「読書速度と理解」について思い出したこと(自分語りです)

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/23(15:55)]

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7847. 「読書速度と理解」について思い出したこと(自分語りです)

お名前: marigold http://www.marigoldgarden.net/
投稿日: 2003/11/15(16:10)

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>「それで本当に理解できてるの?」

優香さんの投稿を読んで、小学生のときのある出来事を思い出しました。
この場合は和書ですけれど。

小学校3年の頃、私が図書室で本を読んでいたときのことです。
私は本に夢中で気が付かなかったのですが、いつのまにか同級生5人くらいが私を取り囲んでいました。
そして「おまえ、本を読んでるふりをしてるけど、本当は読んでないだろ」と口々に言い立てるのでした。
彼らがいったい何を言っているのか最初はさっぱりわかりませんでした。

そのうち他の子も騒ぎを聞きつけてやってきました。
で、最初の子らがみんなに向けて
「こいつはページをめくるのが早すぎる。絶対読んでないに決まっている」
「読んだふりしてるだけだよ。ずるい」と【告発】したのでした。

その直前まで私は「ムーミンパパ海へ行く」の世界に没頭していたので、
読書の邪魔をされて非常に不愉快でした。

私の親は「本を読む奴は、怠け者かサヨク」という思想の持ち主なので、
私が家で本を読むとすごくいやがり、読みかけの本を取り上げて押入れに隠したりするのです。
図書館で本を借りて帰ると「勉強しないで、くだらない本を読むな」
と言って怒るのでした。マチルダの両親みたいでした。
私にとって学校の図書室で本を読む時間は貴重でしたので早く読む癖がついたみたいです。

「あんたたちの読み方が遅すぎるんでしょ。私はちゃんと読んでるわよ」
と言いたかったのですが、うまく自己主張できませんでした。

そのあと他の子も交えて「こいつは読んでない」「ちゃんと読んでる」論争をやってましたが、私は面倒になったので放置して「ムーミンパパ海へ行く」の続きを読みました。

その子達はわざわざ私の【罪】を先生に言いつけに行ったのですがその後どうなったか全然覚えていません。
あの子達が何故他人の読書速度にケチをつけたがったのか、いまだにわかりません。
せっかく図書室にいるのだから人のことを構わずに好きな本を読めばいいのに。

なんか、こういう人はタイピング速度の速い人を見ても
「キーボードを見ないでしかも両手を使ってるなんて。しかもこんなスピードで。こんなんで入力できてるはずがない。本当は入力できてないでしょ」と言いかねないです。

ところで「ムーミン」シリーズを大人になってから英語版で読みました。
「小学生のときムーミンシリーズを読めてたつもりだけど、ぜんぜんわかってなかったじゃない」と思いました。
でも小学生のときは、それなりに没頭して夢中になって、モランの孤独さに寒々として鳥肌が立ってたくらいですから、まったく理解してなかったわけではないと思います。
年齢と人生経験の度合いによって読み取れるものが違うということもありますし。


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