効果的な多読を求めて(兼200万語通過報告)

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/23(23:18)]

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[報告] 8782. 効果的な多読を求めて(兼200万語通過報告)

お名前: 栄泉
投稿日: 2003/12/18(23:22)

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こんばんは。栄泉です。
12月16日、200万語に到達しました。
1月末に多読を始めて約11ヶ月。あっという間でした。
今思うことは、読書相談会、オフ会、そしてサイト上での情報交換が本当に
貴重だということ。また「今日から読みます100万語」が私にとっては
最高のタイミング(4月)で出たことが本当に助かりました。

1.レベル別内訳

       〜100万語  〜200万語
  児童書     11冊      2冊
  レベル0    26冊      2冊
  レベル1    27冊      4冊        
  レベル2    31冊     13冊
  レベル3    26冊     12冊
  レベル4     7冊      1冊
  レベル5     2冊      2冊
  レベル6     2冊      1冊
  一般書     6冊      7冊
  新聞雑誌    4冊      1冊

   計     142冊     45冊  187冊

2.どうすれば効果の上がる多読ができるか

 (1)レベルをあまり気にしないこと
    70〜80万語あたりから感じていますが、できるだけ早くレベルを
    気にしないで読みたいと思う本を見つけるようにするのが良いのでは
    ないかと思います。SSSでは、レベル3までで100万語を読むことを
    薦めていて妥当なところだと思いますが、私は一歩進めてレベルなど
    気にしないで、「気が進めば読むし気が進まなければ読まない」状態
    に持って行くことをお勧めしたいですね。
    というのは、レベルが設定されているのは一応の目安にはなるので有
    難いとは思いますが、レベルが必ずしも読み易さを忠実に反映してい
    ないと感じる事が何度もあったからです。例えば「Les Miserables」
    (PGR6)「David Copperfield」(OBW5)はわりとスラスラ読めたのに、
    「Grace Darling」(OBW2)「Whyatt's Hurricane」(OBW3)はどん
    なストーリーなのかさっぱり理解できなかった。
    レベルは使用される語彙や文法を制限して決められているようですが、
    語彙や文法だけでなく、その文章なりストーリーなりとの相性が読み
    易さを決定する大きな要因ではないかと思います。ひょっとしたら、
    その時の体調や気分だって関係あるかもしれない。
    そんなことで、私はレベルを気にせず読みたい本を読んでいます。
    最初からは無理でしょうが、秘訣は好きな作家やテーマを早く見つけ
    ること。私は、シドニイ・シェルダン、チャールズ・ディケンズ、そ
    して英国の歴史や風土に関するテーマですね。結局多くの人が推奨し
    ているものが無難かなという気がします。しかし、ここは自分の気持
    ちに忠実に行きましょう。ロアルド・ダールが人気あるようですが、
    私は全く馴染めず忌避しています。あまり見かけない単語は多いわ文
    章は読みずらいわ、そのくせ内容は子供を念頭においているようでそ
    のアンバランスに調子が狂ってしまう。
    ということで、好き嫌いは自分の気持ちを基準に致しましょう。

 (2)何を読むか
    好きなものを見つけよと言っても、一方ではそれが分かれば苦労しな
    いんだよという方も多いでしょう。参考になるかわかりませんが私が
    どんな本を読んでいるかを紹介します。
    まずは、一般のペーパーバック。
    お勧めなのは、読みやすいと評判のシェルダンの本。まず、日本語訳
    でサラッとどんな登場人物がどんな場所を舞台にストーリーが展開し
    いるのかだけを超飛ばし読みで確認してから(いっぺんにやると覚え
    きれないので章単位でもよいでしょう)原書を読むと非常に捗ります。
    シマウマ読みとは違いますが、ちょっと似ていますけど。
    「The Best Laid Plans」(氷の淑女)「The Sky is Falling」
    (空が落ちる)「Tell Me Your Dreams」(よく見る夢)など良い
    と思います。日本語訳は大抵の公立図書館にあると思うので利用する
    とよいでしょう。こういう一般のペーパーバックを読みきったときの
    充実感は何とも言えません。
    あと、なっつさんがたまたま教えてくれたジャン・バーク(Jan Burke)
    の本が読みやすい。私は「Goodnight,Irene」(グッドナイト、アイリ
    ーン)を読みました。ただ、ジャン・バークは書店の洋書コーナーでも
    あまり見かけないし、日本語訳は扶桑社文庫として出ていますが、品切
    れの本もあって頭の痛いところです。
    ジョン・グリシャムなど洋書コーナーにはたくさんあるし、新潮文庫な
    どで日本語訳で出ていますが、いわゆるリーガルもので舞台が法廷やら
    法律事務所に限定されていて読み易さという点ではどうなのでしょうか。
    幸い彼の作品はPGR4,5,6に多数収録されているのでそちらが無難かも。
    GRについてはOBW1,2,3、PGR2,3、MGR3,4あたりに読み易くてストーリ
    ーも良いのが目白押しです。いちいち挙げられないほどたくさん有りま
    すが、最低3回ずつくらいは読みたいと思っています。良いストーリー
    を何度もよんで体に染み込ませることは言葉を身につけるのに実に効果
    的だと思うのです。

3.現在のリーディング力とリスニング力
  リーディングは、飛ばし読み能力が一段と磨かれたように思います。この
  SSS三原則の1つ「飛ばし読み」こそ、リーディグの真髄ではないか。
  私たちは母国語の日本語を普段どうやって読んでいるのかを考えるとそれ
  は明らかだと思います。本によっては、飛ばし読みというよりも部分的に
  でも分かる所があったらそれでよしとするくらいでもいい。
  リスニングはCNNテレビなどの音声が以前よりも塊で聞き取れるようにな
  ってきました。
  
4.これから力を入れたいこと

 (1)多聴とシャドウイング
    やはり言葉の習得に音声は欠かせません。いろいろ迷った挙句、アル
    クのCD教材「VOAニュースフラッシュ」を使っています。最初はOBWや
    PGRの良かったものを録音してみましたが、何十分もあって疲れるので
    やめました。400、500語程度ごとに収まっているニュース素材
    が量的にも丁度よく話題も馴染みやすい。

 (2)児童書とGRの中間素材を求めて
    前から気になっていたのですが、児童書は大人が馴染める内容ではな
    く、また児童書とGRの読み易さの格差がかなりあるように思います。
    つまり、GRに入る前の素材としてもっと良いものがないかと思ってい
    たのですが、OXFORDからよいのがたくさん出ていますね。
    「Let's Go Reades」「Up and Away in English Readers」
    「Classic Tales」「Hotshot Puzzuls」「Start with English
    Readers」など良いシリーズがが目白押しですね。SEGにもごく一部見
    かけましたが、どうしてこららがあまり脚光を浴びないのか不思議です。
    書店でも、私が見た中では紀伊国屋の新宿南店だけでした。
    とにかく今後の課題かと思います。

少々早いですが、よいお年を。

    

    

    

   

   


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