RかLか—遅レスですが、多読の話をしました

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/24(05:24)]

管理用 HELP LOGIN    :    :


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

9535. RかLか—遅レスですが、多読の話をしました

お名前: KYO
投稿日: 2004/1/15(11:42)

------------------------------

新学期でバタバタし始めてしまい、レスが遅くなってすみません。
ちんげん斎さん(消してしまわれたのが残念、でも読みました)
杏樹さん、みちるさん、ポロンさん、酒井先生ありがとうございました。
本当にすご〜く参考になる意見ばかりで、感謝、感謝です。
最初は返答としてつけたんですが、このボードは流れが速いので別立てで。

みなさんに書いてもらったことや過去ログもふまえて、
実は昨日県内のある高校の国際コースの1、2年生生約80人に
「効率よく楽しく英語力を伸ばす」という演題で、県内で(北陸の田舎です)
翻訳通訳といった語学関係の仕事をしている者として話をしてきました。
まず最初は自分自身の英語習得の経験談と後半多読の話をしました。
レベル0とレベル2.3の多読本を生徒の人数分持っていって
短時間ですが実際に読み比べてもらうこともしました。

自分自身の英語の習得については、中3のとき音読を繰り返して英語回路を作ったこと、
その後主婦になってやり直したときは多聴中心でたくさんの英語をinputしたことを話し、
そこから英語がうまくなるにはどれだけたくさん英語に接するかが一番大事なのだと強調しました。
そのあと、私自身は音読と多聴でやったが、
音読で同じ素材を100回繰り返す→大変、退屈だという人が多い、やり切れない。
多聴→実際に英語ニュースやドラマの英文を聞いてもらったうえで→
多聴は、英語の音になじみが薄い人、スピードについていけない人、
語彙が少ない人には向かない。多聴はある程度英語をやってきた人向きである。

では、高校生の皆さんが楽しくたくさんinputするには?
→SSS多読という方法がある!(ここで多読本を各生徒に配布して試し読み)
その後多読やり方について具体的に説明しました。

本を手にした生徒たちの反応がすごくよかったと思います。
試し読みも短時間ですがどの子も集中して読んでいました。
話の質問の時間で、多読について、生徒と一緒に聞いていた英語の先生方からいろいろ質問が出て、
私なりに一応定型的な答(そうなっていたことを祈ります!)をした上で、
SSSのホームページの掲示板で、わからないことは何でも非常に親切に答えてもらえると強調しました。

これまでは自分の英語習得の体験談を話して、多量のinputは必要というところまでは言えても、
その後、誰でも可能な具体的な方法を示すことができなかったのです。
(多聴は例としてあげても無理な場合が多いだろうなと内心思ってました)
「英語がうまくなるにはあんなにやらなきゃダメなんだ。私にはとても無理〜」
とネガティブな反応をする人が多いように感じて、私自身そこがすごくイヤだったのですが、
今回は「私にもできそう、やってみたい」という雰囲気がひしひしと感じられてとてもよかったです。

RとL、どっちの方法でもいいと言っても、私のやり方が向く人は
たぶん少数派なんだとだんだん自覚しつつあります。
ちんげん斎さんが書いてらした精読法はダメっていうのは体験からダメっていうのは即わかるんですが、
自分がやってきた方法を客観的に見るのは、愛着や実感もあるし、結構難しいです。
(自分の方法を絶対視して、人にも押し付ける愚はしまいと思ってきましたが
やっぱりあるんですよね)
たぶん英語を習い覚える過程で、自分が知らず知らずのうちに越えた部分が
他の人にはネックになっているらしいということもわかってきました。

これもみなさんが書いてくださったからこそです。ホントに有難うございます。

英語を教えることもある自分としては、これまでいろんなやり方を自分で実際試したり、
チェックしたりしてきたのですが、SSS多読は非常に汎用性が高い、すぐれた方法だと思っています。
(もう直感としてこれはイケル!と思ってるんです、実は。
大風呂敷を広げるような言い方をすれば、日本の英語教育が変りうるんじゃないかって)

雪深い田舎ですが、微力でも多読を広めたいなあと思っています。今後もどうぞよろしくお願いします。

▼返答


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.