[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/24(12:53)]
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お名前: yksi
投稿日: 2007/3/4(11:03)
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Oh!Mah!Ah!さん、古川さん おはようございます。
新聞記事というのは、細部が省略され、目立つところが強調されてしまう傾向がありますので、少し補足させてください。
TOEIC900点越えは、東京高専の学生さんですから分りませんが、豊田高専の状況は、
1)多読授業を3年間(週45分×30週×3年)受講した学生が84人(4、5年生と専攻科1、2年生:大学1〜4年と同世代に在学で、英語圏への留学経験者10人は除外)で、TOEIC(H18年度自己ベスト)平均点が440点
この得点は、3年前(H15年度)の専攻科学生の平均点から100点upです。
累積読書語数は40+α万語(中央値:現在、集計中)で、レベル2のGRくらいを読んでます。
でも、一番大きい変化は「英語への苦手意識が消えつつある」ことです。
以前の学生は、英語と聞いただけで逃げ回っていましたが、最近は、
難しい英語は、まだ読めん、でも、やさしい英語なら読める
さぼっていると読めんけど、読めば自分もできるようになる
という(普通の)雰囲気になってきたのです。多読に感謝です。
2)歴代学生で100万語突破は20人、うち約600万語読んだ2人の学生は、TOEIC800点を越えました(多読開始前は、300点代でしたから、東京の学生さんと近いのかも)。十代後半の学生さんは、乗り始めると伸びが早いのかもしれません。レベル6のGRも、Harry PotterもDa Vinci Codeも読んでしまい、彼ら向けの本が図書館では足りず、選択枝が限られる状況です。
3)英語圏への留学経験者(H18年度3年生に全学科200人+α中に24人居ます)のTOEIC平均点は600点くらい、読む本のレベルは3〜4くらいですから、数百万語の多読は、1年間の高校留学以上の効果がある可能性があります。
次の課題は、多読授業を全学科に拡大できるよう、学内のコンセンサスを徐々に得ていくことでしょうか?
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