伊藤和夫さんについて

[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/7/18(20:39)]

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719. 伊藤和夫さんについて

お名前: marin
投稿日: 2005/10/1(23:33)

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marinです。 こんばんは。

皆さん、あまり、伊藤和夫さんという方をご存知ないようですね。
伊藤和夫さん(ご自身というより、伊藤さんが残した英語学習における影響)に
関して知っているとこういう見方ができるということが、何かしらの参考に
なるのではと思い書かせていただきます。

もちろん、私は、ロックフェラー綾さんでも、酒井先生でもありませんので、
ご本人方の主張がわかって書くわけではありませんので、自分の思っている
ことが正しいと思って書くわけではありません。(念のため)

私は、伊藤和夫さんが大学受験の英語学習において、神のような存在だった
ときに、駿台で浪人生をしていました。ですので、ロックフェラー綾さんが
酒井先生の書いた文章を見て、カチンときて相当頭にきたであろうことは
理解できます。(ロックフェラー綾さんがされていることには全く同意でき
ませんが。)
私は、理系で英語に関して全く思い入れがなかったため、ロックフェラー綾さん
の境地には至っておりませんが、駿台での受験勉強の取り組みに関して、今でも
肯定の気持ちしかないし、私が希望の大学に入れたのも、駿台のおかげという
気持ちに変わりはありません。

こういう風に書くと、知らない方にはなにか宗教がかったもののように聞こえて
もしかしたら気持ちが悪いかもしれませんが、それだけ、絶大なものがあった
のです。

私は現役時代、英語はたいへん足を引っ張る教科で、正確な数字は覚えてま
せんが、多分、共通一時の英語は112点くらいの点数(そもそも自己採点
なので、正しいことはわからない。。)でしたが、浪人後の点数は164点
くらいになりました。(当然のように?最も点数があがった教科です。)
この恩恵は全て、伊藤さんの”英文解釈講座”及び”700選”にあったと
言っても過言にならないと思います。

英語が得意科目でも好きでもない私でさえ、これだけの効果があったわけで、
きっと、ロックフェラー綾さんのようにおそらく、英語が得意科目であった方
達にとって、否定するべきところなどなにもない方法だったと思います。

そして、だからこそ、酒井先生はここを否定することをされたのではないか
と思います。

新しいことをしなければならない状況で必要なことはなんでしょう?

基本は「スクラップ&ビルド」ではないですか?

ビジネスの世界では、成功体験が、何かをする際の足かせになるとも言われて
いると思います。

言い方が乱暴かもしれませんが、前にあるものを尊重して、改善という形を
とるならば、革新的な変化は絶対起こらない、と思います。

私は教育に関わるものではありません。なので、教育現場の方々からみれば、
しろうとの私がこんなことを言うのはおこがましいと思うかもしれませんが、
今の英語教育は変化を起こさなければいけない状況にあるのではないでしょうか。

今の学校教育を終えて、会社で使い物になる英語を使える人はほとんど
いません。(ここで、少し存在することが諸悪の根源になっているのかも
とも個人的に思っています。)しかも、難しい英語を理解し使いこなすことが
偉く、正しいことだという考え方から、相手にきちんと理解してもらうために、
平易な英語を駆使して、コミュニケーションを取るということに、大変換する
必要があります。

私はビジネスにおいて使用する英語の世界しか知りません。おそらく、アカデ
ミックな世界では今でも、難しい英語を理解し使いこなすことが偉く、正しい
ことなのでしょう。

難しい英語を理解することは悪いことではありません。もちろん、最終的に
目指すところはそこにあるのでしょう。 ただ、そこのみを唯一のゴールと
していてはいつまでたっても、ほとんどの日本人は英語難民のままなのでは
ないでしょうか?

そのためのスクラップ、難しい英語理解への筋道を正であり続ける伊藤さんの
英語批判をしたのか、と私は思っています。

酒井先生の文章を見て、今までの英語教育を肯定している方はカチンと
くると思います。そして、その先に酒井先生の提唱されている多読が何なのか
を知ろうとし、理解する人が出るのでは?という期待というのもあるのでは
ないでしょうか。
(ただ、私も個人攻撃をしてるかのように見える書き方はどうなのか、という
気もしますが。。)

あと、最後に表題の件とは離れてしまいますが、文法のことに関して思うこと
について少し。

文法は必要だと思っていますが、何かにつけて文法力があったから、とか
全て文法のおかげという考え方にはうんざりしています。(もちろん、SSSでは
はびこっていない考えです。)

語学習得はスポーツ習得のようなものだと私は思っています。

スポーツのルールがわからなければそのスポーツはできません。でも、その
スポーツのルールをいくら詳細に勉強してもそのスポーツが上達することは
ありません。

練習するしかないのです。たくさん練習するから、スポーツができるように
なるのであって、ルールを勉強したおかげではないのです。ましてや、ルール
の習熟度に依存するものでもありません。

その人の英語運用能力は、どれだけ練習(多読、多聴等)したかにかかって
いると思います。私には文法力の習熟度に依存しているとは思えません。

もし、以前、誰かが似たようなことを書かれていたら、重複ですみません。
でも、同じことを考える人がいるということで。。

それでは、みなさん、Happy Reading!


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