[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/23(16:09)]
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お名前: 酒井@SSS
投稿日: 2004/1/29(00:28)
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秋男さん、こんばんは!
オフ会ではどーもー・・・
〉 ひさしぶりに辞書を引きました。
〉 愛用の COBUILD English Dictionary for Advanced Learners を。
(ひさしぶりに愛用。)
いろいろなことがわかってから辞書を引くと、いっぱいいろいろな
ことが「腑に落ちて」楽しいんですよね。
〉 この辞書は、説明が文になってるのが特徴で、おもしろいです。
〉 で、なんで辞書を引いたかといいますと、映画「パルプ・
フィクション」を見てたら、ユマ・サーマンが、「すぐ行くわ」の
「すぐ」みたいな意味で、「in two shakes of a lamb's tail」とか
言ってて、また、映画「ユーガットメール」で、トム・ハンクスの
彼女が、「すぐ来い!」の「すぐ」みたいな意味で、
〉 「in two shakes」とか叫んでて、う〜む、なんでlambなんかなぁ、
決まり文句なのか、
〉 それとも「パルプ・フィクション」で勝手に作った言葉なのか、
気になりまして、それで、lambのところを引いてみた次第。
ふふふ・・・
秋男さんも辞書好き方面に引かれていってますね。
ぼくとしては「決まり文句」方面に同行者を募集したい。
決まり文句はごくごく最近(ここ5年くらいかな?)
英英辞典の方で注目されてきて、COBUILDでいうと欄外に
Pragmatics というフラッグでかなり紹介されるようになって
きました。でもまだまだあんなもんじゃ足りない!
〉すると、ムム、like lambs to the slaughterなんて言葉があるぞ・・
〉 ダールの短篇に、「Lamb to the Slaughter」というのがあります。
〉 (「Someone Like You」などの短篇集に入ってます。
〉 PGR5「Taste and Other Tales」にも「The Leg of Lamb」の題で
所収。)
〉 わたしはてっきり、ダールがオリジナルに作った言葉だと思ってました。
〉 決まり文句だったんだ・・
そうです、決まり文句です。
〉 意味を見てみますと、
〉 If you say that people do something like lambs or like
lambs to the slaughter,
〉 you mean that they do what someone wants them to do
without complaining or fighting.
〉 例文:・The pair surrendered to him like lambs.
〉 ・We follow their every word like lambs to the
slaughter.
〉 ついでに、人気の高いロングマンの方も引いてみますと、
〉 used when someone is going to do something dangerous but
does not realize it
〉 とあって、ちょっと違うんですが、まあ、このような意味の決まり文句であることがわかりました。
ぼくの感じではCOBUILDの方がよい説明のような気がしますが・・・
〉 もうね・・・感動いたしました。
〉 ここでそのダールの「Lamb to the Slaughter」の内容を
言えないのがなんとももどかしいのですが、
〉 ほんとに、「ああ!なるほどね!」って感じなんです。
〉 なるほど〜、ダールもうまくタイトルつけたなぁ、やるなぁ、って
感じ。
〉 もう嬉しくって。
そう、こういう「うれしさ」が辞書地獄、言葉地獄への一本道
なんですね。Welcome to the club.
〉 そんなわけで、in two shakes of a lamb's tailの方はどうでも
よくなってしまいました。
この表現は知りませんでした。まちがいなく決まり文句ですね。
〉 なんの話か・・・
〉 え〜、心にひっかかった言葉をタマに引くといいこともある、
ということでしょうか?
こっそり英英辞典の楽しみを語り合いましょうかね。
ほかに仲間にして欲しい人は!
〉 しかし思いは、「羊たちの沈黙」The Silence of the Lambsへと・・・
〉 Kianさ〜ん。(意味なく呼ぶ)
それにしてもダールの冷凍羊肉(骨付き!)のアイデアは
忘れがたいですね。題名の付け方も、ダールは「してやったり!」と
思ったことでしょう。
こういう「ディープ?」な話、おもしろいですねえ!!!
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