Re: がんばれキング！

〉全米図書賞をキングが受賞したというのではないのですが、Honorary medalをもらい、
〉ホラーの第一人者が、文学界の権威に認められたという記事です。

〉受賞のあいさつで、キングは、「ジョン・グリシャムやトム・クランシー、
〉メリー・ヒギンズ・クラークといった大衆小説は読まないことを鼻にかける連中には
〉鼻持ちならない。」と挨拶したそうです。

大笑いでありました。
そのとおり。
もちろん、大衆小説にもよるでしょうけど。

〉さらに、「自らの文化に関わろうとしないで、アカデミックな品行点数が
〉上がるとでも思ってるのか。」と痛烈に批判してます。

私は、クインシーやクラークは読んだことがないけれど、
大衆小説（＝くだらない）と言って切ってしまうのは非常識だと思う。

〉読書好きとはいえ、「文学作品」が苦手な私としては
〉いっぺんにキングが大好きになりました。
〉　
〉ところが、“The Great Fire"で本賞を受賞したShirley Hazzardは、
〉キングを一度も読んだことがないのだそうな。
〉「キングを読むほどの時間がない。シェークスピアやジョセフ・コンラッドを
〉読むのが今は大事」とこたえたそうな。

〉まあ、なんてことでしょう。

まあ、ほんとうになんてことでしょう。
Hazzard、おぼえておきましょう。
絶対読まない。
きっとカビの生えたような、道徳観の恋愛小説しか書かないんでしょ。
やだやだ。
こういう人、特におばさん、いますよね。
楽しきゃいいジャンっていう発想が取り込めない人。
苦しくないんでしょうかね。

〉純文学が高尚で、大衆文学を下にみるというのは、あちらでも根強いのですね。

夏目漱石も、かつては大衆文学だったのでは・・・

〉何をいいやがる、Shirley Hazzardの馬鹿やろう。
〉一度もあんたの本は読んだことないけど、一人よがりの鼻持ちならない
〉作品に違いない、絶対読んでやるものかと、独断と偏見で決めました。

〉モームが言ったんじゃなかったかと思うのですが、小説の価値を決めるのは、面白いか
〉面白くないかのどちらかしかないというのに、大いに共感し、
〉今でもそう信じてます。

〉これから遠い将来の人にも読みつがれるのは、Shirley Hazzardじゃなくて
〉キングの可能性の方が高いと決めつけています。
〉ひょっとしたら、娯楽作品にすぎなかったディケンズが今評価されているように
〉キングの評価は上がっているかもしれない。

私もそう思います。
いま、グリーンマイルを読んでいます。
朝日新聞の土曜日の特集記事で、キングの特集があって、
興味を持ったからです。
とても読めると思わなかったので、
手をつけませんでしたが、
SSSで6冊分冊のグリーンマイルを見つけたので、
読むことにしました。
でも、最初つらくて、トムハンクス主演の映画を見ました。
スタントバイミーもそうですが、
彼の話は、残酷で、どうしょうもなくて、
救いがないような気もするのですが、
究極的には、神がいるような気がします。
神様は私たちには直接答えてくれることはないけれど、
必ずいるのだということを思わせてくれる気がします。

本のほうは今めでたく5冊目の真ん中へんを読んでいます。
面白いです。
死刑囚房の話だから、表現も上品とは決していえませんが、
これって、大衆小説なんでしょうか？
さすがにシドニーシェルダンは大衆小説の名にふさわしい気がしますが。
とにかく、鼻持ちならない、おばはんに馬鹿にされる筋合いはない、って
思います。

〉ともかく、偏見でえり好みすることなく、Happy Readingを続けたいと思います。
〉あっ、すでに偏見で凝り固まっているか。
〉でも、Sorry, Ms. Hazzard. I just haven’t had time to get around to yours.

〉（興味のある人は元記事を、http://www.msnbc.com/news/995649.asp?0sl=-11&cp1=1
〉で読むことができますよ。）

読んでみました。面白かったです。
また、面白い話があったら、ぜひシェアしてください。

ではでは