Re: 本を読むのに必要なこと

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/23(17:36)]

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7849. Re: 本を読むのに必要なこと

お名前: れな
投稿日: 2003/11/15(17:23)

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優香さん、こんにちは。はじめまして、でしょうか。れなと申します。
このスレッド、とっても興味深いお話が展開されていますね。ご本人は大変かと
思いますが、ありがとうございます。

さて、優香さんの疑問ですが、これって、(他の人から見ると)めちゃくちゃ本を
読むのが速い人間は、誰もが一度は通る道かなって思ってます。私も日本語なら本を
読むのはかなり速い方なので、これまでに何度かそういう経験をしたことがあります。
一番最近だとちょうど1年くらい前。それは、人から言われたのではなくて、
ある作家さんのエッセイを読んでいたらそういうことが書かれていて、「うーん、
やっぱり一字一句ちゃんと読まないとダメ?」と思ってしまったからでした。まあ、
その時はちょっと文庫で試してみたら気が狂いそうになって、即、カバンに入れてあった
PBに移って事なきを得たんですけれど(爆)。

と、そんなふうに今でも時々迷うことがある私ですが、基本的には、もともと読むのが
速い人がその人にとっての通常ペースで読むのと、ゆっくりの人が通常ペースで読むのと
では、理解度に差はないと思っています。より深い理解とかはまた別の問題。それは、
速度ではなく読み方の姿勢の問題です。で、速度と理解度については、割とわかりやすい
例があります。

 例1:テストの時、自分だけすごくはやく終わって暇になってしまう(もしくは残りを爆眠する)

     つまりこれが、私たち読むのが速い人間と普通の人々との速度差です。
     点が取れるとれないは別問題として、問題を読んで、設問の内容を理解して、
     答えを出すわけですから、テストが早く終わったからといって「理解して
     ないんじゃないか」と言う人はいないでしょう。いえ、0点だったら
     話は別ですけど(笑)。
     私は、考える問題が入っている場合でも制限時間の半分、そのまま書ける
     問題なら3分の1くらいの時間で終わります。よく、余った時間で考えすぎて
     間違った答えを書いてましたが。


 例2:映画やゲームの字幕が遅くていらいらする

     あと、笑うところでタイミングが人より早い、とか(笑)。
     私は映画の字幕の遅さにはいつもいらいらさせられますし、(映像にあまり
     熱心でないので飽きる)ゲームの表示速度は最速です。しかもそれを
     ばしばし飛ばしまくります。同じ血が流れているとは思えないほど本を読むのが
     のろいうちの弟など、脇で見ていて「それじゃ何言われてるのかわからなくて
     つまらなくない?」と……。奴は映画も「字幕で見るとそれだけで手一杯に
     なって楽しめないから吹き替えで見る」とほざきます。ええっ? さっきの
     町でおばさんが「北のほこらに怪物が」って言ってたじゃん。字幕なんて
     読むのは一瞬だしー。
     ええ、まあ、そういうことですねー。

この例のようなことと1冊の本を読むこととは違う、という反論も出そうですが、それは、
ある種の屁理屈じゃないかなー、と思います。だって、元々の処理速度がこんなに違うん
ですよ? 本を読んだってずっと速いのは当たり前。理解してないなんてとんでもないです。
むしろ、速く読める分、沢山の本を読んでいて、より広い幅で理解できているかもしれない
じゃないですか。だから、心配することなんか本当はないんです。

それから、速度とは別に読書の姿勢の問題。これは完全に個人の自由だと思うし、私も優香さんと
同じタイプの読み方をしてると思うのですが、「本を読むとき、どこまで求めるか」という
問題なのかなって思います。面白い、つまらない、共感できる、共感できない、そのレベルで
本を読んでいくか、もっと深いレベルでの実感を得るために読んでいくか、という感じ。
ゆっくりじっくり読む人は、限られた時間で限られた本を読むことになります。だから、ある意味
その1冊に求めるものが多くなるかもしれません。そして、読みながら考えることも多いでしょう。
そうやって初めて「理解した」と思うのかもしれない。でも私は、正直言って普通の本にそこまでは
求めません。その時面白ければ十分だし、共感できればラッキー。そして、本当に気に入った本
だったら、速度は速いまま、何度でも読みます。理解とかそういうことではなくて、単に「読みたい」
から(笑)。

本の価値は読者1人1人が決めるものです。読み方だって同じことだと思います。
面白かった面白くなかっただけで片づけてしまう本もあるし、「あそこがすごく良かったな」って
何度も思い出す本もある。速く読んでも遅く読んでもそれは同じです。そして、そんなふうに
判断できるってことは、本の内容を理解してるってことだと私は思っています。理解してなかったら
面白いもつまらないもありません。わからない、だけです。

好きなだけ速く沢山読んで、自分にとって楽しい読書をしましょう。どうでもいい本はどうでも
いいんだし、覚えておく必要なんかありません。大丈夫、必要なことだったら覚えてますよー(笑)。

でも、あんまり速いと、「本代のためだけに働く」ことになりかねないんですよね。

▲返答元

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