[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/26(04:42)]
------------------------------
酒井先生、お返事ありがとうございます!
あきっぽくて、さまざまな英語の勉強法や指導法に手を出しては挫折したり、放り投げたりしてきた私が、こんなにも自分自身でも楽しみながら、伝道してるとからかわれるほどせっせと生徒や同僚にすすめ、全校に広げようとしているなんて、とても不思議な気がしています。
9月に酒井先生のお話を聴けた、あの出会い(と勝手に言ってしまいますが・・)がなければ、今の私は絶対になかったと思うと、本当に入院中の娘の付き添いを抜け出して聞きにいってよかった?!です。本当に「出会い」って大切ですね。
『教室で読む英語100万語』の中で、一番腑に落ちたのが酒井先生の書かれていた「語りの力」のくだりで、本というのが「1つの世界を作って」いて、「その世界を語るのに使われる単語は『単語』ではなく、『世界のひとかけら』なのです。その世界の中で、また物語の中で必然的にそこにあるべき『ひとかけら』」という、「世界のひとかけら」説?に、「おおっ!!これだー!!」と・・・街頭で交通安全指導をしながら読んでいたんですけど、近くに人がいなかったのでホントに叫んじゃいました。
なぜ、多読で読んでいる英語は教科書や受験英語や問題集と違って、自分の中にしみこんでくるのか、何回も出会ううちに自分自身の中に血となり肉となってくる(ちょっと大げさですが・・)のか、私自身とても不思議だったのですが、「世界のひとかけら」説のおかげで、消化不良が解消された気がしています。
考えてみれば、母語は日々の生活の中で、生きている世界の中で体得していくわけですが、やさしい英語で、英語圏向けの子どもたちに向けて語られている本の中でも非英語圏に暮らす私たちはそれが追体験でき、しかも日本語という母語、すでに構築された言語体系やそれまでの生活経験があるからこそ、短時間でそのことが可能になるというわけなのですね。なるほど、と思いました。とても味わい深い文章で、あの部分何回も読んで、ますます酒井先生のファンになってしまいました。
それ以来、本を手に取ると、この中に「1つの世界がある」とふと思うことがあって、ロマンチックな、すてきな、わくわくするような、気持ちがわいてきます。
「本」はもともと好きなのですが、そんな「1つの世界」がきちんと描かれている本とたくさん出会いたいし、子どもたちにも手渡していきたいなと思っています。
本当にありがとうございました。また報告ができるといいなと思っています。それでは。
▲返答元
▼返答