Re: 多読初心者の私が言うのも何なんですが・・・

[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/25(05:43)]

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324. Re: 多読初心者の私が言うのも何なんですが・・・

お名前: Sakiyuka
投稿日: 2004/6/6(23:36)

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びょんさん、初めまして。
Sakiyuka@大分です。
児童英語講師をしております。中学生も見ていますが・・・。

〉家庭教師や塾講師で英語の指導をする場合、やはり従来式の『訳読式』で指導しなければならないのでしょうか・・・

どこかの塾や家庭教師派遣会社に所属していらっしゃれば、やはりなかなか多読を実行するのは難しいでしょうね。マニュアルもあるだろうし、結果がすぐに出ないとだめでしょうし・・・。

〉多読を始めて以来、どうも従来式の英語教育に疑問を持ってしまって・・・
〉せっかく指導するのだから、一時しのぎの勉強よりも、今後役に立つ指導をしていきたいし・・・

早く結果が欲しいのは、先生や親、塾の経営者であって、生徒はやはり楽しい(=わかる)授業が欲しいのだと思います。語学(いや、全教科かも・・・)を「点数」だけで計るのは、おかしいと思いますね。
事実、私の中学生の生徒は、学校のテストはちんぷんかんぷんなようですが、「英語の本を読む」ことが大好きなんです。「今日は本読む時間ある?」と聞いてくるほどなんです。それで、英語だけで読んでいるとすらすら読めるのに、文法や日本語訳が入ってくると、お手上げといった状態です。
正直、私も教えていてつまらないな〜って思っています。教科書の内容があまりにも「日本臭い」からです(笑)。誰もこんなこと英語で話さないよ・・・ってな感じです。

以前、32カ国の15歳に行った調査があり、読解力1位はフィンランドだったそうですが、図書館で少なくとも月1回本を借りる生徒の割合は、平均26%に対し、フィンランドでは44%だったそうです。ちなみに日本は19%!
「趣味で読書をしない」生徒の割合は、日本は53%(平均は31%)で最高だったとも・・・。
で、そのフィンランドなんですが、各地にコンビニのような小さな図書館があって、子どもたちは放課後を図書館で過ごすことが多いんですって。
日本と並び、トップクラスの成績だそうですが、受験産業やドリル学習が盛んな日本とは違い、読書量で成果をあげているという見方が強いそうです。
それに、日本のような「習熟度別授業」なんて採用していないし、「早期選別の実施」は、成績が平均以下の国で多いらしいです。
ここまでの話も興味深かったのですが、一番「へ〜」と思ったのは、フィンランドでも学力テストは実施されているのですが、「結果を公表していない」ということです。全体の平均点とその学校の点数が学校ごとに通知されるだけだで、年度ごとの変化を知り、自分の学校の改善に生かせばよいのだからそれで十分という考えなのだとか・・・。それに、各学校間で差があれば、教員の配置など「行政」に責任があるのだから、その改善に学力テストのデータを生かすべきだ、学校同士で勝った、負けたを競うのは無意味だ・・・と、東大教授がまとめていました。全くその通りだと思います。

・・・とまあ、話が長くなりました。スミマセン。
そんなフィンランドに行ってみたい今日この頃です(笑)。

やはり、読書というのは大切であるとうことがわかっているわけですから、この多読で、英語はもちろんのこと、日本語の本を思春期の若者がどんどん読んでくれるようになってくれると、私は信じています。だって、ここまで英語の本を読んだら、それこそ日本と英語圏の国との違いを感じざるを得ないと思うのです。そして、日本のこともやっぱ知らなきゃ・・・って気になると思うのです。

多読って、日本人を救ってくれるありがた〜いものだと私は思っていて、酒井先生はそれを世に発信してくれたわけで・・・じゃあ、教えたり、子どもを育てたりしている私たちがそのことを知ったんだから、その布教活動をしていかなくてどうするのって感じですよね。
私たちが周りから、すごい勢いで攻めていけば、いつかは絶対に英語教育も変わってくるでしょう。
びょんさん、お互い前を向いていきましょう〜!!

・・・ってなんだか初めてなのに、飛ばしてしまってすみません。
以後、よろしくお願い致します。


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