[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/25(04:33)]
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お名前: スヌーピー
投稿日: 2005/10/6(12:03)
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みなさん、こんにちは。
たむさん、yksiさんの議論提案についての回答はないし、
復活させてくださった過去ログを読んで、ロックフェラーさんがどういった方かよくわかったので、
議論はもういいや、と思っていました。
ただ、その後のmarinさんやたむさん、八宝斉先生もとい酒井先生の投稿を見て、また思うところがあったので、ちんたら綴っていたら、また上記投稿がありましたね。
彼とは論点がまったく違うのですから、これは彼に対する議論ではありません。
私も、酒井先生が10年以上前に書かれた「どうして英語が使えない?」を読んだときは、びっくりしました。
伊藤和夫氏にとどまらず、受験英語の専門家達を次々にあっさりバッサリ。
この著者、受験業界の人に命狙われるんちゃう?と真剣に思いましたよ。
私もかつて、marinさんと同じく伊藤和夫氏の「英文解釈教室」を始め「原仙の英標」「森のシケタン」をしっかりみっちり勉強して、大学受験を潜り抜けた一人。
これらの受験参考書なくして、当時の大学合格はなかっただろうと思っているのも、marinさんと同じ。「受験」という狭い世界での英語力?をつけることが出来、私に大きな自信をくれた参考書達でした。
そのまま、「私結構英語好き。得意」と言って憚らない社会人になり、私ごときの英語力で仕事を下さる会社があり、児童英語の「先生」になれちゃったりして、それこそ「裸の王様」だったと思います。
でも、続いて酒井先生の「快読!100万語」も読んで、やっとわかったのです。
どうして、自分がいつまでたっても不自然な英語しか発信できないのか。
英語を英語のまま感じることができないのか。
パズルのような英文でしか、意思を伝えることができないのか。
・・・私が受験時(つまりそれまでの人生で一番英語に接した時期)に取り組んできた英語が人工英語だったからなのですね。
伊藤先生の本が作文英語かどうかの議論は別にしても、学校の先生だって、文法を説明しやすい文をせっせと書いて「これならわかる?」と説明してくれていました。
生徒の年齢が低ければ低いほど、先生は気軽に文を作っては、子ども達の理解を促していたと思います。
私の場合は、ショックを受けた後、よし、やってみよう、と思った。
単純に、本当に使える英語力が欲しかったからです。
受験英語専門家(そんな言葉あるのかしら?)への批判が気分悪いとか、そういうレベルの気持ちは残っていませんでした。
本の読後感というのは人それぞれですから、これは、あくまで私の場合ですが。
受験英語を含む学校英語は、英語の不得意な人を生み出してしまったけど、
一方で英語が得意だと勘違いした人も生み出してしまったと思うのです。
その人達が、英語教育界で今地位を築き、あの受験英語に必死で取り組むことの意義を唱える。
SSSの多読に出逢って「本当の英語力って受験英語じゃ身につかないの?」って、中・高校生が伊藤先生の「英文解釈・・・」を前にして考え込む。
それが、受験英語界の方には困るのでしょうね。
受験業界の人は、生徒たちを希望の大学に入れさせないといけないのですから、仕方ないと思います。
でも、多読指導の先生方の苦渋は、それ以上なのですね。
「受験英語が生徒たちをしばりあげていく。そんな理不尽な子ども達はもう見たくない」
というようなことを「教室で読む英語100万語」の中で書いておられた先生がいらっしゃって、胸が痛くなりました。
そして読むことの楽しさへ子ども達を解き放ってあげたい、でも人工英語で大学受験に成功することもある意味事実。
それでも皆ここに集う方達は、本当の英語力=受験英語、でないことに目を背けていないのです。
私は、その方達をすごいと思う。
酒井先生の「どうして英語が使えない?」の受け売りみたいになりますが、
結局、大学が用意する「英語力を計る尺度」が変らないといけないし、ひいては、社会が大学に求める英語力の質も変っていかないといけない。
あるいは、現在の尺度(今の受験制度)による評価にはまだ縁のない、幼児や小学生から「本物の英語力」を育てていくしかない。
こりゃ、本当に大変です。
すごーく長い目で見て、取り組んでいかないといけない。
そこへ本気で取り組んでいるのが、SSS英語研究会の方でしょう?
yksiさんが言われるとおり実践にうつされた功績は、古川先生の718の記事ではっきりわかります。
一部の人を中傷するために、こんなに人が集まり、努力するはずがないのは、明白です。
多読指導初心者の私が言うのは気恥ずかしく、心苦しい面もあります。
ただ、この掲示板が、意味の無い喧嘩を吹っかけてこられる人との戦いの場であってはもったいないし、ましてや閉鎖に追い込まれるなんてことはないよう、強く希望します。
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