[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/26(04:37)]
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お名前: yksi
投稿日: 2005/5/22(20:23)
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えすてる さん yksiです
新年度の報告ありがとうございました。
〉 昨年度末までに図書館にORT2セットとLLL1セットを入れてもらって、4月後半から2年生全クラスと3年生の選択クラスで多読を始めました。英語科職員は常勤4名と非常勤1名なのですが、常勤の教諭は全員が多読の授業を最低週1時間は持つようになりました。理解してくれて、協力してくれる同僚に感謝です!!
この部分が特にすばらしいと思いました。多読導入に最も抵抗感があるのは、「英語教員ではないか」と勘違いするような話しをよく聞く中で、週1回のクラス担当に全員が賛同してくれるとは、なんと頭の柔らかい方々なのでしょう。
〉 始める前に一通り生徒に対して説明はしてあるのですが、人数が多いのと、中だるみになりがちな「2年生」ということで、本人たちがちゃんと効果を実感できるほど量を読めるのか、ちょっと不安です。でも楽しいと感じている子たちはどのクラスにも確実にいて、放課後もせっせと本を借りに来て、4月1ヶ月で60冊も(ORTですが・・)借りる子が3人いました。その反面、読めない子、本というものをまったく受け付けない子、集中できなかったり楽しめない子も確実にいて、これからどんな風にすすめていったらいいかなあと思案中です。
毎週1回で1年継続できれば、かなりの生徒さんが多読の効果を実感できるのでないかと思います。多読2年目以降は、もっと楽しみですけど。
豊富な(多種多様な)本を準備すると、興味を示す生徒さんが増えるのではないかと思います。自分自身、ノンフィクションが苦手で、趣味として読むのは、ほとんど全てフィクション(ほとんどが子ども向けのファンタジー)です。使い方が難しいけれど、疲れた人には、マンガが効くようです。
〉 多読開始後、2〜3回の授業を使って、初めて受け持った2クラスの生徒一人ずつ呼んで記録用紙を見ながら、「英語は好きか嫌いか、得意か苦手か」「英語で書いてあることを音にできるか」「本は好きか」などについて、聞き取り調査のようなことをしながら、「文法ができないとかテストの点が取れないことは気にしなくていいよ」「訳せない方が多読には、いいよ」「得意じゃなくてもだいじょうぶ!」「だいたい話がわかって楽しめればいいよ」「この調子で」と苦手意識が少しでもなくなるよう、話してみました。英語が嫌いと躊躇なく言う生徒が大多数という今の状況が、多読を通じて少しでも変わりました!という報告が1年後くらいにできるといいなと思っています。大変な道のりのような気がしていますが。
英語が嫌いな生徒さんも、嫌いなのはクイズのような英語の試験とそこで点を稼がなくてはならない試験勉強ではないのでしょうか?多読で「本当は英語が嫌いなわけではなかった」という生徒さんが出てくることを期待しています。
〉 図書館の司書の方にも、本の整理やディスプレイの仕方を教えてもらったり、5〜6人のグループに分けてソファのコーナー(図書館に一角にあります)に呼んでAETや教員が読み聞かせをしたら?とかいろいろアドバイスももらっています。いろいろな仕掛けや工夫がうまくいったら、報告しますね。
多読は、図書館の活性化にも大変効果がありますよね。
次回のご報告を楽しみにしております。
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