Re: 古川さんに質問です。

[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/24(07:10)]

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[汗] 1082. Re: 古川さんに質問です。

お名前: 酒井@快読100万語!
投稿日: 2007/3/12(13:49)

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ほとんど水掛け論になりますね・・・

〉"酒井@快読100万語!"さん こんにちは!

〉〉これは何度も言ったことだけれども、
〉〉ぼくは多読が「最強の英語学習法、」だとは思っていません。
〉〉(グーグルで「多読」をキーワードにして検索すると、
〉〉 「最強の英語勉強法」と書いてある、SSSのページ上には 
〉〉 見つかりませんが・・・)
〉〉これまでの学習法よりもよい「可能性はある」と思っています。
〉〉けれども断言するには、まだまだやるべきことはあります。
〉〉それに、「最強」というのは「ほかのすべての勉強法」を
〉〉試していないと言えないと思いますが・・・
〉〉古川さんは非常に思い切りの良い方で、どんどん「断言」なさるけれども、
〉〉ぼくはそれはできないのです。そこがちがいの一つですね。

〉 私はそんなことを断言したことは一度もありません。

グーグルで「多読」をキーワードに検索すると最初に
SSSのサイトが出てきて、サイトの説明のところに
「最強の勉強法」
と書いてあるので、断言していると思ったのですが?

〉 むしろ、酒井先生の方が、「多読の量がすべてを解決する」と
〉 断言されているような(笑)

はい、その通りです。それは母語の獲得がそうだからです。
(ただし、「多読の量」ではなくて単に「量」ですね。多聴もあるので)

それが外国語でも可能かもしれない! というのが、
多読を、そして「こども式」を、思いついた理由ですね。
おとながこどものように吸収し獲得していく道を探るというのは、
まさに「量がすべてを解決する」をもとにしていますね。
こどもでは実際にその道を指し示す例が出てきていますねから。

〉 私は、多読は、外国語習得の「必要条件」と思っています。
〉 しかし、「十分条件」といったことは一度もありません。

〉 なお、「語学については、100%の正確さにこだわならない
〉 ことが効率的な学習法だ」ということならいっています。

〉〉そこを疑ってみよう、というのが「こども式」なのですね。
〉〉こういう風に整理してみると、古川さんが「こども式」に反対だと
〉〉おっしゃった理由もよくわかりますね。

〉 私は、「こども式」に反対だといったことは一度もないです。
〉 酒井先生の「こども式」に全面的には賛成できないといっただけですよ。
〉 全部に賛成でなければ、「反対」ととられるのは、いかがなものでしょうか?
〉 あくまで、部分否定で、全面否定ではありません。  

うーん、全面否定と受け取っていいメールをもらいましたが・・・
つまり、古川さんと共著(になるはずだった)雑誌記事の内容について、
「こども式」サイトの紹介があるので、共著を降りるとおっしゃいました。
別にどのページあるいは、どの主張に反対ということはおっしゃらずに、
ただ「こども式のサイトの紹介は困る」ということでした。

〉〉けれども、
〉〉「いままでの常識が間違っているかもしれないから確かめてみよう」
〉〉という試みを否定する必要はないのではないか・・・
〉 
〉 ですので、「試み」を否定してもいません。 

全面否定だとぼくは受け取っているので・・・

〉〉そこで、最後に古川さんとも論争をしなければならないので、
〉〉質問をしておきます。

〉〉ぼくが有効性を確かめようとしている「文法」と古川さんのいう「文法」が
〉〉ちがっては意味がないので・・・

〉〉古川さんのいう「文法」とはどんなものですか?
〉 
〉 これは、難しい質問ですね。酒井先生は、文法の専門家だし、
〉 こちらはまったくの素人ですから。

〉 でも、簡単な範囲でお答えしますね。

〉 
〉(1)知っていると役に立つことのある規則ですね。
〉  例えば、
〉 cut, but, butter, putter
〉 などとあれば、(発音記号が面倒なのでカナできますが)
〉    u は ア とよむことの方が多い 
〉  というようなものです。
〉   Put とかもちろん、例外はあるけれど、
〉  読み方を知らない場合には、
〉   (1) ルールどおりに発音する方が通じる確率が高い
〉  というものです。
〉  もちろん、ア と読んで通じなからったら ウと読んでみる
〉  という知識も文法にはいります。

〉  一番役にたつルールは、"語順”だと思います。
〉    I like Floppy. は Floppy が僕を好きなんじゃなくて、
〉  僕がフロッピーを好きと解釈するべき というようなことです。  

〉(2)交換可能であるもの
〉  例えば
〉   push open the door
〉 という表現があれば、
〉   pull opne the door
〉 といっても多分だいじょうぶだろう という知識でしょうか

〉(3)言葉のイメージ
〉   falling leaves なら 落ちつつある葉っぱ だけど
〉   fallen leaves はら 落ちている葉っぱ というイメージ

〉(4)あとは連語のルール ですね・
〉  これは、語彙といってもよいでしょうけど。
[url:http://kkitao.e-learning-server.com/javaS/radio/grammar1/0.htm]]
〉で問われているものです。
〉  英語で black and white は自然だけど white and black は不自然
〉  というようなものも含まれます。

〉私は語学の専門家ではなく、「ユーザーの立場」なので、ようするに
〉正確に読んだり、相手に伝わるように話したり書いたりするのに役に立つ知識
〉全般を「文法」といっています。

実に良い点を衝いていると思いますね!
「快読100万語」のあとがきを読んでください。
ぼくが、多読で身につくかどうか今後確かめたいと書いている項目に
よく似ています。

けれども、そうした「文法」を(日本の文法書であれ、
英語の文法書であれ)「教える」ことができるものだろうか?
多聴多読で知らないうちに身につける方が「効率的な」場合も
あるのではないか?
多聴多読でしか身につかない「文法項目」もあるのではないか?
もっといえば、古川さんが挙げているような「項目」や、もっと
根本的な「項目」ほど、多聴多読でしか身につかないのではないか?

〉議論の過熱をさけるために、返答は1日に1回にさせてくださいね。
〉あと、必ずしも、当日あるいは翌日に返答できないこともありますが、
〉ご容赦ください。 

?マークのまま研究していこうというのが、ぼくの道、
「手っ取り早く文法を教えよう」というのが古川さんの道、
ということで、この議論は終わりにしましょう。
古川さんとぼくの違いは十分はっきりしたのではないだろうか?

ここをもっと聞きたいという方からの質問は受け付けますよ!
古川さんとぼくが別々の道を行くというのはこの掲示板にとっては
大事件かもしれません。そうだとしたら、みなさんにちゃんと説明するのが
古川さんとぼくの役目だと思われます。

なお、近いうちにそれに関連したぼくの「日本多読学会退会」について、
「こども式」のサイト(ブログか?)でも補足説明をします。


▲返答元

▼返答


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