[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/23(14:18)]
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お名前: sakigoro
投稿日: 2003/11/21(23:04)
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みなさん、こんばんは。 sakigoroであります。
今日、英字新聞を読んでたら、この掲示板でも人気の高い作家、
キングの写真が目にとまりました。
2003年全米図書賞(National Books Award)受賞の模様を
伝えるAPの記事です。
キングの本は何冊か読んでて、好きだったり、あまりそうでも
なかったり、自分では評価の定まらない作家ですけど、とても
気になる人なので、早速読んでみました。
全米図書賞をキングが受賞したというのではないのですが、Honorary medalをもらい、
ホラーの第一人者が、文学界の権威に認められたという記事です。
受賞のあいさつで、キングは、「ジョン・グリシャムやトム・クランシー、
メリー・ヒギンズ・クラークといった大衆小説は読まないことを鼻にかける連中には
鼻持ちならない。」と挨拶したそうです。
さらに、「自らの文化に関わろうとしないで、アカデミックな品行点数が
上がるとでも思ってるのか。」と痛烈に批判してます。
読書好きとはいえ、「文学作品」が苦手な私としては
いっぺんにキングが大好きになりました。
ところが、“The Great Fire"で本賞を受賞したShirley Hazzardは、
キングを一度も読んだことがないのだそうな。
「キングを読むほどの時間がない。シェークスピアやジョセフ・コンラッドを
読むのが今は大事」とこたえたそうな。
まあ、なんてことでしょう。
純文学が高尚で、大衆文学を下にみるというのは、あちらでも根強いのですね。
何をいいやがる、Shirley Hazzardの馬鹿やろう。
一度もあんたの本は読んだことないけど、一人よがりの鼻持ちならない
作品に違いない、絶対読んでやるものかと、独断と偏見で決めました。
モームが言ったんじゃなかったかと思うのですが、小説の価値を決めるのは、面白いか
面白くないかのどちらかしかないというのに、大いに共感し、
今でもそう信じてます。
これから遠い将来の人にも読みつがれるのは、Shirley Hazzardじゃなくて
キングの可能性の方が高いと決めつけています。
ひょっとしたら、娯楽作品にすぎなかったディケンズが今評価されているように
キングの評価は上がっているかもしれない。
ともかく、偏見でえり好みすることなく、Happy Readingを続けたいと思います。
あっ、すでに偏見で凝り固まっているか。
でも、Sorry, Ms. Hazzard. I just haven’t had time to get around to yours.
(興味のある人は元記事を、http://www.msnbc.com/news/995649.asp?0sl=-11&cp1=1
で読むことができますよ。)
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