[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/23(22:50)]
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お名前: メイ
投稿日: 2004/10/30(13:55)
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kurimaruさん、はじめまして。 みなさん、こんにちは。メイです。 kurimaruさんの生き生きした報告、いつも楽しみに読ませていただいて います。 〉 先日、酒井先生にもご相談した内容です。Oレベルの後半でもORTは絵がたくさんあって生徒たちにも好評ですが、オクスフォードブックワームのレベル1になると文が多くなって挫折する生徒が多いような気がしています。何か他にもレベル1前後で読みやすい本はないでしょうか? OBW1はどこの教室でも常に問題になる壁のひとつですね。 私のところ(大学)でも、半期の授業では、ここを越える人が ほんの少ししかいません。 今年は通年なので楽しみにしているのですが、時間割がどの日も5コマと 非常に過密で、学生は疲れ気味・・・ 授業も後期は10回しかできず、 これがひびくのでは、と懸念しています。 数は少ないですが、OBW1を越えた例をみると、千差万別(というほど 数がないので、五差十別くらい)です。 #ごく順当にときどき、絵本を混ぜつつ、GRの階段を上っていく タイプ 30% #全般的にGRは嫌い、OBWは黒い表紙がいや→GRへ、という タイプ 20% たいていは絵本が好きなので、(でも絵の好みがうるさい) 気がすむまで、好みの絵本を読んでもらいます。 こういう人は、好きなタイプのものが見つかるとドンドン進める ことも多いので、とりあえず、かわいいとか、おいしそうとかいう 「不純な動機で読んでいいのよ。」と言っておきます。 そして、ときどき、ちょっとGRも薦めてみるくらい。 OBWの黒表紙が嫌いな人は、マンガものがきっかけで、アレルギー が消えることが多いです。 いくつか読んで抵抗感が消えると、GRと絵本を半々に読んでいく ようになりました。 #GRは字が小さいし、絵本は口語的で読めないし、 というタイプ 40% 薄くてやさしいものを特にたくさん、薦めています。 Houghton Mifflin Leveled Reader, Welcome Booksは とても役立ってくれています。 それから、昔話や有名な童話は、内容を知っているので、読みやすい ようです。Oxford Classic TalesやPenguin Young Readersは その目的にはぴったりです。 この人たちも、今のところ、GRと絵本を半々に読んでいます。 ぜいたくなことを言えば、絵本+テープが利用できると理想的です。 音の楽しさにひきずられ、テープの速さで絵本を読んでいくので、 読めなかったはずのICRがわかったという人が、数人いるのです。 #何をどうやっても、GRは読まなかった人 10% 一昨年の例ですが、もうひたすら、本人につきあって、好みの絵本を 探しました。このころは、学校に本が少なく、苦労したことを思い 出します。 けっきょく、さんざん絵本を読み、幸い、Henry & Mudgeを気に入って 次々読み、ごくたまには、PGRを読みましたが、 伝記(Troll・・・現在、絶版になったらしいです。良いシリーズ だったのに)を読み、Cobble Street Cousinsを読み、という 経過でした。 最後に、Sarah, Plain and Tallを読んだので、多分、OBW-1くらいの 力はあるのでは、ないかという推定での通過です。 こんな具合なので、本がたくさんあると、かなり「不純な動機」にも対応が でき、教える方はずいぶん楽になります。 でも、たいていは限られた予算ですから、その中でやりくりするとなると、 やはりお薦めしたいのは、(他の方と重なりますが) Longman Literacy Land Macillan Guided ReadersとNew Wave Readers Oxford Young Readers(本が高いのが難)とOxford Classic Talesの できれば両方、無理ならどちらか Cynthia RylantのHenry & MudgeとPoppleton(Henry & Mudgeの方が 読みやすいという人が多かったです) といったところです。 あとは、予算があれば、Houghton & Mifflin Leveled Readersや Welcome Books(Rookie Readersより読みやすいという人がやや多い)が 加えられたら、なお良いでしょうし、Scholasticの絵本+テープが加え られればもっといいでしょう。 でも、それぞれ事情もあり、簡単にはいかないですよね。 そこは気長に、毎年少しずつ増やして良い Libraryに育てていこうと思えば、それはそれで楽しいものです。 それで、その間に学生も育ち、教師も育ち、Libraryも育つ・・・なんてね。 今年は幸い、何人かがかなり読めてきて、初めて50万語を越えた人が出てきました。 この人は毎日のように借りに来ていて、もう他の友達の本の 相談に乗ってくれたりするようになりました。 私の方はずっと前に読んで、もう忘れているものも多いのに、彼女は まだ新鮮な感想を持っているので、「○○ちゃんに聞いてみて」という ことも多く、もう立派なタドキストです。 私のところは、教師は別にして、とりあえず学生とLibraryは育ってきました、というレス+報告です。 多少、参考になるところがあれば、うれしいです。 メイ
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