[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/24(22:40)]
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みなさん、どうもレスをありがとうございます。
二つを並べて書いたのがそもそもよくなかったようです。
書いた後しばらくして自分でも気づいていたのですが、
私が置かれている状況は、多くの英語教師の方々とは違っていたのですね。
私が英語を教えているのはカリキュラムの中に
さまざまな英語の科目があるような語学系の学校だということです。
ですから自分が担当する英語科目にはそれぞれ個別の細分化された目標があります。
細分化された目標自体をどれぐらいクリアしたかという観点にたてば、
目標達成がよくなされたという判断ができるわけです。
また、全体として入学当初から卒業するまでの間に学生たちの英語力は少なくとも一定度は伸びるのです。
私の勤務校ならTOEICスコアでいえば大半の学生は200点ぐらいはアップしていると思います。
私自身は語学専門の学校としてはもっと伸びてほしいと思っていますが、
あまりできないレベルの学生でも英語力がまったく伸びない、
英語ができないままという訳ではありません。
それに対して多くの英語教師の方々は、他の科目が多く並んでいる中にあまり再分化されていない
総合的な目標を持った「英語」という科目がある場で教えていらっしゃいます。
大半の方々の状況だと、英語がなかなかできるようにならない、
できる子とできない子の学力差が激しいといった悩みもより切実なはずです。
従来型の授業と決別して多読を授業方法として選択されるという形になるわけです。
こう考えると私が伺いたかった従来型の授業と多読授業との折合いをどうするか
という問題はまず多くの人には生じないですね。
ある種「熱心な」教師はほど多読指導を受け入れにくい面があるという点に関しては
そういう人を言葉で説得するのはかなり難しそうだと思いました。
相手のやっている授業に対して「効果があっても一時的」「学力差が解消できない」と言ったら、
これは相当な反発をくらいますよね。話を聞いてもらえなくなります。
こういう方々については
うまく誘って多読授業を見学する機会を作ることが一番いいように思います。
私の周囲には、ある種「熱心な」教師はわりに多数存在しますので
(いくつかの語学系の学校に勤務していますので普通の学校より語学教師にはたくさん会います)
私一人でも導入に踏み切って効果を見せられれば、普通の学校より
波及的な影響が大きい、その点は期待できると思います。
ある学校では正式な多読の授業はしていないものの、個別にやり始めた学生が数人いて、
図書館のGraded Readers の貸し出しがかなり増えています。
"ある学生が200万語を読みました。その学生が今『風とともに去りぬ』に挑戦しています"
と話すとそれはすごい!という反応がかえってきて、正式導入前でも
「多読はよさそうだ」という印象は与えられていると思います。
4月から正式導入すれば、もっと影響が与えられる可能性があるわけで
何だか楽しみになってきました。
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