名言。多読の効果の違いもここにある?

[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/24(04:44)]

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1140. 名言。多読の効果の違いもここにある?

お名前: 杏樹
投稿日: 2007/3/18(20:54)

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こんにちはー。

猫さん、これ名言です。

〉日本の英語教育は、英語で書かれたものを和訳をさせ、
〉日本語で理解させるための教育であって、
〉英語を英語のまま理解させる教育ではない、
〉だから英語の理解を阻害するのだと思います。

酒井先生は多読が効果があるという人とそうでない人がいるのはなぜか…と言っていましたが、ここにも原因があるんではないでしょうか。

「日本語で理解させる」教育をそのまま受けてきた人は、語学の勉強はそういうものだと思ってしまいます。それでJulieさんやひまわりさんのように「訳語」に悩んだり、たかぽんのように「構文分析」に悩むことになります。
そういう人が、習ってきたことを洗い流すのに多読は効果があります。
多読はまさに英語を「英語のまま」理解するようになる方法です。「日本語として理解」→「英語のまま理解」に変換できたら「効果があった」と感じることになります。

しかし自分なりの勉強で「英語のまま」の理解に達する人もいるでしょう。そうしたら「英語のまま理解」するのに変換する必要はありません。すると「英語のまま理解する」実感が「日本語で理解」していた人よりも変化の度合いが少なくなり、「効果」として実感が薄くなります。

また、日本の英語教育では「日本語として理解させる」方法が横行しているため、日本で「語学教育」というと、どうしてもこの方式が「正しい」と思われがちです。多読はそうではなくて「英語のまま理解」する方法なので、従来型の語学教育に固執している人には理解してもらいにくい面があるかもしれません。
ですから、今までの語学教育を洗い流すためには、学習方法に対する考え方の転換が必要です。その転換が出来て、納得した人には効果があると感じられ、意識が転換できなかった人には「効果」と思ってもらえないのかもしれません。TOEICでどれだけ点が上がるか、そういう「効果」しか目が行かなかったり。

で、酒井先生は従来型の学習方法には厳しい姿勢を取っていますが、それは「日本語による理解」を洗い流すのには必要なことです。
しかし「英語のままの理解」に達した人には、そういう人向けの「勉強方法」もあるのではないかと思います。
辞書は英英辞典を使う、ボキャビルも英語でやる、文法も英語の本でやる。
これだと「英語のまま理解する」ことを妨げません。
ですから、「勉強」がしたい人には、まず多読で何百万語か読んで、「英語のまま理解」できるようになってから、「英語による」勉強方法を薦めるのがいいと思います。

とにかく「日本語で理解する」教育と、「英語のままわかる」ことにはふか〜い、ふか〜い溝、高〜い高〜い壁があることを認識しないといけませんね。


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