないと、人には指導できないと思います。
〉〉ですから、教師に多読を普及させるには、まず教師自身に多読をしてもらう。
〉〉教師に多読を実践してもらうのが、もしかすると一番の難関かもしれません。

〉そうですね、予算、時間、それから精神的な余裕の面を考えると多読を自分でするにあたって、先生の負担はあまりに大きいような気がします。
〉この文を読んで、逆にこれまで多読で100万語達成された先生はどうやって費用や時間をやりくりしておられたのか、非常に気になりました。過去ログにあたってみようと思いました。

その通りです。ある英語教育の専門家は「多読は先生の負担が少ない」と
本に書いています。実はもちろん逆ですが、先生が手を抜くことに
徹してくれれば生徒が苦しむことはないと思いますが、
旧来の先生は最終的になんらかのテストをして、手抜き分を
繕おうとするでしょうから、結局生徒は最後に苦しめられるか、
でなければ生徒自ら(全訳を分担する、だれかの全訳を写す)などの
手抜きに走ることになるでしょうね。

いずれにせよ、多読が広がり始めたために、とんでもないやり方を
「多読」と思ってやる先生が増えるでしょう。それはそれで仕方がない。
ピラミッドが高くなるためには裾野は広くなければなりません。

〉macskaさん [url:kb:759]

〉〉こんな経験から、あくまでも「学校」を通じて(学校に疎外感を与えてしまわないように)、でもターゲットを先生に絞ってしまわずに生徒や保護者へもアピールしていくのがいいと思います。先生がなかなか動かない(動けない?)場合でも、子どもや保護者から変化をもたらすことができるかもしれません。

〉「学校に疎外感を与えてしまわないように」という表現がいいですね。
〉学校をできるだけ、敵にまわさないで巻き込むようにする方法が必要かと思いました。

はい、巻き込むというか、挟み撃ちにするために、児童英語と
親たちの多読をすすめていこうと考えています。
多読でいままででは考えられないほど英語が染み込んだ子どもが
中学校に入ってきて先生方を驚嘆かつ納得させてしまう。
また、多読をした親が先生方の説得に乗り出す!
一部の先生方は英語に親しんだ子どもを見て、また親に説得されて
自分も多読をはじめる。そして、多読を教室で利用し始める!

こんなシナリオです。

〉Ms Iidaさん [url:kb:762]

〉〉留学する、勉強会に参加する、英会話学校に行く、など教員研修の方法はいろいろありますが、その中に「100万語読む」というの、ありだと思います。

〉留学よりは「100万語読む」方がずっと安くて効果がありますね。本当に先生方の研修にとりいれたらいいですね。

はい、その通りですね。特に「読む」ことは旧来の先生方にも
比較的受け入れられやすいと思うのですが・・・

〉たむさん[url:kb:763]

〉〉学校教育の「強制」とSSS多読の自由な個人のやることとの矛盾をはやくも感じています。

〉私が一番、気になってたのが、この件です。
〉自分自身が、英語本の多読をできたのは、「自分が選んだ本を、自分の都合の良い時間に好きなだけ読める、そして、いやなら読まなくてもよい」というのが大きいと思います。

たむさんの指摘、marigoldさんの懸念の通りだと思います。
基本的に「学校」と「多読」は相容れない可能性があります。
ものすごーく根本的なところで、互いを否定することになると
思うのです。

だからこそ、どうやって「学校を巻き込む」かについて、
悩みが深いのです。成果をじわじわと広め、深めて、
納得させるしかないのかもしれません。
(とすると、次のぼくの本は出版をやめた方がいいのか?)

〉-----------------------------------
〉それから、英検や大学受験については、多読をやってたらそんなもの簡単に乗り切れるだろう、と 実は思っています。

はい、ぼくもそう思います。実際そういう例が少しずつですが
集まってきています。SEGでも、まもなく大量に多読した(?)
生徒たちがぞくぞくと大学受験を経験します。今年度の入試でも
かなり好成績だったと思いますが、これからは多読した生徒の
数が増えているので、もっとはっきりしてくるはず!
(SEGの多読クラスの成果は本当に目を見張るばかりです!
みなさんもぜひいつか見学してください!)

〉ところで、以前に読んだ、sakigoroさんのこの投稿が今でも印象に残っています。
〉SSS誕生よりずっと前の、一学生のかたの学校での自発的な多読実行体験ということで。

〉Re: アトム英文双書について - SSS めざせ100万語 交流の広場 過去ログ
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-old&c=e&id=496]

sakigoroさんの学生時代、ぼくが英語の先生を始めたばかりの頃は
アトム英文双書しかなかった!

〉受験対策としての多読 - SSS めざせ100万語 交流の広場 過去ログ
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-old&c=e&id=357]

sakigoroさんには本当に感謝です。いつも冷静に多読の成果を語って
くださいます。そして掲示板こそ、「世間」を納得させる最大の
成果だと思っています。親も子どもも、掲示板を通じて多読に
親しんで、それがいつか学校を少しだけ柔軟にさせることを
祈っています。

marigoldさん、みなさん、Happy reading!


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