ひっそりと、350万語です。

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[報告] 9257. ひっそりと、350万語です。

お名前: ヨシオ
投稿日: 2004/1/5(22:24)

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みなさん、明けましておめでとうございます。ヨシオです。

Marvin Redpost #6: A Flying Birthday Cake?で350万語を通過しました。10月からで、
82日です。400万語になったら報告しようかと思っていましたが、なかなか進まないので、
ひっそりと、50万語で報告にします。(^^;

○Narniaを読んだ!

以前も投稿しましたが、300万語を越して、ようやく、Narniaの「魔女とライオン」を読めまし
た。もちろん、先輩の方々が言われるように、途中から難しくなりましたし、Aslanと魔女の戦い
では、再読してしまいました。でも、Narniaを読んだぞ〜!と言いたくなります(笑)。残りの巻
も買って置いてあります。早く読めるようになりたいですね。

○Paddintonが楽しい♪

プーさんにも興味があったのですが、難しそうとの評判で、まずは、Paddintonから行ってみま
した。とぼけた味のあるお話ですね。何でPaddintonは、あんな格好をしているのだろう?と思っ
た貴方は、ぜひ読んでみてください。なるほど〜!と思いますよ。

○Friedrichで考えさせられた

レビューにも書きましたが、ちょっとショックな本でした。ドイツ語の英訳本の児童書です。
Hitler時代のドイツのユダヤ人たちが受けた迫害をドイツ少年の目から見たものです。日本でも、
裸足のゲンや蛍の墓など戦争の悲惨さを子供たち(勿論、大人たちにもですが)に訴える作品が
ありますが、このFriedrichには、胸が痛くなりました。今でも、色々なところで戦争や差別が
存在しますが、Friedrichに起こったことが繰り返されないようにと願います。

さて、報告です。

○300万語から350万語まで

		Books	  Words
CER4		 2	 38,000 
L4 Others	          1	 12,000 
PGR5		 5	122,000 
OBW5		 2	 43,000 
L5 Others	          2	 69,000 
PGR6		 2	 53,000 
L6 Others	          2	 76,000 
Darren Shan	 1	 55,000 
M Redpost	          2	 16,000 
		
Total		19	484,000 

面白かった本:(レビュー済み)

○Lion, the Witch, and the Wardrobe,The / C.S.Lewis / L6
疎開した田舎のお屋敷の洋服箪笥はナルニア国につながっていた。Peter、Susan、Edmund、Lucyの
四人兄弟姉妹は、ナルニア国で大冒険をする。
第1章から物語に引き込まれた。Lucyが、洋服箪笥を抜けると、そこは、雪が降り積もった森、そ
して、Lamp-post(ガス灯?)の側には、赤いマフラーを首に巻いて傘をさしたFaun(牧神?)が
現れた...。すぐに、このナルニアの不思議な世界に入り込んでしまう。
Chapter Eight "What Happened After Dinner"あたりから、少し難しくなる。Chapter Thirteen 
"Deep Magic from the Dawn of Time"からは、最初に読んだときには、どうしてAslanは魔女に○○
してしまったのか不思議で、読了した後に、ここから再読した。納得までは、いかないが、再読し
てより理解できたのでよかった。出だしと比べると、途中から難しくなるが、ナルニアの魅力には
勝てない。あっという間に読み終えてしまった。
Pauline Baynesの挿絵のFull-colour Collector's Edition(ISBN:0-00-671677-6)を買ったので、
英語での描写(妖精達の姿など)を絵で見て納得できるのでおすすめです。
○Bear called Paddington, A / Michael Bond / L5
Mr and Mrs Brownは、娘のJudyを迎えに行った駅で小熊に出会う。彼の首には、"Please Look 
After This Bear. Thank You."の札が。それを見たMrs Brownは、"Oh, Henry, what shall we do? 
We can't just leave him here. There's no knowing what might happen to him. London's such 
a big place when you've nowhere to go. Can't he come and stay with us for a few days?"。
これで、この小熊とブラウン一家とのお話が始まる。
パディントンの名の由来。赤いベレーと青いダッフル・コートを何で着ているのか、等々、パディ
ントンにかかわる謎が解けた。
パディントンはとっても礼儀正しいけど、どこかとぼけていて、とても可愛い。読み出したら、楽
しいお話にすぐに引き込まれてしまう。また、ロンドンの地下鉄や海水浴、観劇などの話が興味深
い。
○Friedrich / Hans Peter Richter / L6
Friedrichと私は同い年で、同じアパートに住み、一緒に学校に通い、一緒に遊んぶ友達だった。
しかし、Hitlerが政権を取るに従い、だんだんとユダヤ人への差別と迫害が強まってきた。
Friedrich一家に降りかかった差別と迫害をドイツ少年の私の目から見た小説である。
各章に年号が書かれている。読み終わるまで、年号をそれほど気にしなかったが、本の最後に付い
ているChronologyを見て暗然とした。ユダヤ人の権利を制限する規則、法律の連続だ。本を読み終
わった後も、このChronologyを見ることで、改めてFriedrichの家族に降りかかった厳しい出来事
を思い起こさせ、2度本書を読んだような気にさせる。
1933年には50万人のユダヤ人が第三帝国(ヒトラー政権下のドイツ)に住んでいたのに、ドイツが
負ける前年の1944年には1万5千人しか住んでいないとの数字に心が寒くなった。
何年も同じ町で暮らしてきたユダヤ人に差別の目を向けるドイツ人。生活のためにナチス党に入る
少年の父親。Friedrichの最後の学校の日に、少年達に冷静にユダヤ人の歴史を教えた先生が、最
後にHeil Hitlerと叫ばなければならない、状況に暗澹たる気持ちになる。
先生の話や、判事の話はちょっと難しいが、総じて読みやすい。
○Marvin Redpost #5: Class President / Louis Sachar / L2
今日はHole Day。どこかに穴の開いた服を着ていく日。Marvinは、両膝に穴の開いたJeansを着て
学校に行く。突然、大統領が学校訪問する、と聞かされたMrs NorthとMarvin達。大統領が来たと
きの彼らの緊張と期待。一人一人の質問に丁寧に答える大統領。さて、Marvinはどんな質問を大統
領にするのか?
学校にHole Dayがあるなんて、規則規則の日本では考えられない。教室では、Mrs NorthがBossで、
大統領ではない、というところもおかしかった。大統領が言う、"America is not just a place 
on a map, America is made up of all its citizens. If we want America to be a great country, 
it is ... to be good citizens."とは、ちょっとかっこよすぎか。でも、米国らしい。
○Marvin Redpost #6: A Flying Birthday Cake? / Louis Sachar / L2
学校に転校生が来た。Chicagoから来たJoe Normalだ。ちょっと変わっているところから、級友は
Joeに辛く当たる。Marvinは、以前の自分を思い出し、なんとかJoeと仲良くしようとするのだが…。
自分達と違ったところを見つけては、転校生をからかうのは、世の東西を問わず同じらしい。われ
らがMarvinは、自分が仲間はずれにされる心配もありながら、Joeと仲良くしようとするところに
泣ける。(でも、本当にJoeは、どこから来たの?)
○The Boy Who Lost His Face / Louis Sachar / L5
Davidは、悪友のScott、Randy、Rogerにそそのかされて、一緒に魔女と噂されているMrs Bayfield
の家に入り、彼女の杖を盗んでしまった。逃げる途中に彼女がDavidに向かって何か叫んだ。それ
から、Davidのやることなすこと、呪われているとしかいえないことばかり。Mrs BayfieldはDavid
に呪いをかけたのだろうか。そしてそれから逃れるには?
前半は少し単調であったが、後半から面白くなった。悪友への態度や好きな女の子への態度をなか
なか決められなくて、MoやLarry、そして弟のRickyにも愛想をつかされるようになったDavidはど
うするのか?
好きな女の子になかなか声をかけられないDavid。こんな気持ちになったこともあったな〜と昔を
思い出してしまった。Lost His Faceって何かなと思っていたけど、こんなことなのか!これは、
読んでのお楽しみ。
○The Lake of Souls / Darren Shan / L5
Cirque du Freakで悲劇の後の気持ちを癒していたDarrenに、来訪者が。それは、DebbieとAlice、
そしてあのMr Tinyが。
今回は、Harkatの自分探しの旅。旅の行き先がとんでもないところ。ブッ飛んでいるけど、面白
い。それは読んでのお楽しみ。でも、全ては、Mr Tinyの手の上の中なのか?これからの展開がど
うなるのか分からなくなってきた...。
○Staying together / Judith Wilson / CER4
IkukoとHiroshiは、同じ会社に勤めていた。あるコンピュータ・アプリケーションの不具合で知り
合いになり、将来を考える付き合いをしている。しかし、結婚前に海外留学を経験したいIkukoは、
Hiroshiに戻ってきたら結婚すると約束してEnglandに旅立つ。
Englandに初めて行った時のIkukoの心細さは、留学経験がない私でも想像できる。いつしか
Birminghamにも慣れ、語学校の友達との付き合いで知った、Zambiaから来た留学生に、次第に心が
惹かれていく。
2部構成になっていて、第2部に入ったとたん、これは別の話か!と戸惑った。時代も2050年で、
場所もEgyptだ。別の物語だと思って読んでいくにつれて、だんだんと50年前とのつながりがでて
きた。
第2部は、未来での話ではあるが、それほど理解できない環境ではないので、面白く読めた。しか
し、第1部のお話の方が、心に響く。
○High Life, Low Life / Alan Battersby / CER4
New York市警を退職して私立探偵をしているNat。顔見知りのHomelessのAnnieを助けたことから、
金持ちの老婦人のMrs. Whittakerからある依頼を受ける。そして、Annieからもあることを頼まれ
る。2件の依頼を実現しようとNew Yorkを歩き回るNat。
大きな事件や、すごい謎解きがある訳ではないが、New Yorkの下町の雰囲気を感じさせてくれる話
だ。(行った事はないが)
○Rebecca / Daphne du Maurier / PGR5
Monte CarloでMaxim de Winterに見初められた「私」は、Englandの彼の屋敷のManderleyに着く。
壮麗なManderley、しかしそこには前妻のRebeccaの影がちらつく。
第一章の冒頭で戸惑ってしまったが、これは「私」の追憶。最後まで読んでから再読した。後妻の
「私」の名前はなく、全て一人称で語られる。じわじわした恐怖、そして後半の息をつかせぬ展開。
そして、最後の結末。
The Birdsでもじわじわした恐怖が怖かったが、Rebeccaでは死者の影がちらつくのでより怖い。
あっという間に読み終わってしまった。おすすめです。
○Prime Suspect / Lynda La Plante / PGR5
若い女性が殺害された。DNA鑑定で、George Marlowが逮捕されたが、決定的な証拠がない。このま
までは、釈放せざるを得ない。女性主任刑事(Chief Detective)のJane Tennisonは、初めて殺人
事件の捜査指揮を取る。女性の上司に対する部下の嫌悪や、家庭生活に時間をとれず、離れていく
恋人など、女性であるが上での困難さがよく描かれている。第二、第三の犠牲者が発見されるなか、
なかなか捜査が進まない苛立ち、上司からの圧力、一致団結した部下からの励まし。刑事物として、
テンポがよく、どんどん読み進んだ。
○The Rainmaker / John Grisham / PGR5
Rudyは、今年Law Schoolを卒業する。Brondnax and Speer法律事務所に就職が決まっていたが、
別の法律事務所に合併されたため仕事を始める前に解雇されてしまった。しかし彼には、病気の息
子の手術代を払ってもらえなかったBlack夫妻が起こしたGreat Benefit保険会社相手の訴訟を助け
る仕事があった。お金の無い彼らが、どうやって巨大な保険会社相手に訴訟で立ち向かって行くの
かが面白い。ただし、場面展開が速いため、何回か戻り読みをせざるを得なかった。米国の裁判制
度の仕組みをもっと知っていれば、もっと面白かったと思う。
○Great Expectations / Charles Dickens / OBW5
村で鍛冶屋を営む姉夫婦のところで暮らすPip。彼は、両親が亡くなった赤ん坊の頃から姉夫婦に
育てられた。姉はPipに厳しく当たるが、義兄のJoeは優しい。Pipは、将来、Joeと一緒に鍛冶屋を
やっていくだろうと考えていた。
ある時、墓地で、逃げ出した囚人に請われて食べ物を与えた。そして、お金持ちの奇矯な
Miss Harvishamと美しい少女のEstellaに出会う。また、誰とも知らない人からの遺産相続の話。
それには条件が付いていた。村の鍛冶屋からGentlemanへ。だんだんとPipの人生が変わっていく。
そして、行き着く先は?
多くの人物が登場し、それぞれユニークなキャラクターを持っている。短いGraded Readerでは、
話が飛んでいくので追いかけるのがちょっと大変。色々な人物が最後には結びついてくることが面
白い。さすが、Dickensか。
ただし、時代が違うからだろうが、村の鍛冶屋とGentlemanとの書き分け方、どちらが人間として
幸福か、考えてしまうところがある。
○Misery / Stephen King / PGR6
Paul Sheldonは、有名な小説家。19世紀英国を舞台にしたMiseryの愛と冒険の小説で、多くの
ファンを持つ。CoroladoのホテルでMiseryの最後の巻を書き終えたPaulは、車で空港に向かうが、
その途中で事故に会う。目覚めたところは病院ではなく、傍らには中年の女性が。彼を助けた彼
女Annieは、Paulのファンで、Miseryの物語を心から愛している。Miseryの物語が最後になること
を知ったAnnieは、足に怪我をして動けない彼に、あることをさせようとするが...。
Graded Readerとは思えないようにぐいぐいと物語に引き込まれた。読み進むうちに、その怖さも
いや増していく。次の場面ではAnnieが戻ってきて、Paulにこうするのか、それとも、ああするの
かと、想像しながらページをめくる。わ〜、怖い!
○The Body / Stephen King / PGR5
Gordonは、仲間のChris、Vern、Teddyと一緒に行先不明になったRay Browerという少年の死体を捜
しに、Harlowを目指して森に出かけた。この話は、"Stand by Me"の原作である。他のKingのホラー
小説とは違っていて、ほろ苦く、ちょっと悲しい少年時代の回想という形を取っている。Gordonを
含め、どの少年も家族との間に問題を抱え、外見からは分からない心の悲しみを持っているあたり
が、この話に惹かれる理由のひとつでもある。
また、見つけた少年の死体の描写がかなりあるので、このあたりは映画ではスキップされたよう
だ。
○Memoirs of a Geisha / Arthur Golden / PGR6
ちよ(のちに、さゆり)は、漁村の娘だった。貧しく、母が病気になったため、祇園の置屋に売ら
れた。先輩芸者のはつももとの確執、同僚のかぼちゃとの競争、置屋のおかあさんの思惑。芸者に
なってからの、男性を相手の手練手管、そして、初恋の人への思い。
ウ〜ム、とてもこれが全て米国人の創作とは思えない。日本の小説を読んでいるような感じにもな
る。
○Kitchen Table Talk / Kay Hetherly / L4
American Pieの第2弾である。
Texas生まれの著者は、1991年から日本で米国文学や文化を教えている。また、NHKのラジオ講座の
講師でもある。
米国人から見た日本人と日本文化についてのエッセーは、われわれに別の観点から自分達を見る
と、違った側面が見えて、新鮮な驚きを与えてくれるものである。
Everyday Heroesは、米国人の男性の行動がわかり、In Priase in Japanese Menでは、日本人男
性のAttractivenessがわかる。
う〜む、なるほど、言われてみるとそうか、というお話が一杯で面白い。英語も読み易いのでど
うぞ。

○これから

お正月はSachar三昧だとばかりにAmazonで買ってしまったが、そうは問屋が卸しませんでした(泣)。
でも、まだRedpostが2冊とDogs Don't Tell JokesとHolesがあります。暇を見つけて読みます。
また、1月25日には、TOEICのテストです。多読だけで進歩があったかどうか受けてみます。

それでは、みなさん、Happy Reading!

▼返答


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