[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/23(12:09)]
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お名前: 杏樹
投稿日: 2003/11/18(20:43)
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秋男さん、道化師さん、こんにちは。
私が多読を始めた目的は「指輪物語」はじめイギリスファンタジーが読みたいからです。アメリカに遠慮する必要はないんです(ミュージカルは?)。
ま、アメリカの政治面や国際関係にダーティな部分があるにせよ、アメリカ文化が魅力的な面があることは確かですし、アメリカ人全員の悪口を言ってるわけでもないので。
〉〉これは、ご存じのとおりアメリカと言う国が人為的に造られたと言う事を何よりも物語っているんですね。
〉 あ、あの国境はバスッと切ったものなのですか!
アフリカと中東の国境もそうですね。イラクの国境はイギリスが引きました。ですから民族や宗教の実際の分布とズレているので、民族問題や宗教問題が起きるのです。直線の国境線には要注意。
〉〉もっとも、これはイスラエルに於いても数千年前の「約束された土地」と言う、
〉〉どう考えても時効にかかっている正当性をもって建国された事情も同じ事で、
〉〉だからこそ、アメリカはパレスチナ問題に於いても、
〉〉第二次世界大戦時に、アラブの民とユダヤ人資本家に背反する二重の約束をしておいて、アラブ側の約束だけを反故にしたのをはじめ、
〉〉一方的にイスラエルに肩入れし続けているのでしょう。
〉〉(アラブ諸国も石油マネーを手にした今、大統領選挙にユダヤマネーが流れる事だけでは、このアメリカのアンフェアな態度は説明しきれません。)
〉 ここよくわからないんですが、同じように正当性に疑義があるから、イスラエルに
〉 肩入れし続けているということでしょうか?
ユダヤ人はヨーロッパの歴史に置いて常に迫害されてきました。ヨーロッパ人はユダヤ人を差別し続けてきました。結局ヨーロッパ人のほうがユダヤ人に「約束の地」を勝手に提供してユダヤ人の国を作らせたのです。ヨーロッパ人の差別意識がイスラエルを作ったと言えます。ユダヤ人もずっと迫害されてきたので「渡りに船」ということで、それに乗っかりました。
長年イスラエルがパレスチナ人を武力で追い払い蹴散らしているのにアメリカは何もせず、アフガニスタンやイラクには即攻め込んでいく、ここに大きな矛盾があります。
〉〉以上少し眺めたように、このアメリカの正義が如何に独善的で、
〉〉何の根拠も無いと言うことは、昨今のイラク戦争の問題を見れば明らかでしょう。
〉
〉 ほんとにねー。
〉 アフガニスタンへの攻撃も変な感じがしました。もしラディンが日本に逃げ込んで、
〉 日本政府が「アメリカには引き渡さない。日本で裁判する。」と言ったからって
〉 日本が攻撃されて、日本政府が倒れて、よその国が会議して暫定なんたら政府
〉 ができる、ってなったら、すごい変だなあと思います。
〉 (はじめの目的はラディンの引き渡しだったのに、いつのまにかアフガニスタンの
〉 民主化が目的みたいになってきて、女性が表に出られるようになってよかったとか
〉 話がすり替わってた。ぶつぶつ・・・)
あれは9.11のテロでアメリカ人が大きな衝撃を受けたので、何か「報復」をしないと格好がつかないからです。「大本営発表」みたいに勇ましかったですね。「我々の側につくか、テロリストの側につくか!」なんて。
〉 私はまだまだアメリカ、よくわかりません。アフガニスタン攻撃のとき、
〉 イスラム過激派とは何か?とかイスラム関係の本がいっぱい出てましたけど、
〉 むしろアメリカとは何か?って本を出したほうがいいんじゃないかと思ってました。
〉 なんでそんな考え方をするんだろうって不思議で不思議で。
最近出た「帝国を壊すために」(アルンダティ・ロイ著、岩波新書)おもしろいですよ。アメリカを思い切り皮肉ってます。原書を探しかけたけど読めそうにないので先に日本語で読みました。
アフガニスタンにソ連が侵攻して来たとき、ソ連に対抗するため武器をアフガン・ゲリラに渡したのはアメリカでした。イラン・イラク戦争の時、フセインに武器を渡したのは、イランを敵としていたアメリカでした。アメリカは自分が渡した武器によって攻撃されているのです。
ついでに、世界の民族紛争の多くは欧米の植民地政策の落し物です。
この掲示板でここまで書いていいのかと思いつつ、この辺で失礼します。
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