[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/24(01:28)]
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9968. 英語学習と英語の本を読むこと。チクワさん&Julieさんへ。
お名前: みちる http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3112/
投稿日: 2004/2/7(18:51)
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みなさん、こんにちは。
えーと、これは、ペギーさんの300万語のご報告関連のやりとりの中から、
形を取ってきたものなのですが、その話とは直接は関係なく、そこから
生まれてきて、もう少し話し合えたらいいなと思ったことなので、
今までとは、切り離して新しいものとして受け入れていただければと
思います。
よろしくお願いします。
この話を続けたいと思ったきっかけの一つとしては、通過報告掲示板の
中のチクワさんの書き込みにあります。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-report&c=e&id=428]
なかから、一部引用させていただきます。
〉SSS多読がとってもいいと思うから、最近英語学習仲間にさかんにすすめています。
〉その中の1人にすごい読書家のひとがいて、多読の話をし始める前は、
〉この人はきっと「のる」だろう、と思っていたのです。英語力もなかなかのもの。
〉でも、何だかくいつきが良くない・・・興味なさそう。(無理に誘うつもりはないですが。)
〉もともとの読書家タドキストのかかえる違和感を、始める前から予知してみえるのかな?
〉私がSSS多読を「学習法」と感じる側面のひとつはGRの存在です。
〉GRがずらっと並ぶ私の本棚を見せちゃったんです。ウキウキと。(百数十冊ですが)
〉「読書」の中で、英語学習はやりたくない、英語学習は「勉強モード」でいきたい、と
〉思っていらっしゃるのかな、というのが私の推理。
この文章を読んだときに、私が思ったのは、チクワさんとはちょっと違うことでした。
本が好きな人の多くには、(私もそうだったのですが)GRは教材という思いがあるような
気がするのです。「レベルや語数」を考えて作られたつまらないものという印象。
GRを読むのは「教材」を読むのであって、「本」を読むとはいわないという思い。
「英語多読」って「英語の本を読む」といっているけれど、「教材」を読むだけの
「英語学習」じゃないのかな・・・。って。
「英語学習」を目的に多読をはじめられた方にはびっくりな意見かもしれませんが、
私自身GRだけだったら、早い時期に断念してしまった気がします。
一切GRを読まずに来た慈幻さんの例もあります。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=1170]
一旦、GRの話からはずれます。
ここから、気がついたのですが、多読で読んでいるものは「本」と思っていましたが、
「本」であるものもあれば「教材」であるものもあるのだなと思ったのです。
考えてみれば、ステップアップのために割り切って読んできたGRも結構あります。
そういうGRは、私にとっては、やっぱり「本」というよりも「教材」だったという
思いがあります。そのなかの面白さは「教材」としての面白さ。教材として悪くは
ないものだね。くらいの感じ。
多読のはじめのころの人ほど、そう感じる方も多いのではないでしょうか?
掲示板には「レベル」と「語数」と「効率」と「値段」などのことが、結構書かれて
いますよね。もちろんこれは、多読を行う上で大きな問題です。
ただ、この4つだけが問題という方がいるならば、その人にとっては読んでいるものは
「本」ではなくて「教材」なのではないかと思うのです。
「教材」と思っていても、「いい教材」「合った教材」と読み進めている方も
たくさんいらっしゃると思います。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-f-b&c=e&id=6442]
だけど、この「教材」が、他の「教材」とくらべて効率がよくないように思う。
値段がかかってしょうがない。どうも伸び悩んでしまう。
そういう停滞感を持つ方には、他の「教材」に変えてみてもいいのでは?
というのも、一つの意見ではないかなと思うんです。
その辺、やっぱり一番自由にやってらっしゃるのは秋男さんかなぁ。
この、「たのしさ」追求道?とっても素敵だなと思うのです。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-report&c=e&id=412]
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-event&c=e&id=3228]
「多読」の場であっても、読むこと以外にも目を向けてもいいんだなーって
思える余地がもっとあってもいいんじゃないかなーって。
だから、停滞研究のひとつに「多読から少し離れてみて、違う方法やってみる。
いつでも多読したくなったら出来るんだから。」というのも、あってほしいなぁって。
さて、ここまでが一つの話。
もう一度、チクワさんの引用から書いたGRの話に戻ります。
個人的にはレベル0のGRでは、それほど面白いと思えるものはありませんでした。
ただ、レベル1以降になってくると、GRにも作者がいるんだなというのが
見えてきました。
このことについて、一度じゅんじゅんさんが、レスを下さったので、その返事を
リンクしてみます。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-f-g&c=e&id=3552]
私が、GRにつまらない教材と偏見を抱いていたことから、風穴を空けて
くれたのは、Vicaryさんの本でした。
わぁ〜、レベルと語彙や語数で書かれている教材と思っていたら、作者の
顔も見える本じゃない〜。って。私のGRの読み方は、かなり作家読みなの
です。
上のリンクから、ちょっと抜きますね。
>やっぱり、一番はTim Vicaryの歴史物とファクトファイルですね。
>視線があたたかくて文章が読みやすくてすばらしいですよね。
>でも、Vicaryの現代物は、あまりあいません。
>この作者の作品は12冊も読みました。
>Rosemary Borderは、「Go, Lovely Rose」のRetoldも書いていて、
>静かな生活の人の心の動きを書くのがうまいのかもしれないなと、
>ちょっと気にしている作家です。
>「The Fifteenth Character」「The Piano」を読みました。
>Jennifer Bassettは、「The Wind in the Willows」のRetoldも書いて
>いる作家なのですが、この人の作品は作品としての完成度は私が読んだ
>OBWの中ではぴかいちだと思います。読みやすい文章ではないのですが、
>大人の洗練された文章を書く方のように思います。
>OBWのSeries Editorもこの方なのですよね。
>「ONE-WAY TICKET」「William Shakespeare」を読みました。
>著者名ではでてきませんが、Retoldがうまいなと思う作家は、Diane Mowatかな。
>「Five Children and It」「'Who, Sir? Me, Sir'」「Three Men in a Boat」
>を読んだのですが、原作の雰囲気が予想できて、妙に飛ばした感じもなくて
>うまいなぁと思います。
同じ作家の本だと、温度や作風や文章も近いことが多くて、一冊好きが見つかったら、
作家読みで、好きな本に当たる確率も多いんですよ。
おまけに、レベルをあげたときも読みやすかったりするんですよ〜。
GRの作家だって、多読やっている人の中でもっと注目されてもいいのに〜。
と思ったりするのです。。
特に、本読みは作家読みやジャンル読みの人が多いから、「○○さんという作家の
GRは、すごく面白いんだよ〜。」とか「GRミステリーはこれこれが面白いんだよ。」
とか、そういう言葉で誘えばのってくる読書好きも多いかも。(笑)
CERファンには、ミステリファンが多そうですね。
「教材」ではない「本」としての楽しさ、たくさんの人で、いろいろ見つけられたら
すごくうれしいなという気がします。
以上、「英語学習」と「英語の本を読むこと」とか「教材」と「本」についていろいろ
書いてきたのですが、もう少しだけ書かせてください。
これは、特にJulieさんに読んでいただけたらと思います。
例えば、ビートルズ好きの人がいて、その人が、音楽の教科書に「yesterday」が
のったという話を聞くとしますよね。
「そんなー、教科書の曲になっちゃったらつまらなくなっちゃうじゃないかー」って
悲しくなる人って、結構いると思いませんか?
ひまぞさんが、書かれていたことも、ただそれだけなのです。
自分が大好きな「本」や「本を読むという時間」。
同じ思いを抱いている人とは、そんな思いを語り合いたい。
でも、そんな自分が大事にしているものや思いや時間が、
何かの手段としてしょうがなくと思っているのかな・・・。
そんな気持ちは、ちょっと悲しいのです。
「英語学習に、この方法でよかったのかな他の方法の方をやっていた方が
よかったんじゃないかな・・・。」
といわれると、「今まで、読んできた時間も否定されちゃうの?」
と、悲しくなっちゃうんです。。
Julieさんは、本が好きなんだなーって気持ち、いまだけじゃなくて、
いままでの書き込みのあちこちに感じられます。
ひまぞさんだって、Julieさんとは、いろいろ本の話したいと思っていると
思いますよ。
(ひまぞさん、本と本を読む時間を大事に思っている人には、本を貸して
あげたいのって、おっしゃっていましたもの。)
ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございます。
以上、いくつもの話で長くなりましたが、この辺で。
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