Re: 多読を学校教育に普及させるにはどうすればいいか考えよう

[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/25(09:38)]

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751. Re: 多読を学校教育に普及させるにはどうすればいいか考えよう

お名前: pandada45
投稿日: 2005/10/9(09:13)

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pandada45 です。

英語教育関係者ではありません。
でも、英語教育のユーザーの視点からの意見です。

yamasina の多読普及のご意見を読んで、ひとつ作り話を考えました。
 
およそ15年ほど前、まだスノーボードがマイナーな頃、スキーももうこれ以上は
うまくなれないからそんなに楽しくもないしということでスノボをはじめました。

当時は滑れるスキー場やゲレンデも限られ、道具も高くて、レンタルもあまりなく
スノーボードはこんなに楽しいのにもっといろんなところで安く滑れないものかと
よく思っていました。
 
結局、スキー人口の低下、スノボ人口の増加にスキー場も対応せざるを得なくなって
滑れるところが広まってきました。
 
スノボへの移行に伴い、当然、スキースクールは大打撃です。スキー技能認定組織も
食っていけません。
 
「半身ですべるから視野が狭くて危険だ!」
「両足固定で転んだとき危険だ!」
「ゲレンデで座って休むから邪魔だ!」
「リフトから降りるとき転んで危ない!」
 
スキー関係者は何とか自分の市場が取られないように必死です。
 
でも、一部の人は「うちは雪が良くないからスキーだけではもう食べて
いけそうもない。そこでスノボも一緒にすすめよう。」
と考えました。
 
「スノボライセンス制(登録1000円)」
「スノボスクールを卒業すればどこでも滑れる」
「夏のインドアスノボ」
といろいろ工夫を重ねました。
 
それまで、うちはスキーヤーがたくさん来るからスノボは受け入れないぞと
言っていたスキー場も暖冬が来るたびに転向(?)していきました。
今では、スノボはすっかり定着し、スキーヤー減少で閉鎖されそうなスキー場
も復活、スキーヤーとスノーボーダー、スキー業界は共存共栄となました。
 
めでたしめでたし。 
  
ここからはPandada45 の意見です。
 
 TOEIC が広まったのは会社の人事部がうまく仕事に使えるからだと思います。
(英語の実力を正しく測るかは別問題ですが)

多読も企業が現場(実際に英語を使えれようにならなければいけないところ)で
効能を認めて進めてけばやがて新卒採用時の基準になり、

企業(現場の教育 → 採用試験) → 大学(理科系の教養
 → 文系 → 入学試験) → 高校 → 中学 → 児童英語

と広まっていくと思います。

しかし、従来の英語教師は 多読指南書を書くと今までの英語指南書が売れなく
なります。
ましてや、もう亡くなった方の本は変更しようがないですからね。出版社も
反対するでしょう。
英語塾でも高校生あたりが対象では、本を読むだけでは親が納得しないから
といって文法の説明をやめられません。

でも、スノボは結局市民権を得ました。それ以前にもスキーに変わるものは
たぶんいくつも提案されては消えていったと思います。
多読がスノボになれるかは
 
 多読の力(多読は楽しい+役に立つ+お金になる)
 
によると思います。

もちろん伝道者の力は大きいでしょう。でもそれだけでは限りがあります。
普通の人が普通に進めることが支援でしょう。

親が楽しみ、子供に伝える。(子供用スノボレンタルのあるところへ行く)
友達を誘う。(スノボ板は友達の中古を買ったりもらったりして始めたものでした)
他のことを捨てて。(スキー板は捨てました。)

学校が変わるとすれば、就職に敏感な私学からかなあと思いますが。

多読普及の障害の分析と対策はよいと思いますが、
ユーザーの立場に立った行動をお願いします。

あと、何かやるのなら3現主義(現場、現物、現実)でお願いします。

実際に英語でコミュニケーションをとる現場で
その人たち(現物)が、どういう風に(現実)をよく見てほしいと思います。

以上よろしくお願いします。

"yamasina"さんは[url:kb:741]で書きました:
〉こんにちは。
〉多読を学校教育に普及させることは、この掲示板に集うひとの多くにとって共通の願いと思います。
〉しかし、その具体的手段についてはあまりここで語られてきたとは言えません。

〉一方で、

〉>一つには、敵はこちらがどう出ようとも多読普及に手を貸すことは
〉>ないだろう、と思われること。
〉(http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-talk&c=t&id=527)

〉といった、議論に疲れてしまった諦め気分の発言とともに、挑発的行動もやむなしという風潮があります。

〉そのような行動に移る前に、今一度平和的手段でなにができるか考えたいのです。

〉1.なにが普及を阻害しているか
〉2.それに対してどうできるか

〉を整理することによって、いくらかでも道筋や光明が見いだせたら、と思います。
〉(最終的成果のひとつとしては、学校の英語の先生向けのFAQ作成が可能ではないかと)

〉1.なにが普及を阻害しているか
〉「頑固な教育関係者が悪い」などというひとくくりの話ではなく、もう少しブレイクします。まず、相手が何を考えているか考えまし

ょう。

〉ご苦労なさって多読を導入されている(しようとしている)先生方が、ぶつかった障害などを教えて頂けませんか。(あまり、苦労話

は言いたくないかと存じますが。まず「予算が…」とかでしょうか?)
〉また、文部科学省の役人や学習指導要領を作成するひとから、中学高校の先生までレベルは様々と思いますが、酒井先生が上記諦念に

至ってしまった議論の嫌な思い出を少し開陳していただけないでしょうか。
〉そのほか、我々が友人に勧めたときの反応や、児童英語のお母さんの疑問なども参考になるかもしれません。

〉おそらく、頑迷な意見、誤解から素朴な疑問まで、相手の立場に応じていろいろ出たと思うのです。役人と現場の先生では当然異なる

視点の意見疑問議論となるでしょうから。

〉このスレッドでは、まず1.の阻害要因、疑問、議論のポイントを収集して、ある程度集まったら、別のスレッドでそれぞれの問題の

解決方法を可能かどうかを含め議論したいと思いますが、どうでしょうか。

〉ではでは

〉追記:古川さんへ
〉このようなことは、多読学会のほうで取組まれているかなあとも思うのですが、あまり資料が開示されていないようです。ワークショ

ップのプログラムを見ても興味深い内容が列挙されていますが、要旨だけでもwebに載せて、多くのひとが見られるようにできないでし

ょうか。


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