多くの教師に働きかけたい

[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/24(20:32)]

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171. 多くの教師に働きかけたい

お名前: KYO
投稿日: 2004/2/23(10:43)

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ちょっと付け加えです。

私が最初の発言で書いた以下の部分、

  「SSS多読ではなく従来型の授業で教えている教師で、ある種「熱心」な人ほど多読が受け入れにくい面があるのではないかという気がするのです」

ここに皆さんのご意見が集中してしまったようで、私としてはむしろこういう先生たちに多読のよさを気づいてもらう方法はないか?そのための具体的なやり方を伺いたかったのでした。

何を持って熱心かについては、多読を進めている教師の中でも異論があるだろうと思って、"ある種「熱心」" "〜な面があるのではないか"と相当気をつけて書いたつもりだったのですが、どうもうまく伝えられなかったようです。

  「それなりの効果」に満足されている先生は、多読をやろうとまず思わないでしょうね。(古川さん)

   私は熱心な教師で、「それなりの効果」に満足しているような人に出会ったことはありません。(coominさん)

   自分が主役であり続けたいという先生は、そういう役割を演じることに不満を感じられるかもしれません。(マリコさん)

お三人のご意見だと、こういう先生たちは説得はできない、説得が非常に難しいと思っていらっしゃるのかなと感じました。

でも自分の現在の授業に「満足」されている先生たちにも(その満足が自己満足だというご指摘があり、確かにそうだと思うところも多々あるのですが)そういう先生たちにも私は多読のよさを知っていただきたいと思います。そのためのよい方法、まず興味を持って、もっと多読について知りたいと思ってもらえるような方策を私は考え続けます。こういう先生たちが多読を進める側に回ってくだされば、とても力強い味方になると思うからです。

それには、やはり言葉による説得ではなく、実際の授業を見学をしてもらうこと、学習者が一心に読んでいる様子を見てもらい学習者から直接話を聞くこと、学習者の人たちの読めるようになったという喜びの声をこの掲示板で読んでもらうこと、こういったことが一番いいのではないかと私は思います。

「あなたのやり方ではダメだ」という言い方は、相手の心を閉ざしてしまうので私は避けたいです。私自身が多読のよさを十分に認めるまでには、心の中でかなりの紆余曲折があって「自分がこれまでいいと思ってやってきたことではダメだったのか!」という自己否定を経るのは結構シンドイものがありました。自分の内側からではなく、外からその否定を受けてしまっては反発や反感しか生まれないように思うからです。

SSS多読は、従来の方法と大きく違っていて、それだけに最初は多くの教師が違和感をいだきがちなのだと思います。それは逆の面から考えれば、SSS多読が非常にエポックメーキングな学習法であることの反映でもあるのでしょう。これまでSSS多読を広めていらっしゃった酒井先生、古川さん、マリコさんのご苦労は並大抵ではなかったと思います。私はその大変さを知らないから、能天気なことが言えるのかもしれませんね。

でもこの掲示板を読んで人の中には、多読に興味を感じるが、まだ導入までは考えていない先生方や、あるいはやりたくても客観的な条件に阻まれ従来の授業方式を続けていらっしゃる先生たちもいらっしゃるでしょう。(私が多読と従来型の授業の折り合いをどうつけているかという点で他の方の意見を聞きたかったのはそれに関連してだったのです)そういう人たちが掲示板を読まれたときのことが私はちょっと気になるのです。

多読が広まればそういう方たちの参加も当然増えるだろうし、長期的にはそういう先生たちにも多読を授業に取り入れてもらえればと願っています。SSS多読のよさをわかってもらうには時間がかかることを覚悟して、長い目でみようと思っています。


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