Re: 1ヶ月経過のご報告と質問

[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/6/29(08:54)]

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585. Re: 1ヶ月経過のご報告と質問

お名前: メイ
投稿日: 2005/7/1(11:27)

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針魚さん、こんにちは。

メイといいます。大学で多読の授業をやっています。
私もはじめは、当時の学科長に無理を言って、選択・半期の授業を
入れさせてもらうところからスタートしました。
本もなかったので、13人で恐る恐る始めたことを思い出します。

まずは、順調なスタートでよかったですね。
実践してみようという方が増えて、うれしいです!

〉九州の短大で多読サークルをはじめて
〉1ヶ月が経過しました。

〉現段階でいちばん読んでいる学生は、総語数3万語を
〉越えたというところです。
〉ORTシリーズ(いちばん人気!)からはじめて
〉現在はGR(OBW、MMR、CERなど)のYL2.0あたりを読みはじめています。

1ヶ月でYL2.0というのは、かなり早いペースですね。
みなさんの意欲が高く、実力もかなりありそうな感じです。

ただ、様子をよく見て、無理に読んでいないか、時間がかかりすぎて
いないかに気をつけるのが、お勧めです。

私のところで、昨年、10ヶ月間で100万語を達成した人(初めてのことで、
本当にうれしかったです!)が、最後の方でやっとYL2くらいでしたから、
かなりゆっくりめかもしれません。
もう少し、上のレベルに導入することも考えるべきだったかもしれない、と
いう反省はあるのですが、まったく無理をしていないので、その後も
気持良く続き、このまま何百万語でも読んでいけそうな予感があります。

もし予算が許せば、易しいレベルの本を加えてたっぷり読ませてあげると
その後の息切れが少ないような気がします。目先が変わって、読む意欲も
続きやすいです。

〉多読の3原則を伝え、少し理論を説明し
〉(comprehensive inputの必要性を強調)
〉あとは読書手帳を各々つけてもらうという指導ですが
〉これまでのところは順調だといえると思います。
〉(読むことがどちらかというと苦手だという学生も
〉絵が手がかりになるし、これなら読めるよ!と
〉読み進めている姿は、ちょっと感動ものですね)

ええ、よくわかります。
私も英語嫌いの学生が本を読んでくれるかととても心配しましたが、
し〜んと本を読んでいるのを見て、感動しました。

〉ただ、最初は学生が読むことに集中し、しーんとなっていた研究室も
〉最近、少しおしゃべりが先行しがちです・・・。
〉「おしゃべり」をまったく禁じてはいないというのが問題なのでしょうか?
〉本についての意見交換「これ面白かったよ〜」などが
〉読んですぐ、その場でなされるのは好ましいと思っていたので
〉おしゃべり全面禁止というふうにはしていないのです。

〉授業ではないし、強要して読ませるというふうにもしたくないので
〉(自分のペースで、すらすら読みしてね、と念をおしています)
〉いったいどの程度まで「静かにしなさい」と指導するべきか
〉悩みはじめています。

〉ほかに多読指導をされている先生方、どう思われますでしょうか?
〉やはり完全にしーんとなった状態を作るべきでしょうか?

私のところでは、し〜んという時間もありますが、おしゃべりもそれなりに
しています。
おもしろい本を読んだり、絵がかわいかったりすると、つい、友達に
話したくなる気持はよくわかるので、時には私も入れてもらったり
しています。そして、「これ、おもしろそうですよ」とみんなに紹介する
こともあります。

ただ、読書と関係ないことで、盛り上がりそうなときは、注意します。
一番、はじめの授業のときに、「特に義務も規則もありませんが、
人の読書を妨げるほどうるさい人は出ていってもらいます」と
それだけを厳しく言ってあるので、軽く「静かにね」と言う程度で
すんでいます。

この辺は、クラスの雰囲気によって一概にはいえないところがあるかも
しれません。
学生が大人だと、ほとんど何も言わなくてもすむでしょうし、精神的に
幼いとかなり細かい注意が必要かもしれません。

でも、基本的には「楽しいクラスの雰囲気」が一番大切なので、なるべく
注意は少なめに、「ここ」というところだけにしたいですね。
楽しい雰囲気ができると、関係ないおしゃべりも少なくなるように
思います。

日ごろ、ちょっと感じたことを書いてみました。
また、様子を聞かせてください。

メイ


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