[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/25(00:21)]
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お名前: yksi
投稿日: 2005/9/29(20:44)
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たむさんへ yksiです
ロックフェラー綾さんが、掲示板の混乱を目的として書き込みをされていた方だとは知りませんでした。#652の書き込みを見てから、「SSSのやり方と学校英語との関係のどこに詐術があるのだろう?」と、一週間ほど頭の隅から離れず、論点を絞り込もうと、けっこう時間をかけて考えていたのが、肩透かしをくった感じで、ボーとしてしまいました。反応が遅くなり申し訳ありません。
yksiですが、フィンランド語で数字の1です。もっとも近い音は「いくし」です。ただし、yの音は、ドイツ語のue( u ウムラウト)に近く、口先をとんがらせて「う」の形を作ったうえで、「い」と発音します。また、「し」は、shiでなく、siの音です。
私は、高専で英文多読の授業を担当し始めてから今年度で3年目になります。実際に、英語に強い苦手意識を持っていた学生諸君が、英語になじんでいく姿を目の当たりにして、SSSのやり方(その実践)の良さを実感しています。
高専は学校創立40年を越えますが、その間、英語教育についても多額の投資が行なわれ、先進的なLL教室の設置、外国人講師による英会話授業の導入、先進的なe-Learning設備の設置と、行なわれてきました。しかしながら、平均的な高専生の英語に対する苦手意識は変わることなく(どちらかというと年々少しずつ深刻化していた)、全年代の卒業生から「英語ができない」との嘆きの声が寄せられていたのです。
個人的には、高専卒以外の方との英語のできなさの差は、たいして大きいとは思っていません。大学受験を経験した方の英語も、使えないという点ではたいして変わらず、高専卒も卒業後の個人の工夫(英語学習)で十分補えると思っていますが、卒業生は実効の上がる英語学習法を見出せず、早期に諦めてしまっているようです。
それが、英文多読導入後2〜3年で、顕著に改善されつつあります。少なくとも、多読導入後の卒業生は、「高専卒だから英語は苦手なんですよ」と言う必要はなくなると思います。また、有益な英語学習法を知るという意味でも、在学時代に英文多読を経験することの意味は大きいと思っています。
現在も、この方法をブラッシュアップして、学校教育の場で普通の学生さんが英語を無理なく学べる方法、として確立して行きたいと思いますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
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