SSS コラム  身の丈にあった英語の発信を 

[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/24(22:37)]

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649. SSS コラム  身の丈にあった英語の発信を 

お名前: 古川@SSS
投稿日: 2005/9/15(15:50)

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多読通信に下記のコラムを投稿しました。
いろいろ、ご意見を個人的にもらっています。
ですので、掲示板にも投稿することにしました。
感想・意見・反論など、ある方、ぜひお寄せ下さい。

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【4】SSS コラム  身の丈にあった英語の発信を        (古川)
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 今日、東京近郊のT市で行われた公立中学生の英語スピーチコンテストに招
待されていってきました。中学2・3年生が、原稿を見ずに、400語程度の
英文を5〜6分でスピーチするというものです。
 いま、公立中学校の英語は、内容が削減されて、語彙も1000語程度になった
と聞いていたので、非常に平易な英語で話すコンテストなのかと想像していた
のですが、実際には、語彙も豊富で、一文も20語を越えるような長いものが
多く、かなり高度な英語でスピーチしていてとてもびっくりしました。
 先生方に聞いたところ、生徒の原案をもとに、外国人の英語の先生が原稿を
書き、生徒達は、夏休み前から、その先生が吹き込んだテープをお手本に、暗
記するまで復唱する練習をしているとのことで、思わず納得しました。
 審査も、内容より、英語の発音やプレゼンテーションの態度に重きをおいて
いるようでした。
 でも、スピーチの英文が「高度」すぎて、おそらく、参加者同士は、他人の
発表内容を聞いても理解できなかったことでしょう。
 日本の英語教育の現場では、読解でもスピーチでも、「背伸び」しすぎだと
思います。一文が、5語や6語の短文の連続でも、言いたいことが伝われば中
学段階では、(大人でも)十分ではないでしょうか。「立派な」スピーチでな
くても、つたない言葉でも、一部、日本語が混じっても、内容があれば、人を
感動させることができると思うからです。
 「立派な」英語を書いたり、きれいな発音で話したりすることは、確かにか
っこいいし、英語のプロになる人には必要なことだけど、僕たち、普通の人達
は、「立派な英語」より、拙くても、即興で書ける英語、即興で話せる英語を
身に着けることがまず大切だと思うのです。
 学校のスピーチコンテストも、、聞いている友達がその場で理解でき、生徒
がアドリブで変更できるようなもっと平易な英語でスピーチをするようにした
ら、発音や形式より中身の面白さを重視する審査にしたら、もっと、多くの生
徒が気軽に参加でき、他校の生徒同士の交流も深まり、より有意義なイベント
になるのではないかと思いました。


▼返答


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